地本申9号コーナー

越後線誤出発地上子新設による列車非常停止事象に関する申し入れ

最終更新日 2016年 8月17日


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  ■ 申9号 越後線誤出発地上子新設による列車非常停止事象に関する申し入れ

2016年 3月28日申し入れ

 E129系運転導入に伴う誤出発地上子が新設され、2月18日15時より西山、出雲崎、小島谷、寺泊、分水各駅で使用開始されました。しかし、停止位置目標は新設されながらも使用開始手続がなされず、関係乗務員への周知がなされなかったために、誤出発地上子により列車が非常停止し、誤出発地上子を使用停止する事象が発生しました。 

 系統間の壁が招いたと指摘せざるをえない今事象を放置しては、やがて重大事象の発生へとつながり、会社の信頼失墜や安全の礎の崩壊をも招きかねません。 

 この危機感の認識一致をもとに今事象の原因究明と再発防止を求めるために下記のとおり申し入れます。 

 新潟支社の誠意ある速やかな回答を要請します。


  1. 越後線誤出発地上子新設による列車非常停止事象について明らかにすること。
  2. 今事象を発生させた原因を明らかにすること。
  3. 越後線へのE129系ワンマン運転導入に関する情報を明らかにすること。
  4. 同種事象の発生を防止する恒久対策を講ずること。
  5. 本申し入れの回答は書面にて2016年4月28日までに行うこと。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2016年 6月28日 13時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2016年 6月28日 13時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 越後線誤出発地上子新設による列車非常停止事象について明らかにすること。

    回答:今回の越後線誤出発地上子新設による列車の非常停止については、新設した誤出発地上子が動作して列車が非常停止したものである。

  2. 今事象を発生させた原因を明らかにすること。

    回答:関係個所と十分な打合せを行わずに誤出発地上子を設置したためである。

  3. 越後線へのE129系ワンマン運転導入に関する情報を明らかにすること。

    回答:越後線におけるワンマン運転拡大については、現在検討を行っているところである。

  4. 同種事象の発生を防止する恒久対策を講ずること。

    回答:設備の使用開始については、設備グループ内で相互確認を徹底していく考えである。

  5. 本申し入れの回答は書面にて2016年4月28日までに行うこと。

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  ■ 団体交渉のポイント

  

◆ 要求項目:越後線誤出発地上子新設による列車非常停止事象について明らかにすること。

◆ 要求項目:今事象を発生させた原因を明らかにすること。

 【組合側の主張】

  • 京浜東北線・川崎駅の事象、山手線の電化柱倒壊、常磐線・松戸駅のトロリー衝撃、中央本線・小淵沢の照明衝突など、全て確認会話や作業調整や打ち合わせに起因している。命に関わる事象の防止という重大な決意で申し入れた。
  • 設置後すぐに不具合によって撤去する結果になった侵入防止柵や低床ポールの教訓が生かされていない。我々は系統の壁がつくりだした繰り返し事象という認識である。
  • 突貫工事をやりきって使用開始したのに使用停止をかけられた設備側の悔しさ、想いを受け止めて頂きたい。

 【支社側の主張】

  • 列車への影響としては157Mに4分、167Mに3分の当たりを出した。
  • 上越線・信越本線のワンマン拡大の施策で生じた想定外の事態に傾注し、年度末に向かい業務が張っている中で打ち合わせが漏れていた。
  • 運輸部が設備部に設置をお願いしていたものであり申し訳ない。使用開始の判断は運輸部。運企設備Gの打ち合わせ不足で使用開始してしまった。
  • 進入防止柵や低床ポールの教訓が生かされていないとの指摘だが、当時連絡体制を対策した。調整会議は増えている。今回の事象も風土化して語り継いでいく。
  • 人がやっている以上100%は無い。

◆ 要求項目:同種事象の発生を防止する恒久対策を講ずること。

  • 今までは担当者とGLとの2人での打ち合わせでやっていたものを、主査を作り3人でのチェック体制でやっていく。ATSのみではなく使用開始等の現場周知が必要なものは全てやっていく。
  • 全系統相互に及ぼす影響を話し合う場は無い。
  • 二度と同じ事象は起こさない。

◆ 要求項目:越後線へのE129系ワンマン運転導入に関する情報を明らかにすること。

  • 検討しているとしか言えない。別途提案である。上越線、信越線の教訓もある。
  

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