提案団体交渉コーナー

2018年度 冬期の取組みについて

最終更新日 2018年10月21日


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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2018年10月10日 15時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 提案内容(概要)

  

◆ 社員運用計画

 2018年度の「冬期における社員運用計画」について、下記の通り実施する。


1.営業関係

(1) 多客対応(スキー等)

  • 箇所名:越後湯沢駅   運用数:3   期間:12/15~3/17
  • 箇所名:ガーラ湯沢駅  運用数:5   期間:12/15~(未定)
    <運用数計:8>

(2) 輸送対応

  • 箇所名:越後湯沢駅   運用数:2   期間:12/15~2/28
  • 箇所名:小国駅      運用数:1   期間:12/15~2/28
  • 箇所名:十日町駅     運用数:5   期間:12/15~3/15
    <運用数計:8>

2.運輸関係

  • 箇所名:長岡車両センター 車両     運用数:3   期間:12/15~2/28
  • 箇所名:輸送課指令室   輸送指令  運用数:10   期間:12/15~2/28
    <運用数計:長岡車両センター3  輸送課指令室10  合計13>

3.その他

  • 期間等については、降雪状況などにより変更する場合がある。

◆ 2018年度冬期の取組み (参考)


1.運転計画・運転整理について


(1) 計画運休手配

  1. 「雪害時における運転規制標準」に基づいた運転規制の発動や必要な運転手配の実施により除雪間合いを確保する
  2. 対策本部等は、関係箇所からの情報や最新の気象情報を活用し、雪害による輸送障害の発生が予想される場合においては運転休止や特発列車運転等の手配を行うとともに除雪間合いを確保し、日中時間帯における投排雪保守用車運行・一斉MR除雪や構内除雪を実施する

(2) 線区別の輸送確保

  1. 除雪優先順位を念頭においた輸送確保を行うとともに、運輸区・車両センター構内の間合い確保を行い柔軟な体制による除雪を実施する
  2. 大雪時の運行パターンにより輸送を確保する

    ア.新潟駅高架化に伴う新たなE129系分割休止運用

    イ.直通列車運転休止

    ウ.白新線・越後線における副本線を使用しないスルー運転

2.機械除雪について


(1) 除雪機械保守基地の整備及び基地線分岐器融雪装置新設

  1. 関屋駅構内基地及び消雪設備新設
  2. 塚山駅構内横取り装置及び分岐器への熱風式融雪装置新設

(2) 簡易型乗用除雪機械「とらん丸」の配備

  • 長岡車両センター2台、新潟車両センター1台、新潟運輸区1台、柏崎駅1台

3.構内消雪・除雪について


(1) 分岐器不転換対応

  1. 五泉駅エアジェット式除雪装置新設
  2. 金塚駅温水ジェット式融雪装置新設

(2) 構内消雪

  1. 長岡駅消雪用3号井戸堀替え及び送水菅取り替え
  2. 長岡車両センター扇形車庫屋根融雪用井戸堀替え

(3) 踏切消雪・除雪対応

  1. 飯山線 四日町新田踏切 ロードヒーティング化
  2. 白新線 新発田街道踏切 踏切散水設備改良
  3. 羽越本線 安田街道踏切 踏切散水設備改良
  4. 信越本線 片桐踏切 踏切散水設備改良

(4) その他

  1. 新津駅・新津運輸区 構内排水設備改良
  2. 上越線 軌間内消雪シート新設 (越後湯沢駅・塩沢駅・六日町駅・小出駅・越後堀之内駅)
  3. 信越本線 軌間内消雪シート新設 (来迎寺駅・犀潟駅)
  4. 小型除雪機増配備 (羽越本線2駅、白新線7駅、越後線9駅)

4.駅間停車対策について


(1) 発生防止策

  1. 雪況監視カメラを支社内40箇所に増配備
  2. 日中時間帯における投排雪保守用車の運行

(2)発生時の対策

  1. 簡易型乗用除雪機械「とらん丸」配備により駅間停車事象を早期に解消する
  2. 除雪作業と並行してお客さま救済を実施する
  3. 長時間の運転見合せが発生した際のお客さま情報提供は、作業の進捗状況だけでなく、今後の作業計画、お客さま救済計画、運転再開見込み等タイムリーに情報を発信する
  4. 行政機関に対して早めの情報提供を実施、自治体との連携を図る
  5. お客さま全員の同時救済に拘らず、バス・タクシーを活用してお客さま救済を実施する

5.その他対策について


(1)ブレーキディスク凍結時の対応

  • E129系車両においてブレーキディスク凍結が発生した場合は、状況に応じて限流値増としたノッチ扱いを行う

(2)パンタグラフ降下対策

  • 在来線車両(電車)79編成にデスコン棒を搭載する

(3)E653系車両窓ガラス入疵対策

  1. しらゆき号全編成への床下保護フィルム貼付を実施する
  2. トンネル内区間徐行を実施する

(4)ビームからの落雪防止対策

  1. 鋼菅ビームへの取り替えを行う (上越線 六日町~五日町駅間)
  2. 冠雪の高さだけでなく、雪庇の形状等にも注意して列車巡視を行うとともに、多量の降雪が続くなど必要な場合は、ビーム除雪体制を強化する。 (ビーム除雪要員の確保、ビーム除雪間合いの確保等)
  3. ビーム等架線設備からの落雪の恐れがある場合は、45㎞/h以下の注意運転を行う

(5)降雪・線路状況等の情報収集

  1. 関係箇所からの情報や最新の気象情報を活用し、積極的に降雪・線路状況等の情報収集を行う
  2. Webカメラ・雪庇監視カメラを活用し、リアルタイムの降積雪状況・雪庇状況等の情報収集を行う
  3. 沿線カメラ活用の活用により分岐器周辺の積雪状況等の情報収集を行う (上越新幹線 長岡駅)
  4. Joi-tabを活用して迅速に雪況確認と情報収集を行う

(6)架線着氷霜対策

  1. トロリ線塗油を計画的に行う
  2. 越後線(刈羽駅~南吉田駅)においては、気象情報データの判定を行い、トロリ線加熱装置を稼働させ着氷霜を除去する

(7)倒木対策

  • 気象予報を的確に把握し、雪害による倒木が予想される場合は、事前に関係箇所と各指令が協議し、迅速な警戒体制を取る (磐越西線:津川駅・野沢駅、米坂線:小国駅に待機)

      6.主な設備投資計画について

      1. ポイント不転換対策

        五泉駅エアジェット式除雪装置整備 など

      2. 消雪設備の新設・取替・改良

        塩沢駅構内軌間内消雪シート新設 など

      3. その他

        雪況カメラ用電源新設

        小型除雪機会配備

        小型除雪機老朽取替

        簡易型乗用除雪機械配備 柏崎駅、新津運輸区、長岡車両センター、新潟車両センター

      ※詳細は割愛


       

      7.雪害時の取り組み


      (1)「雪害対策本部」の設置

      1. 雪による大きな輸送障害が広範囲に発生し拡大すると予想される場合には関係個所と情報の共有を図り、除雪を主軸とした対応を行うため、総務部長を本部長とした「雪害対策本部」を設置する。また、雪害対策本部設置訓練を実施する
      2. 対策本部等での決定事項については「対策本部情報」として新たなメールシステム「キューノート」を活用し、関係者への迅速な情報発信を行う。また、異常時共有システムを活用し、会議内容を記録したホワイトボードの画像を迅速に共有する。

        (2)お客さまへの情報提供

        1. 首都圏から雪害区間へ旅行されるお客さまに、旅行中止の情報提供を他支社輸送指令間と迅速に行う
        2. 計画運休等のお客さま周知は、プレスニュース活用、(株)JR東日本人アイステイションズの情報提供、駅頭掲示及び車内放送等で対処する。
        3. 対策本部設置時は、翌日の通勤・通学列車の確保については早めに運転計画を確定し、行政機関を通じて各市町村に情報発信を行うとともに、駅等を通じ、地域の学校等への情報提供をタイムリーに行う
        4. 情報提供ツールの有効活用により、輸送障害時のお客さまへの運転見合わせや運休等の情報発信を速やかに行う。また、お客さまに対して、「どこトレ」等の情報提供ツールを活用していただけるよう周知を行う

        (3)お客様救済

        1. 円滑なお客さま救済と避難場所等の確保や早期救済に向け、自治体との連携強化を行う
        2. 駅間で雪を抱えて停車し、長時間運転再開ができないことが想定された場合は、新潟県防災局のほか、各市町村に迅速に情報発信し、お客さま救済方法について打診を行う
        3. 雪害時のバス・給食手配などについては対策本部の設置状況により旅客班または輸送指令等で連絡体制、運行方法、役割分担を明確にした迅速な対応を行う
        4. お客様全員の同時救済に拘らず手配できたバス・タクシーを活用しお客さま救済を行う 

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                  ■ 団体交渉のポイント

                • 冬期体制の期間、社員運用計画について
                  • 冬期体制は例年通り12月15日から。テンポラリースタッフの雇用期間を12月1日や12月20日からとした駅もあるが、現場・駅長と打ち合わせて決定した
                  • 冬期前に降雪があれば、支社企画部門が対応する。テンポラリースタッフについては昨年度と同じく、日々雇用で対応する考え
                  • 社員運用計画は昨年度と同じ。運用数は「冬期体制において標準数に加え必要となる要員数」であり、現在員が標準数より多い場合には提案した運用数と送り込む人数は一致しない
                  • 社員運用の期間について、気象状況で延期はありうる

                • 簡易型乗用除雪機械の導入について
                  • 昨冬は本線の除雪が終わっても車両センターの除雪が終わらずに入出区が出来ない事象が発生したため、線区別優先順位の1位に運輸区・車両センター構内を加えた
                  • 簡易型乗用除雪機械「とらん丸」計5台を配備。駅間に停車した列車の直前まで除雪を行い早期救済することが目的だが、有効活用として車両センター構内等の除雪に使用する
                  • 「とらん丸」の使用は現場判断により保線技術センターや車両センターの社員で行う。具体的な教育や運用については未定。グループ会社社員も扱うのかも今後検討

                • 特徴的な取組みについて
                  • E653系の窓ガラス入疵対策として「しらゆき」全編成に床下保護フィルムを貼付する
                  • 新潟駅の高架化に伴い、大雪時には分割休止や直通運転休止などの運用変更を行う
                  • 雪害による倒木が予想される場合は関係箇所と指令が協議し迅速な警戒体制を取る
                  • 長岡駅消雪用3号井戸堀替えを実施、上越線塩沢駅などに軌間内消雪シートを新設する
                  • 駅間停車発生時はお客さま全員の同時救済に拘らず、行政機関や自治体との連携を図る

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