地本申7号コーナー

今冬期に発生した倒木と落雪に関する緊急申し入れ

最終更新日 2018年 9月16日


→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 申7号 今冬期に発生した倒木と落雪に関する緊急申し入れ

2018年 2月23日申し入れ

 2018年1月16日、磐越西線・上野尻〜徳沢間において、2223Dが倒木に衝突する事象が発生しました。倒木に対してはこの間、繰り返し団体交渉を開催し、危険木の計画的な伐採などの再発防止策が示されてきました。また今冬期の取り組みの提案では「気象予報を的確に把握し、倒木が予想される場合は、事前に関係個所と各指令が協議し迅速な警戒態勢をとる」とした倒木対策が示されました。しかし冬期を迎えると積雪による倒木の発生を繰り返し、列車との衝突を発生させている現実は、現行の対策や体制では限界があることを示しています。

 また上越線1725Mが落雪と衝突し雪塊が前面ガラスを突破した昨冬の事象を教訓に、お客さま・社員の命を守る運行体制の確立に向け団体交渉を行ってきました。今冬期においてもビームからの落雪対策が示されましたが、1月13日に日出谷〜鹿瀬間において前面ガラス破損を生じるなど、落雪による同種事象の発生を惹き起こしています。

 倒木や落雪との衝突は列車乗務員やお客さまの命を脅かす極めて危険な事象です。輸送の安全が脅かされている現状を看過することはできません。倒木、落雪との衝突に関して抜本的な対策を求め下記のとおり申し入れます。新潟支社の真摯な回答を求めます。


  1. 倒木への列車衝突を発生させないよう早急に対策を講じること。
  2. 乗務員又は前頭添乗している社員から申告された危険木などは直ちに伐採すること。
  3. 橋梁からの落雪による前面ガラス破損を発生させない対策を講じること。
  4. 2月28日までに書面にて回答すること。

以上

    →地本団体交渉コーナーへもどる

      ■ 団体交渉の日程が決定!

      ★ 2018年 8月 6日 10時00分より団体交渉を行います

    →地本団体交渉コーナーへもどる

      ■ 団体交渉を終了!

      ★ 2018年 8月 6日 10時00分より団体交渉を行いました

    →地本団体交渉コーナーへもどる

      ■ 支社側の回答及び見解

    1. 倒木への列車衝突を発生させないよう早急に対策を講じること。

      回答:沿線の危険木は、沿線危険木対策会議等により情報を共有し、計画的に伐採しているところである。

    2. 乗務員又は前頭添乗している社員から申告された危険木などは直ちに伐採すること。

      回答:危険木の申告があった場合は、速やかに対応する考えである。

    3. 橋梁からの落雪による前面ガラス破損を発生させない対策を講じること。

      回答:橋りょう等からの落雪が車両に抵触する恐れがある場合は、注意運転を実施したうえで、設備社員の状況確認を行うとともに、必要により列車の運行を取り止めたうえで除雪を行うこととなる。

    4. 2月28日までに書面にて回答すること。

      回答:「労使間の取り扱いに関する協約(平成27年10月1日締結)に則り取り扱うこととなる。

    →地本団体交渉コーナーへもどる

      ■ 団体交渉のポイント

    • 倒木対策について
      • 沿線危険木対策会議を梅雨前、冬期前の年2回開催し計画的に伐採をしている
      • 以前は木の所有者が分からないこともあり、なかなか進まなかった実態もあったが、今は所有者全てと連絡が取れている
      • 危険と判断した木については所有者と粘り強く交渉し理解を得て伐採している
      • 安全木と危険木の判断は難しく、専門家を入れてもなかなか判断がつかない
      • 乗務員から申告があれば必ず現地を確認し危険かどうかを判断し、危険なものであれば直ちに取り除くようにしている
      • 乗務員からの申告も一つの情報源であり、今後もお願いしたい
      • 発生した事象は重く受け止めているが、今出来うることについてはベストを尽くしている。木を切る以外の対策は今のところはない。倒木が予想される時は徐行運転を行う

    • 橋梁からの落雷対策について
      • 橋梁の除雪は非常に大掛かりな作業となり危険を伴うが行なっている。申告されてすぐできるものではない
      • 雪が積もらないような橋梁の構造にしてきてはいるが優先順位があり全て今すぐとはならない
      • 落雪が車両に接触する恐れがある時は注意運転を実施する。その上で確認し必要によっては運行を取りやめ除雪を行う
      • 車両の対策として北越急行HK100形のように前面ガラスにプロテクターで覆いをした構造でも破損している。現段階ではこれ以上の対策fない

    →地本団体交渉コーナーへもどる