地本申5号コーナー

駅業務委託のさらなる推進に対する申し入れ

最終更新日 2016年 7月10日


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  ■ 申5号 駅業務委託のさらなる推進に対する申し入れ

2015年12月28日申し入れ

 新潟支社より、2016年4月1日付で見附駅の業務委託を実施する旨の説明を受けました。

 この間、新潟支社はエルダー社員の雇用の場の確保とグループ会社と一体なった効率的な業務運営を強化していくことを目的に数多くの駅業務委託を推し進めてきました。

 しかし現エルダー制度を運用する上で、雇用の場の確保を目的として本体から業務を切り売りすることでしか対応ができていない現実は、大量退職期を迎える2016年を前にして制度そのものの破綻を示していると認識せざるを得ません。

 またグループ会社と一体となった効率的な業務運営の強化は、新潟支社の推し進めるサービス品質改革によるお客さまの満足度向上・地域社会との共生を実現するために欠かすことの出来ないことであり、その重要な役割はグループ会社の(株)ジェイアール新潟ビジネスも負っています。

 その前提として、現場で働く社員の労働環境をはじめ、働き甲斐の向上が重要であり、その改善に向けて双方の会社がしっかりと連携し、責任を持つことが求められています。

 従って、現場社員の労働条件・労働環境に対して改善の声が日増しに多くなっている現実にしっかりと目を向け、急務な課題であるグループ会社と一体となった接遇レベルの向上実現を求め下記の通り申し入れます。

 新潟支社の真摯な回答を書面にて2016年1月29日までに要請します。


  1. 駅業務委託実施の考え方としてエルダー制度希望者数との関係を明らかにすること。
  2. 業務委託した駅を無人駅化しないこと。
  3. 業務委託駅社員の接遇指導に関する考え方を明らかにすること。
  4. 青山駅に1台分以上の業務用駐車スペースを確保すること。
  5. 業務委託駅に社員用トイレ(温水洗浄機能付き)を設置すること。
  6. 個人情報・帳票類の保管の為、新潟大学前駅、青山駅の倉庫を拡張すること。
  7. 新潟大学前駅の混雑時の対策として簡易券売機を増設すること。
  8. MV35の稼働時間は駅社員の勤務時間内とすること。
  9. (株)ジェイアール新潟ビジネスに更衣時間を設定すること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2016年 5月20日 10時00分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2016年 5月20日 10時00分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 駅業務委託実施の考え方としてエルダー制度希望者数との関係を明らかにすること。

    回答:駅業務委託については、エルダー社員の雇用の場の更なる確保とグループ会社と一体となった効率的な業務運営を強化していくため、実施しているものである。

  2. 業務委託した駅を無人駅化しないこと。

    回答:業務委託駅の無人化については、お客さまのご利用状況等を総合的に勘案し検討することとなる。

  3. 業務委託駅社員の接遇指導に関する考え方を明らかにすること。

    回答:業務委託駅社員の教育については、受託会社で行うことが基本となる。

  4. 青山駅に1台分以上の業務用駐車スペースを確保すること。

    回答:青山駅の業務用駐車場については、用地の確保が困難であることから現時点で整備する計画はない。

  5. 業務委託駅に社員用トイレ(温水洗浄機能付き)を設置すること。

    回答:業務委託駅における社員用トイレについては、駅の構造等を勘案して検討していくことで考えている。

  6. 個人情報・帳票類の保管の為、新潟大学前駅、青山駅の倉庫を拡張すること。

    回答:文章等を保管する倉庫については、必要な容量を整備しているところである。保存期間が満了した文書等については、廃棄するなど倉庫を整理整頓して対応していくことで考えている。

  7. 新潟大学前駅の混雑時の対策として簡易券売機を増設すること。

    回答:簡易券売機については、無人駅においてご利用状況等を勘案して設置しているところであり、一時的な混雑のために設置することは考えていない。

  8. MV35の稼働時間は駅社員の勤務時間内とすること。

    回答:指定席券売機の稼働時間については、お客さまのご利用状況等を勘案し決定しているところである。

  9. (株)ジェイアール新潟ビジネスに更衣時間を設定すること。

    回答:(株)ジェイアール新潟ビジネスの更衣時間については、同社で決定することとなる。

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  ■ 団体交渉のポイント

  

◆ 要求項目:駅業務委託実施の考え方としてエルダー制度希望者数との関係を明らかにすること

  • エルダー先の確保は責任をもって行っていく
  • エルダー希望数と雇用先数との関係は厳しいと認識しており足りなくなる可能性がある
  • JNBは平成24年からプロパー採用を始め現在20名ほどいる。国鉄最後の採用がエルダーを退職した後を見据えてプロパーを採用していると思われる。

◆ 要求項目:業務委託した駅を無人駅化しないこと。

  • 無人駅化すると定期が売れなくなるためそのような判断もある
  • 利用状況等の無人化基準はあるが公表していない
  • エルダー先としての矛盾が組合側から指摘されているが、退職者の全てが切符を売れる人ではない。助役や輸送など切符を売れない人の雇用先も考えなければならない。
  • 無人駅化する際は行政と協議する、簡易委託駅の提案もするが、簡易委託駅は行政サービスの一環であり発売額に応じた手数料を行政に支払う。
  • 塚山駅を無人駅としたが、利用実態や付近に高校があるかなどが判断材料。
  • 今後有人駅から無人駅、大形駅やさつき野駅のように無人駅から有人駅へと、両方の可能性がある。
  • 名誉駅長はボランティアであり善意、感謝状や一堂に会する場で御礼している。
  • 無人駅化、有人駅化の判断は本社へ報告はするが、決定はJR新潟支社。
  • 運転取り扱い業務は委託できない。それ以外は委託できる。

◆ 要求項目:業務委託駅社員の接遇指導に関する考え方を明らかにすること。

  • 「苦情をもらってからの対応だけであり苦情をもらわないための教育がない」という組合側からの指摘はJNBに伝える。
  • JNBに求める接遇レベルはJR本体と同様である。
  • JR本体と一緒に行う研修の計画がある
  • 「駅業務委託評価」は全社統一で始まった施策でありJNBのサービスが悪いから行っているものではない。

◆ 要求項目:青山駅に1台分以上の業務用駐車スペースを確保すること。

  • 自動販売機脇は駐車禁止区域ではないため路上駐車で問題ない。
  • 駅舎脇のスペースはケーブルの埋設箇所である。
  • 何かあった時のために駐車スペースを確保すべきとの要求は意見として承る。

◆ 要求項目:業務委託駅に社員用トイレ(温水洗浄機能付き)を設置すること。

  • 駅舎のリニューアルがタイミングとして好ましい。
  • 労働環境はJRとして考えている、昨年度末委託駅のイスを全部交換した。設備はJRの管理である。
  • 便座ヒーターはすぐに可能だが、温水洗浄は衛生面の管理から清掃頻度を上げなければならずハードルが高い。

◆ 要求項目:個人情報・帳票類の保管の為、新潟大学前駅、青山駅の倉庫を拡張すること。

  • 本当に入らないなら拡張しなければならないが、現状は整理整頓で対応されたい。
  • 複数駅の一箇所集約など方法はいろいろある。

◆ 要求項目:新潟大学前駅の混雑時の対策として簡易券売機を増設すること。

  • 簡易券売機は無人駅への設置が全社的な方針。
  • 上越国際スキー場前駅の上りホームは個別の判断で設置した。
  • 粟生津駅、南吉田駅の撤去券売機は老朽取り替えであり、余分な券売機はない
  • 往復購入等の放送で慫慂する対応を継続する
  • 必要があれば業務社員の派遣、POS対応を行う
  • ホーム屋根の延長は検討したことがあるが、ホームの立地構造等の理由で工事費がかさみ断念した経緯がある。

◆ 要求項目:MV35の稼働時間は駅社員の勤務時間内とすること。

  • トラブルは滅多にない。券詰まりは3年間でゼロ、クレジットカード詰まりは、昨年はない。今年は把握していない。4月にあったとの組合側からの指摘であるが、頻度とご利用状況を総合的に判断している、サポートセンターや業務社員が駆けつけることもできる
  • 他駅では越後石山駅と東新潟駅が社員のいない時間に稼働している。
  • トラブルに即応できる体制は今後も検討していく。

◆ 要求項目:(株)ジェイアール新潟ビジネスに更衣時間を設定すること。

  • 絶対にできないとは言っていない。現在も検討、勉強している。

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