地本申9号コーナー

簡易型乗用除雪機械「とらん丸」に関する申し入れ

最終更新日 2019年 5月10日


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  ■ 申9号 簡易型乗用除雪機械「とらん丸」に関する申し入れ

2019年 2月 8日申し入れ

 今冬期より簡易型乗用除雪機械「とらん丸」が導入されました。この「とらん丸」については2018年度冬期の取り組みの提案団体交渉、また申1号の団体交渉にて導入目的、性能、また取り扱うにあたっての教育体制等について議論してきたところです。

 しかし導入から2ヶ月が経過しようとしていますが、未だに現場において取り扱うにあたって不明な点が多々見受けられます。この不明な点を解消し、現場社員が安全に取り扱えるよう下記の通り申し入れますので、新潟支社の真摯な回答をお願いします。


  1. 「とらん丸」の基本的な活用方法、出動判断及び運用基準を明らかにすること。
  2. 「とらん丸」を取り扱う可能性のある全社員に確実に取扱いを含めた教育を行うこと。
  3. 「とらん丸」を運用する場合、載線出来る条件、出来ない条件を全て明らかにすること。
  4. 「とらん丸」の運搬及び待機の手続きは主幹が現場と連携を図り、手続きは関係する主幹で行うこと。
  5. 「とらん丸」の待機及び出動判断は現場判断で行うこと。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2019年 2月25日 10時00分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2019年 2月25日 10時00分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 「とらん丸」の基本的な活用方法、出動判断及び運用基準を明らかにすること。

    回答:簡易型乗用除雪機械は、列車が駅間に停車した際の救援等除雪作業、車両センター・運輸区構内等の除雪作業、その他必要と認められる除雪作業に活用することを目的として導入したものであり、出動標準及び運搬待機手配については「簡易型乗用除雪機械の出動標準及び運搬待機手配について(連絡)」(平成31年1月17日付新支設保第206号)による。

  2. 「とらん丸」を取り扱う可能性のある全社員に確実に取扱いを含めた教育を行うこと。

    回答:簡易型乗用除雪機械の取り扱いに必要な教育・訓練は、実施したところである。

  3. 「とらん丸」を運用する場合、載線出来る条件、出来ない条件を全て明らかにすること。

    回答:駅中間本線及び各駅構内の除雪作業で使用する場合、必要な保安体制により取り扱うこととなる。

  4. 「とらん丸」の運搬及び待機の手続きは主幹が現場と連携を図り、手続きは関係する主幹で行うこと。

    回答:「簡易型乗用除雪機械の出動標準及び運搬待機手配について(連絡)」(平成31年1月17日付新支設保第206号)により取り扱うこととなる。

  5. 「とらん丸」の待機及び出動判断は現場判断で行うこと。

    回答:「簡易型乗用除雪機械の出動標準及び運搬待機手配について(連絡)」(平成31年1月17日付新支設保第206号)により取り扱うこととなる。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 「とらん丸」の基本的な活用方法について
    • 「とらん丸」の基本的な活用方法は、① 列車が駅間で雪を抱えて停車した時の除雪、② そのような機会は少ないため車両センター構内等の除雪に活用、③ その他必要な場面での使用が目的
    • 「とらん丸」が走れば線路上は除雪されたものとして列車を動かせる
      組合
      「とらん丸」では1m700幅でしか除雪ができない。列車を動かせば雪の逃げ場がないのでまた止まってしまう
      支社
      踏切まで動かして救援という場合もある
      組合
      現場ではその説明はなく電車を動かせるという感覚は無い。雪を抱えて停車している車両前面の除雪を人力に代わり行う機械という認識だ
      支社
      動かせるという判断基準であり、現場に伝わっていないのであれば伝える

  • 「とらん丸」の教育について
    • 性能、標準訓練、点検整備、労災防止上の教育。構造など教育を行ってきた
    • 中身についてメーカーが、操作・異常時の取扱いマニュアルは会社が作成し、資料に基づき講習会で説明をした。
    • 始業点検、月次点検の中身について、資料を配布することで必要な教育は行った
      組合
      始業点検、月次点検必について資料の配布のみであり、現場では「できない」との声があがっている。丸投げの会社姿勢に現場は怒っている
      支社
      講習会をするかどうかは別として、実態を把握し、足りなければ来冬のカリキュラムにも盛り込んで運用していく

  • 段差により「とらん丸」の載線が不能な踏切の把握について
    支社
    今現在、本線上に段差はないとの認識だ。踏切は極端な段差はない。全部の踏切から載線出来る
    組合
    行くまで斜がついていれば、亀の子になってケツがつっかえて行けない
    支社
    アプローチについての観点は不足していた。現場に、段差がある踏切を想定していなかった。確認する必要がある
    組合
    既に講習会でも話は出ていた。支社からも来ていた人がいた。なぜ声が出ていたの出来なかったのか
    支社
    そういった声を把握していなかった
    組合
    道路の交通整理、現場に行って載線、すべて現場だ。その思いを会社幹部は理解しなくては駄目だ。次年度冬期は少なくとも載線可能、不可能の踏切をはっきりさせるべきだ
    支社
    了解

  • 「とらん丸」の運搬手続きについて
    組合
    運搬手続きは3保線技術センターで頼むことになっているが主管で頼めないものか。関係保技セで相談するよりも主管でトラック手配をした方が効率的だ
    支社
    経費は払うが保技セでの手配となる
    組合
    3保技セとなるとそもそも誰がセンターでやるかルールが無い。音頭取りは主管で良くないか?降雪予想も知っている。音頭取りを主管でやって3保保技セに確認をしてこれでやって良いか?が一番シンプルではないか?
    支社
    確認して検討する

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