地本申8号コーナー

信越本線444M東光寺〜帯織間にて雪を抱えて停車した事象に対する解明申し入れ

最終更新日 2018年 9月23日


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  ■ 申8号 信越本線444M東光寺〜帯織間にて雪を抱えて停車した事象に対する解明申し入れ

2018年 2月23日申し入れ

 

 1月11日から14日にかけて発生した雪害では、新潟支社内の多くの線区が不通となり、列車の運休や遅延、運転不能となる事態が相次ぎました。

 信越本線においては444M列車が東光寺〜帯織間で雪を抱えて運転不能となり、430名ものお客さまを乗せたまま15時間以上にわたり立往生する事態を惹き起こしました。

 お客さまの救済までに時間を要したことからマスコミからも大きく報道され、JR東日本の社会的信頼を著しく低下させる事態に発展しました。

 これまで冬期の体制については、課題の克服に向けて労使で交渉を重ねてきました。投排雪保守用車の性能をはじめとした除雪体制の問題、運転士からの前途運転不能の申告を超えて運転が指示される運行体制の問題など、この間の交渉経過を振り返れば、今事象の発生には新潟支社が根本的に抱える体質が大きく影響しているものと断ぜざるを得ません。

 地域の生命線として降積雪時においても安定した輸送が求められる交通インフラを担うJR東日本として、二度と同種事象を発生させることは許されません。

 新潟地本は事態の重要性に鑑み、新潟支社に対して安全経営協議会の開催を再三にわたり要請したものの開催に至らないことから、今事象の原因を明らかにすることで雪害による輸送障害を未然に防ぐ体制を構築するために下記の通り申し入れます。

 新潟支社の真摯な回答を求めます。


  1. 444Mの事象が発生した原因を明らかにすること。
  2. 旅客救済に約15時間を要した原因を明らかにすること。
  3. 記者会見で発表した今事象への対策が社員に説明されない理由を明らかにすること。
  4. 2月28日までに書面にて回答すること。

以上

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      ■ 団体交渉の日程が決定!

      ★ 2018年 8月 6日 10時00分より団体交渉を行います

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      ■ 団体交渉を終了!

      ★ 2018年 8月 6日 10時00分より団体交渉を行いました

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      ■ 支社側の回答及び見解

    1. 444Mの事象が発生した原因を明らかにすること。

      回答:強い冬型の気圧配置の影響により、日本海側を中心に大雪に見舞われていたが、翌朝まで多いところで30?40cm程の積雪の見通しとの予報であったことから運転を継続していた。2018年1月11日21時01分、444Mが土江踏切で踏切故障の取扱いにより停車した際、降雪が酷くなり前途運転不能となったものである。

    2. 旅客救済に約15時間を要した原因を明らかにすること。

      回答:お客さま救済については、救済バス等の乗務員手配がつかず一括での救済手配が困難であり、かつ現場では吹雪による視界不良、積雪により側溝の位置など足元が確認できないため、お客さまが降車した後の安全確保ができないことから、電気・暖房のある車内で待機していただくことが最善であると判断した。

    3. 記者会見で発表した今事象への対策が社員に説明されない理由を明らかにすること。

      回答:必要な説明は行ったところである。

    4. 2月28日までに書面にて回答すること。

      回答:「労使間の取り扱いに関する協約(平成27年10月1日締結)に則り取り扱うこととなる。

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      ■ 団体交渉のポイント

    • 444Mの事象が発生した原因について
      •  運転中止の決定は積雪ではなく運転士からの報告等によるもの
      •  昼間は電車が動いているから大丈夫だと判断、除雪の計画は夜間にたてていた
      •  当該列車から遅れが大きくなった。前列車は大きな遅れもなく走行していたが当該列車が踏切故障の取扱いなどにより前列車との間隔が3時間ほど空き前途運転不能となった


    • 旅客救済に約15時間を要した原因について
      •  全て自社の力でやろうとした。バスの手配もしたが一括での救済手配ができなかったためバスによる救済をしなかった
      •  当時は最善であるという判断だったが、今考えれば別の手段も考えるべきだった
      •  日中の除雪の判断をし、手配をしたがラッセルからロータリーへの変更、乗務員の手配、箇所により徒歩より遅い速度での除雪、車内のお客さまを迎えにきた車がきた際には安全確保のため除雪作業を中止し、見附駅では1時間停車するなどし長岡から発車し約9時間30分かかった
      •  事象以来、対策をしている。バスの手配が追いつかなくても準備出来次第ピストンでの救済もしている
      •  除雪体制については、長岡〜新潟間の投排雪保守用車での除雪を検討している
      •  今冬期に新しい除雪機として簡易型乗用除雪機械(秋田支社の新幹線で使っている形の在来型)を導入する予定


    • 今事象への対策が社員に説明されていない理由について
      •  総合現場長会議で周知した。朝礼、点呼などで説明をしたと報告を受けている
      •  職場によってかなりのバラツキがあることが分かったので確認をする

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