地本申5号コーナー

2017年度「冬期の取り組み」に関する申し入れ

最終更新日 2018年 1月13日

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  ■ 申5号 2017年度「冬期の取り組み」に関する申し入れ

2017年11月 7日申し入れ

 近年の暖冬・少雪により、冬期における大きな輸送障害は減少傾向にあります。しかし昨冬期においては2017年1月17日に上越線1725Mで発生したビームからの落雪による社員の負傷という、安全・安定輸送を掲げる当社において二度と発生させてはならない重大な事象を発生させました。

 また、E129系のブレーキディスク凍結やE653系の窓ガラス破損、副本線の除雪体制や信号機への着雪など、放置をすれば輸送障害を惹き起こし、社員やお客さまの死傷につながりかねない事象について、労使で議論を重ね認識の一致を図ってきたところです。 

 10月11日に標題について提案を受けました。この間の冬期検証交渉などを通じて主張してきた内容が一定程度取り入れられたことは評価できる一方で、現場の実態に照らし合わせれば、まだ不足する部分や改善の余地が見受けられるとの認識です。            

 JR東日本労働組合は、より確実かつ効果的な対策を講じる事で、より安全で安定した冬期輸送を実現するために、現場第一線で働く社員の声に基づき下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 「乗務員からの危険申告を上回る指示は行わない」という団体交渉確認事項を徹底すること。
  2. E129系のブレーキディスク凍結対応のため、村上駅及び吉田駅に検修社員を配置すること。
  3. E129系の制輪子固渋時の限流値増の取り扱いを明確に決め、現場に周知すること。
  4. 降雪時及び気温が低下した際のE129系ブレーキ効果の確認方法を明らかにすること、また、取り扱いを該当する運輸区乗務員に周知すること。
  5. キハ110系、キハ48系前面窓の熱線の容量増及び配備を行うこと。
  6. 今後の暖房予熱の時間指定に対する考え方を明らかにすること。
  7. 磐越西線徳沢駅構内の融雪設備を強化すること。
  8. ビームからの落雪の恐れがあるときは列車の運行を取りやめ、ビーム除雪を優先すること。
  9. 上越線カッター代行運行を、下り始発列車に合わせた運行とすること。
  10. 1月17日に発生した1121D越後川口発車後雪を抱えて停車した事象を踏まえて、上越線越後川口駅飯山本線から上越線への渡り線へかけての除雪体制の対策を講じること。
  11. 只見線大白川〜只見間2422D雪崩と衝突した箇所に再発防止策を講じること。
  12. 冬期間において只見線2428D〜回2429D場面を、大白川駅本線折り返しとすること。
  13. 只見線トンネルの雪庇落としの時間確保のために計画除雪を行うこと。
  14. 只見線の除雪体制は、雪を抱えて停車することのないように対策を講じること。
  15. 六日町〜越後湯沢間の除雪体制は、雪を抱えて停車することのないように対策を講じること。
  16. 酒田駅4番線・5番線(南部方)入信手前に融雪マットを設置し、積雪時の視認性を確保すること。
  17. 上沼垂信号場のポイント34号、35号、38号を温水ジェット式とすること。
  18. 村上駅下1番線、坂町駅1番線の除雪を徹底すること。
  19. 新津駅構内8番線の指定通路の除雪を確実に行うこと。
  20. 吉田駅の指定通路の除雪は誰が行うのか明らかにすること。
  21. 新津運輸区の休養管理室を増設すること。
  22. えちごトキめき鉄道直江津運転センター乗務員休養管理室に暖房を入れておくこと。
  23. 新潟30キロ圏における投排雪保守用車による除雪体制の見直しを行うこと。
  24. 架線着氷霜対策を見直し強化を行うこと。

以上

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      ■ 団体交渉の日程が決定!

      ★ 2017年11月22日 10時00分より団体交渉を行います

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      ■ 団体交渉を終了!

      ★ 2017年11月22日 10時00分より団体交渉を行いました

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      ■ 支社側の回答及び見解

    1. 「乗務員からの危険申告を上回る指示は行わない」という団体交渉確認事項を徹底すること。

      回答:今後も現場からの情報や外部気象情報に基づき運転計画を決定していく考えである。

    2. E129系のブレーキディスク凍結対応のため、村上駅及び吉田駅に検修社員を配置すること。

      回答:E129系車両においてブレーキディスク凍結が発生した場合は、状況に応じて限流値増としたノッチ扱いを行うこととなる。なお、村上駅及び吉田駅に検修社員を配置することは考えていない。

    3. E129系の制輪子固渋時の限流値増の取り扱いを明確に決め、現場に周知すること。

      回答:E129系車両においてブレーキディスク凍結が発生した場合は、状況に応じて限流値増としたノッチ扱いを行うこととなる。

    4. 降雪時及び気温が低下した際のE129系ブレーキ効果の確認方法を明らかにすること、また、取り扱いを該当する運輸区乗務員に周知すること。

      回答:運転中ブレーキ効果を確認する場合は、電気ブレーキNFBを「切」としてブレーキ効果を確認することを基本としている。

    5. キハ110系、キハ48系前面窓の熱線の容量増及び配備を行うこと。

      回答:現時点において、キハ110系の電熱線及びキハ48形のデフロスタを改修する計画はない。

    6. 今後の暖房予熱の時間指定に対する考え方を明らかにすること。

      回答:暖房予熱については、車内温度を確保する観点から、現在の時間設定としているところである。

    7. 磐越西線徳沢駅構内の融雪設備を強化すること。

      回答:徳沢駅構内の消雪設備については、温水噴射式融雪装置を整備している。なお、今後の設備投資については支社内の優先順位を勘案しながら検討を行うこととなる。

    8. ビームからの落雪の恐れがあるときは列車の運行を取りやめ、ビーム除雪を優先すること。

      回答:架線設備等からの落雪が車両に抵触する恐れがある場合は、注意運転を実施したうえで、設備社員の状況確認を行うとともに、必要により列車の運行を取り止めたうえで除雪を行うことで考えている。

    9. 上越線カッター代行運行を、下り始発列車に合わせた運行とすること。

      回答:上越線におけるアイスカッター代行車については、作業間合いや上り始発列車との時隔を考慮して設定しているところである。

    10. 1月17日に発生した1121D越後川口発車後雪を抱えて停車した事象を踏まえて、上越線越後川口駅飯山本線から上越線への渡り線へかけての除雪体制の対策を講じること。

      回答:冬期間における降積雪時の対応については、外部気象情報や関係社員からの情報に基づき、計画的に実施していくことで考えている。

    11. 只見線大白川〜只見間2422D雪崩と衝突した箇所に再発防止策を講じること。

      回答:今回の事象は仙台支社管内で発生したことから、対応については当該支社で検討することとなる。

    12. 冬期間において只見線2428D〜回2429D場面を、大白川駅本線折り返しとすること。

      回答:大白川駅表1番線については、停止位置及び軌道回路注意の対象となることから、2428D〜回2429Dの着発番線は現行どおりで考えている。

    13. 只見線トンネルの雪庇落としの時間確保のために計画除雪を行うこと。

      回答:トンネルの雪庇落としについては、関係箇所と調整を行い、間合いを確保したうえで実施することとなる。

    14. 只見線の除雪体制は、雪を抱えて停車することのないように対策を講じること。

      回答:降積雪時の除雪については、外部気象情報や関係社員からの情報に基づき、計画的に実施しているところである。今後も早めの除雪手配に努めていく考えである。

    15. 六日町〜越後湯沢間の除雪体制は、雪を抱えて停車することのないように対策を講じること。

      回答:降積雪時の除雪については、外部気象情報や関係社員からの情報に基づき、計画的に実施しているところである。今後も早めの除雪手配に努めていく考えである。

    16. 酒田駅4番線・5番線(南部方)入信手前に融雪マットを設置し、積雪時の視認性を確保すること。

      回答:酒田駅4番線及び5番線新津方の入換信号機が積雪により見えない場合は、人力によって除雪することとなる。

    17. 上沼垂信号場のポイント34号、35号、38号を温水ジェット式とすること。

      回答:ポイント不転換対策については、これまでも無人駅及び業務委託駅等を優先に計画的に整備してきたところであり、今後もポイント不転換の状況等を踏まえながら支社内の設備投資の優先順位を勘案しながら整備していくことで考えている。

    18. 村上駅下1番線、坂町駅1番線の除雪を徹底すること。

      回答:構内除雪等については、各箇所長が保線技術センター所長へ要請することとなる。

    19. 新津駅構内8番線の指定通路の除雪を確実に行うこと。

      回答:指定通路の除雪は、パートナー会社との契約等により可能な限り実施していく考えである。

    20. 吉田駅の指定通路の除雪は誰が行うのか明らかにすること。

      回答:指定通路の除雪は、パートナー会社との契約等により可能な限り実施していく考えである。

    21. 新津運輸区の休養管理室を増設すること。

      回答:現時点において、新津運輸区休養管理室については現行どおりで考えている。

    22. えちごトキめき鉄道直江津運転センター乗務員休養管理室に暖房を入れておくこと。

      回答:えちごトキめき鉄道蠅之萃蠅垢襪海箸箸覆襦

    23. 新潟30キロ圏における投排雪保守用車による除雪体制の見直しを行うこと。

      回答:昨冬期においては大雪時の平野部除雪パターンを事前に周知し、除雪機械の最大限の運用を行ってきたところである。今後もこのパターンを活用した早めの除雪計画の決定に努めていく考えである。

    24. 架線着氷霜対策を見直し強化を行うこと。

      回答:架線氷着防止として、定められた周期でのトロリ線塗油と外部気象情報を基にトロリ線の加熱及びアイスカッター代行車の手配により対策を実施しているところである。

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      ■ 団体交渉のポイント

    • 「乗務員からの危険申告を上回る指示は行わない」という団体交渉確認事項の徹底について
      • 団体交渉での確認事項であることを確認
      • 指令にも内容の周知は図っている。今は乗務員から写真も届くので見えるようになってきており、情報を総合的に判断して、乗務員と意志疎通をして判断となる

    • E129系の制輪子固渋時の限流値増の取り扱いについて
      • 11月中に各運輸区には周知を行なっている。内容は「ノッチ投入限度は3秒以内」「雪に乗り上げている時には扱わない」の2点
      • レアケースのため、車掌に取扱時の注意点を周知する考えはないが検討はしていく
      • 限流値増NFBを取り扱ったことの把握は、列車に遅れが出るから分かるのではないか

        【組合側】

      • 車掌にも周知すべきであり、お客さまに怪我をさせてからでは遅い。
      • 第一には制輪子を凍結させないための対策だ!

    • 降雪時及び気温が低下した際のE129系ブレーキ効果の確認方法について
      • 運転士作業マニュアル電車編に明記してある
      • 電気指令式のブレーキ効果の確認も「電気ブレーキ」NFB「切」で効果を確認する。運転中に立って作業することで苦情があれば会社が責任を持つ
      • 電気ブレーキNFBの移設工事を検討し、見積もりまで進んだが膨大な費用で断念した

    • キハ110系、キハ48形前面窓の熱線の容量増等について
      • キハ110系の熱線について改修できるかどうか確認はしていない
      • キハ48形のデフロスターについては取り付ける計画はない。新津にはない。仙台には確認する
      • くもり止め、タオルの搭載については必要性含め確認するが、現場でできないか

        【組合側】

      • 我々が求めているのはデフである。数の把握などもある。キハ110系は現場で置いているわけではない。支社としてやるべきだ

    • 暖房予熱の時間指定に対する考え方について
      • 発前60分を基本としている。回送列車については、駅の発車時間から遡って60分としている
      • 車種、地域性の違いはない

    • 徳沢駅構内の融雪設備について
      • 温水式融雪マットは検討しているが、水量が弱い
      • 電気式融雪マットについては、製造会社が倒産してしまい、保守・管理出来ない

    • ビームからの落雪の恐れがあるときの取扱いについて
      • 45km/hの根拠は、衝撃が和らぐことと、勾配線区であること、雪を押すことがあるなど総合的に判断
      • 総括線閉など関係箇所と打ち合わせる

    • 上越線カッター代行の運行について
      • 下りカッター車を始発列車前に走らせるために上りを早く発車させるとすると夜間作業(除雪作業等)間合いの確保が出来ない上、始発列車までの時隔が空いてしまう。上りは石打構内の入換にあたりがでる。六日町折り返しなら可能かも

    • 越後川口駅構内の除雪対策について
      • 井戸の水量が少ない。温水マットの軌間内消雪を検討
      • 投排雪保守用車は列車であるので停車位置間でしか除雪できない。よってMRとなる
      • 投排保守用車を始発ギリギリまで走らせるのは、難しい

    • 仙台支社管内の只見線における雪崩との衝突の再発防止策について
      • 新潟支社から仙台支社へ設備投資の依頼をすることは難しい
      • 仙台支社の冬季の取り組みについては把握していない
      • 会議等で仙台支社には伝えていく

    • 只見線2428D〜回2429Dの大白川駅折り返しについて
      • 2428D〜回2429Dを錆落としに使っている
      • 指令から、前運用の列車に表1番の状況確認を依頼することもあり、場合によっては本線折り返しとする日があるが、定位にはできない

    • 只見線の除雪体制について
      • 設備側も止めたくない。止めた場合の設備側の労働力にも負担が掛かる
      • 基本は往復ラッセル。現場判断でロータリーへの切換えはある
      • 判断は現場なので現場の状況を含め、作業方法等の確認をする

    • 六日町〜越後湯沢間の除雪体制について
      • 日中の投排雪保守用車ラッセルスジは検討中。新潟・長岡からは助勢は厳しい。除雪完了を待って運行している
      • 早めの除雪手配。東鉄工業にも話はしている

    • 酒田駅構内の入換信号機の視認性確保について
      • マットを敷いてもどこが管理するのか、また修繕できる会社がない
      • 駅のスリム化をしている中で、人力による対応をしてもらっている矛盾もあるのは承知している。進路表示器を上げると建植限界となる
      • 早朝での対応ではなく前日の夜(20時〜21時)であれば3名体制なので、除雪をする工夫を駅には伝えておく

    • 上沼垂信号場のポイントの積雪対策について
      • 現在は熱風式融雪装置が設置されている
      • 現行上沼垂信号場においてポイント不転の実績はないので何とも言えない

    • 村上駅構内の除雪体制について
      • 除雪については、駅長から保技セに要請をするルールになっている
      • 基準が無いので、駅長個人の判断となっている

    • 新津駅・吉田駅構内指定通路の除雪体制について
      • 運輸部で第一建設と契約はしている
      • 要請については、現場から第一建設への連絡となる
      • 吉田駅で新潟運輸区の管理者が第一建設に依頼せず、除雪していることは把握している
      • 除雪体制の優先順位から、指定通路については低いのでタイムラグがあるため管理者が対応しているのでは

        【組合側】

      • せっかく契約しているのになぜ活用されていないのか?しっかり検証すべきである
      • 今年度はこのような声が上がらないよう指導を要請する

    • 新津運輸区の休養管理室増設について
      • 予備部屋が少ないことは把握している
      • 当直助役が翌日早い出勤の社員に確認を行い把握しているのが現状。場合によっては、民間のホテル等を利用することもあり得る
      • 休管増設の必要性は認識しており勉強中である。期待感を持ってもらって構わない

    • 直江津運転センターの休養管理室の暖房について
      • えちごトキめき鉄道の施設なので、あらかじめ暖房を入れておくことは厳しいのが現状。要請するのが精一杯
      • 共用毛布等を確保できるように要請もしているが、確約とはなっていない

    • 新潟30Km圏における投排雪保守用車による除雪体制の見直しについて
      • 15Km、30Kmの調整を早く行うため、2年前より平野部除雪パターンを作成しスピーディーな体制に勤めている
      • 昨年度の活用実績1回。しかし雪が早く降り結果的に後手となった

    • 架線着氷霜対策の強化・見直しについて
      • 塗油については基本年2回で、年間5000万円
      • 今のところ強化と言う強化はない。塗油効果についても検証できていない
      • 霜対策は「塗油で着けない」「電流で融かす」「カッターで削る」の3つである

        【組合側】

      • 何十年も同じ対策で変わらない。塗油も計画通りには行われていない。要員を付けてカッターで削るべきだ 

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