地本申7号コーナー

「システムチェンジ・コストダウン計画(ダイヤ改正)」に対する申し入れ

最終更新日 2019年 6月23日


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  ■ 申7号 「システムチェンジ・コストダウン計画(ダイヤ改正)」に対する申し入れ

2019年 1月15日申し入れ

 「システムチェンジコストダウン計画(ダイヤ改正)」の提案を受けました。 

 今ダイヤ改正では乗務員勤務制度の変更を伴うため、短時間行路の問題点、不明な点などが散見されます。この解消に向け労使で議論する必要があるとの認識です。

 またこの間、交渉でワンマン運転に関する設備面で解決されず積み残されている課題も多くあります。この課題克服に向け、一層のスピード感をもって取り組むことが安全安定輸送を確保する条件であり、利用していただくお客さまのニーズに応えることとなります。

 更には休養管理室等の設備改善や、十分な要員確保等、社員がゆとりを持って働ける環境を整備していくことが会社の責務であり、その実現こそが安全安定輸送、質の高いサービスに繋がることと確信しています。

 よって下記の通り申し入れますので新潟支社の真摯な回答をお願いします。


ダイヤ改正

  1. 拘束時間=労働時間とし、6時間を超える短時間行路は作成しないこと。
  2. 育児・介護勤務A適用者以外が勤務指定において短時間行路を乗務する場合は、実乗務開始後の「その他時間」を付加せず、短時間行路の休日労働と同等の労働時間整理とすること。
  3. 育児・介護勤務A適用者、指導担当、当務主務、企画部門社員が短時間行路を乗務する場合は基本行路の枝番としてダイヤ改正時に作成し、必要な日だけ指定すること。
  4. 新潟運輸区の運転士短時間行路1261行路は誰が乗務するのか明らかにすること。
  5. 育児・介護A適用者が輸送混乱等により帰区出来ない時の連絡体制を徹底すること。
  6. 只見線2428D~回2429Dは大白川駅本線折り返しとすること。
  7. ワンマン運転時の折り返し時分を10分以上とすること。
  8. 北越急行線への乗り入れに対し、車掌への線路、信号、設備などの教育を徹底すること。
  9. 新潟運輸区の運転士行路において電留線への自動車便乗が所定行路にない理由を明らかにすること。
  10. 新津運輸区に新設される乗務員休養室を使用する行路については徒歩時分1分を付与する事。
  11. 新潟新幹線運輸区B714行路の朝食時間、B705行路の昼食時間を確保すること。

要員関係

  1. 運転士及び車掌の昨年度の臨時行路実績及び変形、出張、研修、免除などの勤務、結婚、忌引き、病欠、育児介護などの各種休暇・休職等の実績を明らかにすると共に実績に踏まえた要員を標準数として配置すること。
  2. 新潟新幹線運輸区において予備数を上回る波動行路が発生し休日勤務で対応していることについて会社の見解を明らかにすること。
  3. 新潟支社の今後の女性乗務員の配置箇所・要員数を明らかにすること。

設備改善

  1. 次の女性用休養管理室は新設及び増設すること。

    ①えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターに新設すること。

    ②村上駅に新設すること。

    ③吉田駅に増設する事。

  2. えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターのホテル代用は、勤務変更が伴わないように確保すること。
  3. 新潟運輸区の女性用浴室設備を増設すること。
  4. 石打駅の男性用浴室を2階に設置すること。
  5. 睡眠の質の向上のため、下記の休養管理室を改善すること。 

    ①石打駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策 

    ②小出駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策 

    ③長岡車両センター…布団の取り替え・空調設備を個別に変更 

    ④長岡運輸区…布団の取り替え・空調設備を個別に変更 

    ⑤越後湯沢駅…空調設備を個別に変更 

    ⑥新潟新幹線保線技術センター長岡派出…空調設備を個別に変更・寝具の取り替え 

    ⑦えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センター…隙間風対策・防音対策・布団及び毛布の取り替え

  6. 睡眠の質の向上のため、休養管理室のベットの2段同時使用を行わないこと。
  7. 新潟駅電留線の乗務員休憩室にテレビを設置すること。
  8. 各駅の乗務員休養管理室の起床装置を電話型にすること。
  9. E129系の運転室助士側に遮光幕を設置すること。
  10. E129系B編成にミュージェットを搭載すること。
  11. E129系のドア・トイレ・勾配起動の押しボタンの構造を改良すること。
  12. E129系の電気ブレーキNFB及び耐雪ブレーキNFBを運転台前面に移設すること。移設が困難であれば、運転士作業マニュアル電車編(5)雪中ブレーキ扱いの項目ブレーキ効果確認にE129系に対応できる取扱い方を明記すること。
  13. E129系・E127系から115系への運用変更は基本的に行わないこと。
  14. 越乃shu*kura運転室に熱中症対策として冷房を設置すること。
  15. 越後川口駅下り本線に折り返し用の停目を設置すること。
  16. 上越線(越後中里~宮内)・信越線(直江津~長岡)の停目を2・4・6に統一すること。
  17. 越後湯沢駅1番線の旧運転室脇の詰所に、一斉放送装置の設置、テーブル・椅子の交換、電子レンジ、ポット配備を行い、乗継詰所として整備するとともに管理は長岡運輸区とすること。
  18. 長岡駅・石打駅の抜本的なカラス対策を講じること。
  19. 「East-i D」の修繕について計画を明らかにすること。
  20. 新潟新幹線運輸区の早朝出勤及び遅い退勤に合わせた社員用駐車場を6台分確保すること。

ワンマン設備改善

  1. E129系のワンマン発前放送時に「駅係員がいない駅では、運転士後ろの一番前のドアからお降りください」と放送が流れるように改修すること。
  2. E129系のワンマン運転放送時、「次は〇〇です」の後に「次の〇〇駅では、運転士後ろの一番前のドアからお降りください」と放送が流れるように改修すること。
  3. 越後川口駅上り本線、及び下り本線のITVを陽光が当たっても見えやすい様に改修し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。
  4. 車両にICカード対応の精算機を搭載するとともに、直江津~長岡・越後中里~長岡の無人駅全てに簡易Suica改札機を設置すること。
  5. 六日町駅上りワンマン停目及びミラーを五日町駅方に移設及び地上子を新設し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2019年 2月19日 10時00分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2019年 2月19日 10時00分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

ダイヤ改正

  1. 拘束時間=労働時間とし、6時間を超える短時間行路は作成しないこと。

    回答:短時間行路については、線区ごとの輸送形態や箇所の実態に応じて設定することで考えている。

  2. 育児・介護勤務A適用者以外が勤務指定において短時間行路を乗務する場合は、実乗務開始後の「その他時間」を付加せず、短時間行路の休日労働と同等の労働時間整理とすること。

    回答:出勤予備等が短時間行路に乗務する場合は、1日当り労働時間数に達するまで「その他時間」を指定することにより、乗務員の不時の欠勤、臨時列車の運転等に際して随時乗務できる体制をとることを可能とする。

  3. 育児・介護勤務A適用者、指導担当、当務主務、企画部門社員が短時間行路を乗務する場合は基本行路の枝番としてダイヤ改正時に作成し、必要な日だけ指定すること。

    回答:今回の乗務員勤務制度の見直しにより設定する乗務時間の短い行路は、定期行路であり、勤務指定については就業規則等に則り取り扱うこととなる。

  4. 新潟運輸区の運転士短時間行路1261行路は誰が乗務するのか明らかにすること。

    回答:短時間行路に乗務する対象者での運用を基本とする。

  5. 育児・介護A適用者が輸送混乱等により帰区出来ない時の連絡体制を徹底すること。

    回答:輸送障害等が発生した場合は、その状況に応じて必要な対応を行う考えである。

  6. 只見線2428D~回2429Dは大白川駅本線折り返しとすること。

    回答:関係線区全体の利便性と、停止位置及び軌道回路注意の対象であることを考慮しているものである。

  7. ワンマン運転時の折り返し時分を10分以上とすること。

    回答:乗継時分等については、列車ダイヤや車両運用等も勘案しながら決定しているところである。

  8. 北越急行線への乗り入れに対し、車掌への線路、信号、設備などの教育を徹底すること。

    回答:必要な教育については、実施しているところである。

  9. 新潟運輸区の運転士行路において電留線への自動車便乗が所定行路にない理由を明らかにすること。

    回答:乗務行路における電留線への移動については、基本的に入出区車両の便乗としているところである。

  10. 新津運輸区に新設される乗務員休養室を使用する行路については徒歩時分1分を付与する事。

    回答:乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間については、乗務開始または乗務終了箇所~点呼箇所までの移動に要する時間を含む時間を、労働時間として取り扱う。

  11. 新潟新幹線運輸区B714行路の朝食時間、B705行路の昼食時間を確保すること。

    回答:一般線区は列車ダイヤに運用行路が制限されるため、食事のための画一的な基準を設けることはできないが、可能な範囲で検討しているところである。

  12. 在来運転士、車掌の新幹線便乗に関わる折り返し時間を以下の通り見直すこと。

    (1)新潟場面における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (2)長岡場面(上、下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (3)越後湯沢場面(上、下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に12分に統一すること。

    (4)上記項目の各出先点呼要は2分加算すること。

    回答:乗務員の準備時間・折り返し時間・整理時間については、現行どおりで考えている。

  13. 運転士折り返し時間における長岡(輸)場面の自動車便乗に関わる出先点呼不要に乗務開始前及び乗務終了後に2分加算すること。

    回答:乗務員の準備時間・折り返し時間・整理時間については、現行どおりで考えている。

  14. 大形駅・さつきの駅の無人化に伴い、ダイヤ改正時に要員・設備等に変更があるのか明らかにすること。

    回答:業務委託駅等の体制については、当社と(株)ジェイアール新潟ビジネスの間で検討することとなる。

要員関係

  1. 運転士及び車掌の昨年度の臨時行路実績及び変形、出張、研修、免除などの勤務、結婚、忌引き、病欠、育児介護などの各種休暇・休職等の実績を明らかにすると共に実績に踏まえた要員を標準数として配置すること。

    回答:標準数については、平均的な業務量を踏まえた業務運営に関する社員数の目安であり、業務に必要な要員については引き続き確保していくことで考えている。

  2. 新潟新幹線運輸区において予備数を上回る波動行路が発生し休日勤務で対応していることについて会社の見解を明らかにすること。

    回答:標準数については、平均的な業務量を踏まえた業務運営に関する社員数の目安であり、業務に必要な要員については引き続き確保していくことで考えている。

  3. 新潟支社の今後の女性乗務員の配置箇所・要員数を明らかにすること。

    回答:女性乗務員については、今後も計画的に運用していく考えである。
    なお、新津運輸区に女性社員用設備を整備しているところである。

設備改善

  1. 次の女性用休養管理室は新設及び増設すること。

    ①えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターに新設すること。

    ②村上駅に新設すること。

    ③吉田駅に増設する事。

    回答:女性乗務員の設備整備については、支社内の設備投資の優先順位を勘案しながら検討することとなる。

  2. えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターのホテル代用は、勤務変更が伴わないように確保すること。

    回答:女性乗務員の直江津泊に伴うホテル代用については、ホテル側と空室数を調整のうえ、決定しているところである。

  3. 新潟運輸区の女性用浴室設備を増設すること。

    回答:女性乗務員の設備整備については、支社内の設備投資の優先順位を勘案しながら検討することとなる。

  4. 石打駅の男性用浴室を2階に設置すること。

    回答:石打駅の男性浴室については、2階への新設を計画しているところである。

  5. 睡眠の質の向上のため、下記の休養管理室を改善すること。 

    ①石打駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策 

    ②小出駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策 

    ③長岡車両センター…布団の取り替え・空調設備を個別に変更 

    ④長岡運輸区…布団の取り替え・空調設備を個別に変更 

    ⑤越後湯沢駅…空調設備を個別に変更 

    ⑥新潟新幹線保線技術センター長岡派出…空調設備を個別に変更・寝具の取り替え 

    ⑦えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センター…隙間風対策・防音対策・布団及び毛布の取り替え

    回答:休養管理室の改修等については、支社内の設備投資の優先順位を勘案しながら検討することとなる。
    なお、睡眠環境の改善を目的に、高機能寝具の配備を計画しているところである。

  6. 睡眠の質の向上のため、休養管理室のベットの2段同時使用を行わないこと。

    回答:乗務員休養室の使用については、乗務行路により対応しているところである。

  7. 新潟駅電留線の乗務員休憩室にテレビを設置すること。

    回答:新潟駅の電留線乗務員休憩室については、テレビを設置できる状況か確認しているところである。

  8. 各駅の乗務員休養管理室の起床装置を電話型にすること。

    回答:乗務員の滞泊駅における自動起床装置については、現行どおりで考えている。

  9. E129系の運転室助士側に遮光幕を設置すること。

    回答:中間運転台としての運用時を考慮していることから、E129系運転士助士側のアクリル板に遮光幕を整備することは考えていない。

  10. E129系B編成にミュージェットを搭載すること。

    回答:現時点において、E129系B編成にミュージェットを整備する計画はない。

  11. E129系のドア・トイレ・勾配起動の押しボタンの構造を改良すること。

    回答:E129系の勾配起動ブレーキの押しボタンについては、改修を行ったところである。
    また、現時点で、ドア・トイレの押しボタンについては、現行どおりで考えている。

  12. E129系の電気ブレーキNFB及び耐雪ブレーキNFBを運転台前面に移設すること。移設が困難であれば、運転士作業マニュアル電車編(5)雪中ブレーキ扱いの項目ブレーキ効果確認にE129系に対応できる取扱い方を明記すること。

    回答:現時点で、E129系電気ブレーキNFB及び耐雪ブレーキNFBについては、現行どおりで考えている。
    なお、運転中ブレーキ効果を確認する場合は、電気ブレーキNFBを「切」としてブレーキ効果を確認することを基本としている。

  13. E129系・E127系から115系への運用変更は基本的に行わないこと。

    回答:異常時の輸送手配については、関係個所と打合せを行い、計画的に行っていく考えである。

  14. 越乃shu*kura運転室に熱中症対策として冷房を設置すること。

    回答:「越乃shu*kura」の運転室については、客室からの冷気を取り込む構造となっている。

  15. 越後川口駅下り本線に折り返し用の停目を設置すること。

    回答:越後川口駅下り本線の停目については、現行どおりで考えている。

  16. 上越線(越後中里~宮内)・信越線(直江津~長岡)の停目を2・4・6に統一すること。

    回答:停止位置目標の建植位置については、お客さまの動線や地上設備などを考慮した中で検討することとなる。

  17. 越後湯沢駅1番線の旧運転室脇の詰所に、一斉放送装置の設置、テーブル・椅子の交換、電子レンジ、ポット配備を行い、乗継詰所として整備するとともに管理は長岡運輸区とすること。

    回答:越後湯沢駅の旧運転室脇のスペースは、列車遅延の際に一時的な待機場所として便宜的に使用している場所であり、乗継詰所として整備する考えはない。

  18. 長岡駅・石打駅の抜本的なカラス対策を講じること。

    回答:カラス対策については、これまでも長岡駅で様々な対策を検討・実施してきたところであり、今後もより具体的な対策を検討していくことで考えている。

  19. 「East-i D」の修繕について計画を明らかにすること。

    回答:E193系(East-iD)については、修繕が完了したため、3両編成による運用を再開したところである。

  20. 新潟新幹線運輸区の早朝出勤及び遅い退勤に合わせた社員用駐車場を6台分確保すること。

    回答:新潟新幹線運輸区において、必要な駐車スペースは確保しているところである。

ワンマン設備改善

  1. E129系のワンマン発前放送時に「駅係員がいない駅では、運転士後ろの一番前のドアからお降りください」と放送が流れるように改修すること。

    回答:E129系自動放送装置の基本文章の改修については、ダイヤ改正やお客さまのニーズを踏まえ、必要により実施しているところである。

  2. E129系のワンマン運転放送時、「次は〇〇です」の後に「次の〇〇駅では、運転士後ろの一番前のドアからお降りください」と放送が流れるように改修すること。

    回答:E129系自動放送装置の基本文章の改修については、ダイヤ改正やお客さまのニーズを踏まえ、必要により実施しているところである。

  3. 越後川口駅上り本線、及び下り本線のITVを陽光が当たっても見えやすい様に改修し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。

    回答:越後川口駅のITVについては、現行どおりで考えている。

  4. 車両にICカード対応の精算機を搭載するとともに、直江津~長岡・越後中里~長岡の無人駅全てに簡易Suica改札機を設置すること。

    回答: ワンマン列車の運賃箱については、現行どおりで考えている。
    なお、簡易Suica改札機については、お客さまのご利用状況を総合的に勘案し設置しているところである。

  5. 六日町駅上りワンマン停目及びミラーを五日町駅方に移設及び地上子を新設し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。

    回答:ワンマン停目及びワンマンミラーについては、お客さまの流動や地上設備を勘案して設置していることから、現行どおりで考えている。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 短時間行路の拘束時間について
    • 拘束時間が6時間を超えてはいけないという制度ではない
    • 拘束時間を7時間、8時間とすることも可能ではあるが、闇雲に拘束時間を延ばすつもりはない
    • 基本行路も見ながら切り出すので6時間ぴったりの行路を作成できるかは一概には言えない
    • 今回行路を作る段階で、取得予定者、取得者、育児介護Aを適用していない人でBの人や子供を抱えて乗務したことがある人の意見について箇所長を通じて聞いた

  • 枝番による短時間行路の指定について
    • 行路を分割すると変行路になる。現状では輸送総合システムで対応ができない。
    • 例えば1234行路という基本行路に「-1」があるとすると一方は「-2」となるが、システム上はできたとしても分割した「-1」「-2」がクリアできるかはわからない。枝番を付けてもシステム上では枝番は出ない
      組合
      枝番についてはぜひ検討をお願いしたい
      支社
      支社で何とか出来るものではない
      組合
      適用者が沢山いればいいが、1人、2人だといなくなることもある。行路を1つ2つ作るよりも枝番の方が指示する方も楽ではないか。考えてほしい
      支社
      了解

    • 短時間行路は1つの仕事に対して、「適用者が乗る基本行路」「適用者外が乗る7時間10分勤務の行路」「休日勤務で乗る6時間以下の行路」の3パターンできる
      組合
      育児介護Aの欠在もあるし、乗る場合もある。7時間10分の人や休日勤務の人もいる。勤務のやり取りが大変になるのではないか
      支社
      これまでより丁寧に、敏感にチェックする必要がある
      組合
      あらかじめ計画した通りなら良いが、急遽入れ替えたりすると混乱しないか
      支社
      そこは輸送総合システムが対応できていない。乗務員の未充当などならないようにチェック表を作るなどで対応となる
      組合
      日勤なら良いが、乗務員は予備や休日勤務で労働時間が変わる。「その他時間」をつけて7時間10分とする必要があるのか
      支社
      地上勤務者は育児介護Aが6時間に対し7時間半であり、乗務員に置き換えればこのような形になるかと。
      組合
      乗務員は変形労働制で月間積算だ。無理に7時間10分置く必要はあるのか?均したうえでのカウントであり7時間10分とする意味がわからない
      支社
      ここは、あるべき姿としか言いようがない

  • 短時間行路の乗務担当者について
    • 短時間行路は年度末まで適用者がいることで作成し、その後いなくなっても見直すタイミングは次のダイヤ改正となる
      組合
      育児介護Aの利用者がいない場合に指導担当やフルタイムの乗務員が乗り続ける結果になることが想定される。どこかで枠外から枠内へ入れる必要もあるのではないか
      支社
      やり方云々は別として、現実的には基本行路に組み入れれば変行路になり枠内とはならないとは思うが、その様なケースもないわけではないと思う
      組合
      変行路となるのか
      支社
      今はまだ想定していない
      組合
      実態を見た中で検討を

  • 点呼における徒歩自分について
    • 新津運輸区の点呼個所は当直であり、休養室まで歩く時間は労働時間ではない
    • 吉田駅は点呼個所を運転士の乗泊としているので、労働時間としてみている
    • 休養管理室までの時間は見ていない。点呼個所が駅であれば、駅から休養室までは労働時間としてみていない。点呼終了から休養室までは労働とみなさない

  • 新幹線便乗に関わる折り返し時間について
    • 平成4年3月の制度改正に合わせて実測を行って、その後運輸区構想や作業の変更などに合わせて改正をしてきた
    • 最近では高架駅の暫定開業による新潟場面でしか見直しを図っていない
    組合
    運転士と車掌とで統一されていないのは何故か?
    支社
    運転士は運転士、車掌は車掌で設定しているので、こういう状況になる
    組合
    作業の違いは何があるのか?
    支社
    便乗に関われば違いはそうそう無いと思う。新幹線は16両編成で考えている
    組合
    それは運転士も車掌も一緒だ。見直しをするところはないか
    支社
    今のところはない

  • 長岡運輸区からの自動車便乗に関わる運転士の折り返し時間について
    組合
    長岡運輸区場面で長岡車両センターまで自動車便乗の時に点呼ありで4分、点呼なしで0分の理由は?
    支社
    ホームで乗り継いで、自動車便乗は長岡運輸区に寄らずに直接タクシー乗り場へ行く考えだ。運輸区に寄ってから自動車便乗という概念が、そもそも考え方としてない。基本的な考えはこうなっている。
    組合
    長岡運輸区での点呼は0分か?
    支社
    長岡運輸区に寄らない足取りである
    組合
    0分で作業ができるのか?
    支社
    平行線だが、こういう考えに基づく労働時間の設定だ

  • ワンマン運転時の折り返し時分について
    組合
    5分で折り返す列車がある。スイッチ類を扱い、ワンマン関係も整備してエンド交換、鎖錠もあり時間がない。急ぐことで間違わないか。実際に間違った例もある。10分くらいなければ余裕を持った作業とならない。努力をして10分とできないか?
    支社
    様々声はもらっているが難しいところがある。列車のスジは停車時間、接続など調整して盛っているのでそこが影響を受けざるを得ない。声は聴いたので、可能な限りできる伸ばせるところは伸ばした
    組合
    折り返し時分の基準は何分か?
    支社
    基準はない。一番短くて5分
    組合
    ワンマン列車もツーマン列車も同じ5分だ。伸ばすつもりはなかったのか?
    支社
    その通り
    組合
    余裕がない。タブレットの設定などの作業も増えている。安全に、間違いを起こさないという観点から考えるべきだ
    支社
    了解

  • 乗務員の要員について
    組合
    要員については昨年も議論をした。業務に必要な要員については引き続き確保していくという回答だが、確保されているという考えか?
    支社
    その通り
    組合
    要員が足りなくて研修が中止になっているのが職場の実態だ。研修も重要だと思うが、非常に多くの研修が中止になっている実態は認識しているか?
    支社
    実際に研修が中止になっているという認識はしている
    組合
    休日勤務が発生してまで対応している。年間で均せば標準なのかも知れないが、要員としては足りていない。休日は休むのが基本ではないのか?休む日に仕事をしているのが実態だ
    支社
    休日勤務ありきの考えは本意ではない。新幹線運輸区のように波動行路で需要に応えなければならない箇所は、必要数を超えて休日勤務で対応はある。休日指定の日に仕事をしてもらうことは可能な限り少ない方が良いとの認識だ
    組合
    運輸区の運転士が一般異動として異動をしたが要員的には無駄であり要員が逼迫するだけだ
    支社
    交渉時の意見については覚えている
    組合
    4月に異動した大ベテランが未だに全ての行路には乗れずに偏っている現実がある。免許を持っている人が異動したのに乗れない。新津では酒田から来たのに電車に乗れない。長岡でもそう。どんどん乗れなくなっている現実もしっかり見て欲しい

  • 設備の改善について
    • 石打駅の男性用浴室の2階への設置について、時期はまだ確定しないが、次年度以降に施工する
    • 新潟駅電留線の乗務員休憩室へのテレビ設置について、備品購入のため時間がかかるかも知れないが3月中にアンテナ工事を行いたい
    • 新潟新幹線運輸区の社員用駐車場確保は、申し入れ提出後に新幹線運輸区で解決が図られた
    • 新潟運輸区の女性用浴室設備の増設については、組合側と同様な問題意識は持っている
      組合
      ユニットバスではなくてシャワーを1つないし2つ増やしてほしい。今の浴室だと足りずに風呂待ちが発生し10分、20分と待つことになる。諦めて翌朝に入る人もいる
      支社
      できる、できないを含めて明言できないが、会社としても問題意識はもっている
      組合
      要求は、ユニットバスよりシャワー2個が良い
      支社
      了解
      組合
      ぜひ優先順位を上に持ってきてほしい

  • E129系・ワンマン関係の設備等改善について
    • ワンマン運転放送時に、現行の「次は○○、○○です」に続き、運転士後ろの一番前のドアから降りるように案内の放送が流れるように放送ロムを改修する
    • 勾配起動ブレーキの押しボタンが押されたまま戻らなくなる対策として、ボタンのテコ棒が取り付け台にすらないように穴を大きくしたり、材質を変更したりして改修を行った
    • 車両へのICカード対応の精算機搭載について
      支社
      制度上、動くものにSuica精算機を付けられない。色々な線路を経由できることから技術的にも困難だ。JR西日本ではAからBまでの1本線でやっているところはあるが東日本管内では考えていない
      組合
      難しい課題はわかるが、Suicaを広めた中でやっていくのが一番だ
      支社
      整理する課題は多いが、キャッシュレスの時代に1万円の両替が出来ないということがどうなのかということも認識している
    • 上越・信越線・水原線の停止位置目標について
      組合
      現状3両・6両停目だが3両編成はない。お客さまの動線という回答だが、4両編成だと6両停目まで行き、鯨波駅の様にとてつもなく前まで行く駅もあり、動線としてどうか。2両・4両・6両に統一を。各線ごとに一斉に変えないと乗務員も間違えるので、変える場所から変えてもらうとありがたい
      支社
      一斉に変えなければと地上設備の関係もありなかなか悩ましいところだ。貴組合だけでなく、声は入っている課題として認識はしている
      組合
      金はかかると思うが、前向きに検討をお願いする

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