地本申3号コーナー

「ディスクブレーキ凍結対策」及び「ディスクブレーキ凍結に対する取り扱い」に関する緊急申し入れ

最終更新日 2019年 1月5日


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  ■ 申3号 「ディスクブレーキ凍結対策」及び「ディスクブレーキ凍結に対する取り扱い」に関する緊急申し入れ

2018年12月14日申し入れ

 昨冬期発生したE129系ディスクブレーキ凍結対策について2018年8月15日申23号にて凍結対策を講じるよう申し入れました。しかし、抜本的対策が取られないまま現在各運輸区において、ディスクブレーキ凍結確認の取り扱いについて訓練会等で説明がされています。

 この取り扱いはディスクブレーキが凍結しているか否かを入換開始前に車掌の入換合図によって小移動をかけ、確認するというものです。この取り扱いが行われるにあたり安全面、教育面、労働条件など様々な問題点が挙げられています。

 このような現状でこの取り扱いを行った場合、命に関わる事象にも発展しかねません。よって下記のとおり申し入れます。新潟支社の真摯な回答をお願いします


  1. ディスクブレーキ凍結に対し、抜本的な対策を講じること。
  2. ディスクブレーキ凍結が予想される場合は現地に検修社員を派遣すること。
  3. 抜本的な対策が講じられるまでのディスクブレーキ凍結確認の小移動は、原則として乗務員に行わせないこと。
  4. ディスクブレーキ凍結確認の取り扱いを行う全社員に対し、必ず現地で教育を行うこと。
  5. 2項から4項について整理できない限り「ディスクブレーキ凍結確認の為の起動確認の取扱い」は行わないこと。

以上

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      ■ 団体交渉の日程が決定!

      ★ 2018年12月18日 13時30分より団体交渉を行います

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      ■ 団体交渉を終了!

      ★ 2018年12月18日 13時30分より団体交渉を行いました

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      ■ 支社側の回答及び見解

    1. ディスクブレーキ凍結に対し、抜本的な対策を講じること。

      回答:E129系の制輪子固渋については、滞泊駅における留置位置変更や状況に応じた限流値増による取扱い、気象条件を考慮した検修社員の派遣等により対応していくことで考えている。

    2. ディスクブレーキ凍結が予想される場合は現地に検修社員を派遣すること。

      回答:気象条件を考慮した検修社員の派遣については、「冬季悪天候時における安定輸送確保に伴う始発列車対応について」(平成30年12月11日 新支運車第584号連絡)に基づいて対応することで考えている。

    3. 抜本的な対策が講じられるまでのディスクブレーキ凍結確認の小移動は、原則として乗務員に行わせないこと。

      回答:駅留置車両の制輪子凍結確認については、入換合図による起動確認等を行うことで考えている。

    4. ディスクブレーキ凍結確認の取り扱いを行う全社員に対し、必ず現地で教育を行うこと。

      回答:訓練会等を通じ、取扱いについて周知を行っているところである。

    5. 2項から4項について整理できない限り「ディスクブレーキ凍結確認の為の起動確認の取扱い」は行わないこと。

      回答:駅留置車両の制輪子凍結確認については、入換合図による起動確認等を行うことで考えている。

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      ■ 団体交渉のポイント

    • E129系ディスクブレーキ凍結への抜本的対策について
      • 車両、設備を含め検討してきたが頭打ちであり、今冬期における抜本的な対策はない
        組合
        今年に始まったことではない。来年もまた同じく「対策はない」という回答にならないように、凍結後の対応ではなくそもそも凍結させない対策の検討を求める
        支社
        そこは考えていきたい

    • ディスクブレーキ凍結が予想される場合の検修社員の現地派遣について
      • 「冬季悪天候時における安定輸送確保に伴う始発列車対応について」(平成30年12月11日 新支運車第584号連絡)に基づいて対応する
          ① 車両の台車に大量の雪が付着している時
          ② 気温マイナス3℃(石打マイナス6℃)の気温の低下による、凍結が見込まれる時
          ③ 風速8m以上の強風が見込まれる時
        ※②③については、朝8時に発表されるウェザーニュースを確認。以上の条件に伴い、雪害対策本部が各車両センターへ翌日の派遣要請を行う

    • ディスクブレーキ凍結確認のための小移動について
      • 実施間際の周知により現場を混乱させたことについてお詫びする
      • ディスクブレーキ凍結の有無を早い時機に知得することで輸送障害の未然防止や影響の軽減を図るために、車掌の入換合図による小移動を実施する
      • 天候に応じてその都度手配を行うことは車掌も当直も間違いの元であり、凍結の心配が無い日も含めて一律で実施する方が車掌にとって一番良い

    • 取り扱いを行う全社員に対する現地での教育について
      • 現地での教育が出来るスケジュールになっていないことは理解している
      • 現地に行かなくても、指導担当が作成した資料を確認して行ってもらう
        組合
        資料だけで車掌の安全は担保でない。現地を見ずにイメージすることは難しい
        支社
        現地を見ても100%の教育となるわけではない
        組合
        夏と異なり降積雪時の作業には大きなリスクを抱える。流雪溝がある個所もあり命に関わる危険も考えられる。冬だからこそ現地での教育を強く求める
      • 初めての作業は誰もが最初は不安だが、定例で行うので数回で慣れてくると思われる
        支社
        慢心よりも不安があった方が、緊張感があって良いのではないか
        組合
        それは違う。不安は少しでも取り除き自信を持って作業にあたるべきだ

     申し入れの第2項から4項について整理できない限り「ディスクブレーキ凍結確認の為の起動確認の取り扱い」は行わないように求めました。

     支社側は、実施間際の周知により現場を混乱させたことについてお詫びするとしながらも、あくまでも実施するとの姿勢を変えませんでした。

     降積雪下に初めての場所で初めて行う作業であることから、実施するのであれば現地での教育を実施するように強く求めましたが支社側はこれを否定、交渉は対立に終わりました。

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