地本申14号コーナー

新潟駅付近連続立体交差事業高架化工事第一期開業に関する解明申し入れ

最終更新日 2018年 4月11日


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  ■ 申14号 新潟駅付近連続立体交差事業高架化工事第一期開業に関する解明申し入れ

2018年 3月23日申し入れ

 2017年度「システムチェンジ・コストダウン計画の実施について」として、新潟駅付近連続立体交差事業高架化工事第一期開業に伴う施策の提案を受けました。要員増減の根拠に加え、新幹線・在来線列車の同一ホーム乗り換え実施に伴うホームドアの取り扱いや、列車両側乗降扱いなどについての説明も受けました。

 新潟駅の高架化開業はお客さまや地域から大きな期待を受け、全国的にも注目を集める施策であり、失敗は許されないとの認識は労使で一致できるものです。

 しかし、大規模な線路設備切り替えや作業の変更を伴うにも関わらず、施策を担う現場社員に対する十分な説明が今日現在もなされていない現実があります。業務内容は周知しているとする支社側の認識は、現場社員が置かれている現実とは大きくかけ離れたものであり、不安の中で業務に就く労働者の声を無視したまま施策を進めることは不必要な失敗を誘発することに繋がります。

 大きく変化する作業環境下での安全を確保し、安定輸送を遂行し得る職場環境を実現するために下記の通り申し入れます。新潟支社の誠意ある回答を求めます。


【共通】

  1. 開業を迎えるにあたり社員への説明が実施されていない。社員への説明を早急に実施するとともに、説明が遅れている理由を明らかにすること。
  2. 開業日当日の新潟駅構内の警備体制を明らかにすること。
  3. 概要について社員への周知期間・周知内容、教育時間をどのように考えているのか明らかにすること。

【運輸関係】

  1. 越後線新潟〜白山間における風規制の取り扱いを明らかにすること。
  2. 新潟駅構内に設置される全ての新たな信号機及びレピーターの建植位置を明らかにし、関係する全ての乗務員に周知と必要な教育を行うこと。
  3. 新幹線が発車する際に、同一ホームの5番線(乗り換えホーム)側ドアに異常があった場合の対応方を明らかにすること。
  4. お客さまがホーム下に転落した場合の具体的な対応方を明らかにすること。
  5. 全ての在来線ホームにトークバックを設置すること。
  6. 乗務員の定期行路における新潟駅電留線への移動方法で、自動車便乗ができない理由を明らかにすること。
  7. 構内の乗務員乗り継ぎ詰所の設置個所を明らかにすること。また、詰所内に畳を設置すること。
  8. 線路切り替えに伴う指導添乗は、何日程度考えているのか明らかにすること。 
  9. 乗務員の足取りと徒歩時分を明らかにすること。

【構内設備関係】

  1. 新潟駅構内の全体像及び設備について関係する全社員に明らかにすること。
  2. 在来線ホーム下への落とし物の対応方について明らかにし、関係社員に周知すること。

【検修業務関係】

  1. 高架ホームにおける車両の検査修繕作業時、列車抑止手配、き電停止手配等の手続き方法を明らかにすること。
  2. 検査修繕作業で使用する道具及び備品類の保管場所について明らかにすること。 
  3. 検修社員用の業務用駐車場が整備されるのか明らかにすること。 
  4. 検査修繕のために高架ホームへ行く際、業務用通路があるのか明らかにすること。

      以上

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      ■ 団体交渉の日程が決定!

      ★ 2018年 4月 2日 10時00分より団体交渉を行います

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      ■ 団体交渉を終了!

      ★ 2018年 4月 2日 10時00分より団体交渉を行いました

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      ■ 支社側の回答及び見解

    【共通】

    1. 開業を迎えるにあたり社員への説明が実施されていない。社員への説明を早急に実施するとともに、説明が遅れている理由を明らかにすること。

      回答:新潟駅高架1期開業における必要な教育・訓練は実施することで考えている。

    2. 開業日当日の新潟駅構内の警備体制を明らかにすること。

      回答:お客さま案内等については、駅構内における放送強化等や、一定期間、お客さま案内要員を配置する事で考えている。

    3. 概要について社員への周知期間・周知内容、教育時間をどのように考えているのか明らかにすること。

      回答:新潟駅高架1期開業における必要な教育・訓練は実施することで考えている。

    【運輸関係】

    1. 越後線新潟〜白山間における風規制の取り扱いを明らかにすること。

      回答:新潟駅高架1期開業後に越後線新潟〜白山間における風規制の取り扱いは、気象異常時等の取り扱い(平成19年1月26日付け、新支総安第300号通達)に基づき取り扱うこととなる。

    2. 新潟駅構内に設置される全ての新たな信号機及びレピーターの建植位置を明らかにし、関係する全ての乗務員に周知と必要な教育を行うこと。

      回答:新潟駅高架1期開業における必要な教育・訓練は実施することで考えている。

    3. 新幹線が発車する際に、同一ホームの5番線(乗り換えホーム)側ドアに異常があった場合の対応方を明らかにすること。

      回答:必要な措置を講じ、安全を確認したうえで発車することとなる。

    4. お客さまがホーム下に転落した場合の具体的な対応方を明らかにすること。

      回答:お客さまがホーム下に転落した場合については、列車等を進入させない措置を行い救出することとなる。なお、乗り換えホーム側には、新幹線列車防護スイッチを8箇所整備したところである。

    5. 全ての在来線ホームにトークバックを設置すること。

      回答:新潟駅キャビンとの連絡については、携帯電話等により行うことで考えている。

    6. 乗務員の定期行路における新潟駅電留線への移動方法で、自動車便乗ができない理由を明らかにすること。

      回答:乗務行路における電留線への基本的な移動手段については、入区車両便乗としているところである。

    7. 構内の乗務員乗り継ぎ詰所の設置個所を明らかにすること。また、詰所内に畳を設置すること。

      回答:乗務員乗継詰所については、高架電留線下及び在来線白山方高架2階に整備することを考えている。なお、机と椅子を整備することで考えている。

    8. 線路切り替えに伴う指導添乗は、何日程度考えているのか明らかにすること。 

      回答:指導添乗については、可能な限り実施することで考えている。

    9. 乗務員の足取りと徒歩時分を明らかにすること。

      回答:乗務員の「準備時間」「折り返し時間」「整理時間」については、運用行路表により取り扱うこととなる。

    【構内設備関係】

    1. 新潟駅構内の全体像及び設備について関係する全社員に明らかにすること。

      回答:新潟駅高架1期開業における必要な教育・訓練は実施することで考えている。

    2. 在来線ホーム下への落とし物の対応方について明らかにし、関係社員に周知すること。

      回答:新潟駅での落し物拾得については、安全作業要領に基づき取り扱うこととなる。

    【検修業務関係】

    1. 高架ホームにおける車両の検査修繕作業時、列車抑止手配、き電停止手配等の手続き方法を明らかにすること。

      回答:新潟駅における触車事故防止手配については、基本的に新潟駅長に連絡することとなり、き電停止手配については輸送指令に連絡することとなる。

    2. 検査修繕作業で使用する道具及び備品類の保管場所について明らかにすること。 

      回答:現時点では、現行の新潟車両センター新潟駅派出の詰所等のほか、高架電留線下に整備した詰所と倉庫を利用可能である。

    3. 検修社員用の業務用駐車場が整備されるのか明らかにすること。 

      回答:業務用リース自動車については、高架電留線下の駐車スペース等に駐車可能である。

    4. 検査修繕のために高架ホームへ行く際、業務用通路があるのか明らかにすること。

      回答:改札口等の通路から入場することとなる。

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        ■ 団体交渉のポイント

      • 社員への周知・説明・訓練について
        • 会社的には、スケジュール通り進んでいる
        • 駅では四半期毎に説明はしている。3月7・8・9日に説明会をした。4月3日以降、新潟駅以外の駅社員の新潟駅の見学を実施する。全社員は不可能
        • 運輸区は指導助役を集め情報共有会議を開催した。説明会は15日までに終わる
        • 新潟運輸区で試運転列車を走らせている。白山〜新潟駅構内(上沼垂方の線路切替箇所まで)で新潟駅の停止目標やレピーターなどの建植位置を確認している。しかし、場内・出発信号機は確認していない。タブレット・動画など使って社員に周知する
        • 各運輸区の指導と支社指導グループが添乗する。指導添乗は可能な限り行うが、日にちまでは考えていない。指導がチェックして対応することになる

        組合
        本来は中央線での線路切り替え工事の時のように、全乗務員が開業日までに試運転をするべきだ
        支社
        開業日まで間に合わない。指導添乗・支社指導グループなどで対応する

      • 新潟駅構内の全体像・設備について
        • 社員に対しては説明会などで周知する
        • 新潟駅2番線は仮ホームのためエレベーターやエスカレーターがなく、車椅子のお客さまには昇降機をつけて対応する
        • 使用頻度が少ないなめホームにトークバックは設置しない。携帯電話と無線機で対応する。要員を増やすことはせず、キャビンに携帯電話を増やしても対応する社員は一人なので携帯電話も増やさない
      • 開業当日の新潟駅構内の警備体制について
        • 4月14日の夜に在来線は封鎖する。万代口や幹線改札など9名プラス支社の人を配置する。開業日は、コンコースや同一ホームにも配置する。この警備体制をゴールデンウィークが終わるまで考えている
      • 越後線新潟〜白山間における風規制の取り扱いについて
        • 風規制の取扱いについては3月30日に通達を出した
        • 通告内容は「信濃川橋梁のS標〜終端標まで」とつけるが、風規制は白山〜新潟駅間で行う。通告を白山〜新潟間にすると、信越・白新線の新潟駅構内も風規制区間になるため
        • 通告はCTC指令がつける
      • お客さまがホーム下に転落した場合の具体的な対応について
        • お客さまが新幹線ホーム下に転落を発見した乗務員は、新幹線ホームにいる社員に連絡、または乗り換えホームにある列車防護スイッチを押す。法令によりボタン設置箇所は決まっていて、ホーム担当がいる場所に緊急停止ボタンある
        • 在来線の場合は、ホームに旗があるので、赤色旗を掲出する
      • 新幹線発車時に、乗り換えホーム側ドアに異常があった場合の対応について
        • 6月以降はJNB社員が同一ホーム担当になるが、ドアに物が挟まったことによる、放送での車掌へのドア開扉の案内は偽装請負にはならない。よって放送にて車掌にドア開扉のお知らせをする
      • 在来線ホーム下への落とし物があった場合の対応方について
        • マジックハンドでの対応となる。マジックハンド届かない場合は列車抑止を行いホーム下に降りて拾う
      • 乗務員の足取り・徒歩時分について
        • 新潟駅西跨線橋がなくなり、東跨線橋経由での時間を2分増にした。支社の複数の社員で新潟運輸区〜東跨線橋〜新幹線ホームまで歩いて、一番遅い方の時間を取って徒歩時分を設定した
        • 乗務行路における電留線への基本的な移動手段については、入区車両への便乗としている
        • 入出区する車両は1日30本以上あり、入出区する車両が多い事から定期での自動車便乗はない
      • 新潟駅構内の乗務員乗継詰所について
        • 畳を設置する考えはないが意見として承る
        • トイレはある
        • 鉄電と一斉放送設備の有無は確認する
        • 今現在の新潟駅電留線の休憩室のテレビや冷蔵庫は新潟運輸区が管理している。高架電留線下詰所に持っていく事は可能
      • 検査修繕作業で使用する道具及び備品類の保管箇所について
        • 現在の新潟駅検査派出の詰所については現段階で無くすことは検討されていないが、今後無くすこともありうる
        • 工具類については、何を置くのか等を含め車両センターで検討していただきたい
      • 検修社員用の業務用駐車場について
        • 現在の新潟駅検査派出のスペースは共有スペースであり、車両センターの駐車スペースとして確保は出来ない
        • 空いている場所に停めていただいて構わない
      • 検査修繕作業時の列車抑止手配 ・き電停止手配等の手続きについて
        • 手続きの方法については、この間電留線で実施していた方法と変わらない
        • トークバックがないので、連絡については業務用携帯を使用していただく
        • 駅検査で使用していた業務用携帯は、4月15日以降は技術管理に配置する

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