地本申12号コーナー

平成27年度冬期検証に関する申し入れ

最終更新日 2016年10月 7日


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  ■ 申12号 平成27年度冬期検証に関する申し入れ

2016年5月13日申し入れ

 暖冬傾向がより顕著であった昨年度の冬期は例年に無い少雪となりました。そのような状況下においてもE129系やE653系に関する数々の課題が改善されることなく、現象として立ち現れました。

 更には1月24日からの寒波により鉄道輸送が長時間にわたり停止し、お客さまの信頼低下を招きました。長岡市内を中心に陸上交通が麻痺したことで地域生活・経済に大きな影響を与えたことを鑑みれば、交通インフラとしての「雪に強い鉄道」の実現は、より重要性を増すものと考えられます。高速道路や空港が閉鎖し使えない状態においても、安全安定輸送を続けられる体制を作り出していく事こそが公共交通機関としての鉄道の使命を果たすことにつながるものと考えます。 

 新潟支社経営計画2016の冒頭で弭間支社長は「新潟支社管内の過酷な自然環境の中でも、安全で安定した輸送を守っていかなければなりません」と決意を述べています。その実現の為には働く労働者の安全な環境づくりはもとより、大雪や暴風へ備え継続的な設備投資を実施していかなければなりません。 

 未だ内在する新潟支社の課題を労使で克服するため、第一線で働く組合員の声を基に下記の通り申し入れます。新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 2016年1月24日〜1月26日における雪害、輸送混乱について新潟支社としての課題・教訓を明らかにすること。
  2. 長時間抑止における運転再開は、現地及び保技セ本体と打合せ判断すること。
  3. 降雪時の駅構内の除雪は副本線も行うこと。
  4. 冬期間、新発田〜新津間の各駅で副本線に長時間停車させないこと。
  5. 長岡車両センター構内の除雪要員を確保すること。
  6. 1月25日、432M列車の乗務員に対して見附駅のホーム除雪の指示を行った根拠を明らかにすること。
  7. えちごトキめき鉄道の輸送混乱時に北陸新幹線金沢方面からのお客さまに対し、旅行中止の慫慂を含め案内を徹底すること。
  8. 冬期間、駅で長時間留置した車両を運用する際は、検修社員を派遣すること。
  9. 輸送指令CTC各線区の卓に携帯電話を2台置くこと。
  10. 1月29日19時10分頃発生した坂町駅構内ポイントから出火した原因と対策について明らかにすること。
  11. E653系の窓ガラス破損の原因を特定すること。
  12. 2016年3月に矢引トンネル内に設けた車両落雪氷による窓ガラス破損対策の検証結果について明らかにすること。
  13. E653系の窓ガラス破損防止に対し、改善のための予算および計画を明らかにすること。
  14. E653系の窓ガラスが破損した場合の処置について統一し、マニュアル化すること。
  15. E653系完全開放しても暖房効果が落ちないように車両の改善を図ること。
  16. E653系の自動ドア不具合に対する原因を特定し、対策を立てること。
  17. 酒田駅3番線に7両以上の上り列車が警戒信号で進入すると、6停目付近でATS誤出発地上子により非常ブレーキが動作する為、対策を立てること。
  18. E129系パン引き棒凍結対策を講じること。
  19. E129系パンタグラフ上昇に伴う緩衝を無くすこと。
  20. E129系車両の制輪子凍結対策を明らかにすること。
  21. デスコン棒取扱い用保護具の滑り止め手袋を全車両に搭載すること。
  22. 上越妙高駅各箇所のエアコンを点検し、その結果不具合が無いのであれば、エアコンを個別に設定・操作できる寒冷地仕様のものにすること。もしくはストーブを各箇所に設置すること。
  23. 冬期間、えちごトキめき鉄道直江津運転センター乗務員休養室に暖房を入れておくこと。また、壁を厚くし、保温効果を上昇させること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2016年 8月29日 10時00分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2016年 8月29日 10時00分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 2016年1月24日〜1月26日における雪害、輸送混乱について新潟支社としての課題・教訓を明らかにすること。

    回答:1月24日から26日にかけての大雪の対応については、外部気象情報を基にして強風による輸送障害を予想していたが、平野部を中心に予想を超える多量の降雪により、鉄道及び道路に悪影響を及ぼした。今後も関係社員からの情報や外部気象情報に基づき、除雪計画を行っていく考えである。

  2. 長時間抑止における運転再開は、現地及び保技セ本体と打合せ判断すること。

    回答:運転再開時の輸送手配については、関係個所と打合せを行い、計画的に行っているところである。

  3. 降雪時の駅構内の除雪は副本線も行うこと。

    回答:降積雪時の除雪については、外部気象情報や関係社員からの情報等に基づいて計画的に実施しているところである。

  4. 冬期間、新発田〜新津間の各駅で副本線に長時間停車させないこと。

    回答:輸送手配については、関係線区の運行状況を勘案し計画的に実施しているところである。

  5. 長岡車両センター構内の除雪要員を確保すること。

    回答:冬期体制については、別途提案することとなる。

  6. 1月25日、432M列車の乗務員に対して見附駅のホーム除雪の指示を行った根拠を明らかにすること。

    回答:1月25日、見附駅で乗務員が行った除雪については、乗務員からの情報を基に関係社員と打ち合わせを行い対応したものである。

  7. えちごトキめき鉄道の輸送混乱時に北陸新幹線金沢方面からのお客さまに対し、旅行中止の慫慂を含め案内を徹底すること。

    回答:えちごトキめき鉄道会社線内で輸送障害が発生した場合のJR西日本への情報提供については、基本的にえちごトキめき鉄道蠅嚢圓Δ海箸箸覆襦

  8. 冬期間、駅で長時間留置した車両を運用する際は、検修社員を派遣すること。

    回答:降積雪により駅留置となった車両を運用する際は、乗務員等からの情報を基に検修社員の派遣を検討することとなる。

  9. 輸送指令CTC各線区の卓に携帯電話を2台置くこと。

    回答:乗務員と輸送指令の連絡についは、無線機や各指令卓の携帯電話等で対応することとしており、現行どおりで考えている。

  10. 1月29日19時10分頃発生した坂町駅構内ポイントから出火した原因と対策について明らかにすること。

    回答:坂町駅でのポイン雪覆い板からの発火については、行覆い板内部に熱が滞留し枯草に引火して発火したと想定される。対策として通気性の向上と内部清掃を行ったところである。

  11. E653系の窓ガラス破損の原因を特定すること。

    回答:昨冬期の羽越本線におけるE653系の窓ガラス破損については、車両床下からの雪氷落下によるバラスト巻き上げに起因するものと推定される。

  12. 2016年3月に矢引トンネル内に設けた車両落雪氷による窓ガラス破損対策の検証結果について明らかにすること。

    回答:羽越本線におけるE653系の窓ガラス破損については、「今冬期における車両落雪氷による客室窓ガラス破損防止について」(平成28年3月3日 新支総安第316号連絡)による対策実施期間には、車両床下からの雪氷落下によるバラスト巻き上げに起因するものと推定される客室窓ガラス破損事象は発生していない。

  13. E653系の窓ガラス破損防止に対し、改善のための予算および計画を明らかにすること。

    回答:昨冬期においては、今冬期における車両落雪氷による客室窓ガラス破損防止について」(平成28年3月3日 新支総安第316号連絡)による対策を実施してきたところである。今冬期における対策については、引き続き検討していく考えである。

  14. E653系の窓ガラスが破損した場合の処置について統一し、マニュアル化すること。

    回答:E653系の窓ガラスが破損したときの対応については、現行どおりで考えている。

  15. E653系完全開放しても暖房効果が落ちないように車両の改善を図ること。

    回答:E653系の機器更新については、今年度より実施していく考えである。

  16. E653系の自動ドア不具合に対する原因を特定し、対策を立てること。

    回答:E653系の自動ドアについては、センター等の機器が老朽化しており、車体保全の際に順次部品の取替を行っていく考えである。

  17. 酒田駅3番線に7両以上の上り列車が警戒信号で進入すると、6停目付近でATS誤出発地上子により非常ブレーキが動作する為、対策を立てること。

    回答:酒田駅3番線のATS誤出発地上子については、現在、対策を検討しているところである。

  18. E129系パン引き棒凍結対策を講じること。

    回答:E129系パンタグラフの引き棒凍結対策については、現在、メーカーと検討中である。

  19. E129系パンタグラフ上昇に伴う緩衝を無くすこと。

    回答:E129系パンタグラフの押上力の調整については、現在、メーカーと検討中である。

  20. E129系車両の制輪子凍結対策を明らかにすること。

    回答:石打駅留置3番線の誘導信号機化により、留置2・3番線への留置変更等を検討しているところである。

  21. デスコン棒取扱い用保護具の滑り止め手袋を全車両に搭載すること。

    回答:デスコン棒取扱い用保護具の滑り止め手袋の取扱いについては、現行どおりで考えている。

  22. 上越妙高駅各箇所のエアコンを点検し、その結果不具合が無いのであれば、エアコンを個別に設定・操作できる寒冷地仕様のものにすること。もしくはストーブを各箇所に設置すること。

    回答:上越妙高駅の各箇所に整備しているエアコンについては、寒冷地仕様であり、必要な点検を行っているところである。なお、現時点においてはストーブ等の設置は考えていない。

  23. 冬期間、えちごトキめき鉄道直江津運転センター乗務員休養室に暖房を入れておくこと。また、壁を厚くし、保温効果を上昇させること。

    回答:直江津運転センター乗務員宿泊所の設備整備については、えちごトキめき鉄道蠅之萃蠅垢襪海箸箸覆襦

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 2016年1月24日〜1月26日における雪害、輸送混乱について新潟支社としての課題・教訓を明らかにすること
    支社
    1月22日時点までの予報は強風だった。16時00分に輸送対策本部の設置、その後23日夜から雪の予報に変わった。予報が大きく変わった上、国道もやられて除雪に向かう社員の足を奪った。気象情報の精度を高める要請をウェザーニュース社に対して行っている
    組合
    予報が外れても対応できる体制が課題であって、ウェザーニュース社のせいには出来ないはずである。道路がダメでも鉄道は動いている雪に強い新潟支社を目指して具体的な項目で議論していく
    支社
    判断は外部情報に依存せざるを得ない面もあるが、経験者の教訓は活かされていく

    ※ 雪に強い新潟支社を作ることを共通認識として確認しました


  • 長時間抑止における運転再開は、現地及び保線技術センター本体と打合せ判断すること
    支社
    436Mの事象を精査し現場の声を聞いている
    組合
    中間で止めないという除雪側の想いを認識すべきであって、現場が動かすなという声が届かなかった事象である

    ※ 現場が動かせないとの判断なら動かさないことを共通認識として確認しました


  • 降雪時の駅構内の除雪は副本線も行うこと
    支社
    除雪状況を確認してから入れるべきが、確認しないまま931Mを早通駅裏1番線へ入れてしまった。駅社員、本線乗務員から情報は取っている
    組合
    ライブカメラが有効である、設備投資すべきである。雪の捨て場の無い駅は線路を1本つぶすなど今からのシミュレーションが必要である
    支社
    ライブカメラの有効性は認識している、雪の捨て場を含め勉強していく

  • 冬期間、新発田〜新津間の各駅で副本線に長時間停車させないこと

    ※ 乗務員からの危険申告を上回る運転の指示は行わないことを共通認識として確認しました


  • 長岡車両センター構内の除雪要員を確保すること
    支社
    本線優先だが長岡車両センターの入出区が重要である認識にある
    組合
    機械があっても人がいないのが現実。例えば長岡車両センターの社員をMR教育するなど、幅広い想定と対策は準備されるべきだ
    支社
    現実的かどうかは別にして課題は一致している。冬期の取り組みで示せるものがあれば示していく

  • 1月25日、432M列車の乗務員に対して見附駅のホーム除雪の指示を行った根拠を明らかにすること
    支社
    降車旅客のための対応であり、乗務員からの申し出もあるなかでの指示であった。基本は除雪作業員であり、信号での抑止が出来て、駅員がいて道具もあるという条件など。今回は特殊な取り扱いであったと考える
    組合
    基本は除雪作業員であることを確認する。靴や服装を含め乗務員は除雪をする構えが出来ていない。今回は申し出があったとのことだが、よかれと思って命を落とすことのないよう指令側からも転動防止や触防などのバックアップが必要である
    支社
    了解した

  • えちごトキめき鉄道の輸送混乱時に北陸新幹線金沢方面からのお客さまに対し、旅行中止の慫慂を含め案内を徹底すること
    支社
    特急「しらゆき」の運休は、JR東日本の運行本部からJR西日本の運行本部へ情報が行く。新潟支社が金沢支社に直接連絡は行っていない
    組合
    上越妙高駅から戻れれば良いが、ホテル手配等で苦労する。連絡の徹底を強く要請する

  • 冬期間、駅で長時間留置した車両を運用する際は、検修社員を派遣すること
    支社
    今回の宮内での事象は足ロスが少なく不幸中の幸いだった。ブレーキ凍結の対応で新潟から石打へ出動した事例を含め、勉強していく

  • 輸送指令CTC各線区の卓に携帯電話を2台置くこと
    支社
    弥彦線、磐越西線、越後線それぞれに携帯電話はある。要員を増やせとの要請だが冬期の取り組みで示せるものがあれば提案となる

    ※ 除雪したいのに出来ない状況は回避する、要員は冬期提案まで精査ことを共通認識として確認しました

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