地本申11号コーナー

新潟駅検査の業務廃止についての申し入れ

最終更新日 2018年 4月13日


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  ■ 申11号 新潟駅検査の業務廃止についての申し入れ

2018年 3月12日申し入れ

 1月30日に支社側より「検修体制の見直し」として新潟駅検査の業務廃止について提案を受けました。この間国鉄時代から新潟駅検査業務は新潟地域における鉄道輸送の安全安定を現場から最前線で担い、会社が掲げる安全安定輸送、質高い商品、サービスの提供・お客様満足度の向上に車両の専門知識を持った社員が3現主義を確実に実行し、地域の足を守ってきました。

 しかし、115系の分割併合作業の解消を理由に、4月15日の新潟駅高架開業にあわせた新潟駅検査の廃止が提案されました。新潟支社で運用される主力形式が新系列車両に置き換わった現在でも不具合が発生し、異常時における専門的な判断、見解が必要とされています。

 構内配線の複雑化と直通運転の増加により、一本の列車の遅れが広範に影響を与える今日において、新潟駅検査業務の必要性はより高まっているといえます。また、駅検査業務の廃止により判断の遅れや足ロスの発生などのリスクが想定されます。今現在以上の水準で安全安定輸送と質の高い商品・サービスの提供を実現し続けるには非現実的な施策であり到底納得できるものではありません。

 駅検査が廃止された場合の将来像について真摯に議論し未来ある会社を創り上げていくため、下記の通り申し入れを行います。新潟支社の真摯な回答を要請します。


  1. 新潟駅検査の位置付けについて会社側の考えを明らかにすること。
  2. 新潟駅検査廃止後、現在と同様の安全安定輸送・質の高いサービスの提供ができるか明らかにすること。
  3. 新潟駅検査がこの間行っていた判断業務は誰がどのように行うのか明らかにすること。
  4. 派遣修繕で発生する足ロスがお客様に与える影響及び受け止め方について会社の考えを明らかにすること。

以上

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      ■ 団体交渉の日程が決定!

      ★ 2018年 4月 2日 10時00分より団体交渉を行います

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      ■ 団体交渉を終了!

      ★ 2018年 4月 2日 10時00分より団体交渉を行いました

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      ■ 支社側の回答及び見解

    1. 新潟駅検査の位置付けについて会社側の考えを明らかにすること。

      回答:駅検査派出については、車両の分割・併合及びサービス機器等の故障対応として配置してきたところてあり、新潟車両センター新潟駅検査派出については、新潟駅における効率的な車両運用や優等・普通列車の車両不具合に対応する役割を担ってきたと考えている。

    2. 新潟駅検査廃止後、現在と同様の安全安定輸送・質の高いサービスの提供ができるか明らかにすること。

      回答:今後の新潟駅における、車両不具合対応については、走行に支障を及ぼさない故障については、検修社員を配置していない駅と同様、乗務員による仮処置を行うこととなる。乗務員による対応が困難で走行に支障を及ぼす、また、お客様に多大な影響を与えることが想定されるサービス機器の不具合等が発生した場合は、これまでどうり新潟車両センターからの派遣修繕により対応する。

    3. 新潟駅検査がこの間行っていた判断業務は誰がどのように行うのか明らかにすること。

      回答:新潟駅において車両不具合が発生した場合は、検修社員を配置していない駅と同様、連絡を受けた運用指令と新潟車両センター運用当直等が連携して対応することとなる。

    4. 派遣修繕で発生する足ロスがお客様に与える影響及び受け止め方について会社の考えを明らかにすること。

      回答:今後の新潟駅における、車両不具合対応については、走行に支障を及ぼさない故障については、検修社員を配置していない駅と同様、乗務員による仮処置を行うこととなる。乗務員による対応が困難で走行に支障を及ぼす、また、お客様に多大な影響を与えることが想定されるサービス機器の不具合等が発生した場合は、これまでどうり新潟車両センターからの派遣修繕により対応する。

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      ■ 団体交渉のポイント

    • 新潟駅検査の位置付けについて
      • 位置付けとして重要という認識はある
      • 今冬季の実績は廃止の提案とは別問題である
    • 新潟駅検査廃止後の安全安定輸送・質の高いサービスの提供について
      • 質の高いサービスとは一概に言えるものではない。スピーディーに対応して頂いているので、サービスが低下するとも考えていない
      • スピーディーに定義はない。車両に求めるサービスについても、具体的に言えない
      • 廃止を提案にともなう設備投資は、機器更新を含め今年度実施する予定はない
      • 蛍光灯一本切れていても、サービスの低下とはならない。車両センターに入区した際に交換すれば良い
    • 新潟駅検査廃止後の判断業務について
      • 誰が行うのかは、現行と同様に車両センターで采配をしてもらう
      • 運転士に判断は求めないが、運用指令からの指示による対応してもらう
    • 派遣修繕で発生する足ロスについて
      • 駅検査を廃止したことによる影響はないと考える。派遣修繕による足ロスはやむを得ない
      • 派遣修繕においては、他の駅で対応していただいていることと一緒であり、お客さまに影響はある
      • 気動車については、新津運輸区で対応してもらうこととなる。足ロスはやむを得ない
      • タブレットによる、写真や動画でも判断はできる。三現主義は否定しないが、情報として活用は出来る

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