地本申16号コーナー

ダイヤ改正の検証及び諸設備に関する申し入れ

最終更新日 2020年 3月15日


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  ■ 地本申16号 ダイヤ改正の検証及び諸設備に関する申し入れ

2019年 7月18日申し入れ

 2019年3月16日のダイヤ改正にあわせて乗務員勤務制度の見直しが実施されました。新しい乗務員勤務制度については申2号、申7号において考えられる問題点について新潟支社と議論してきました。

 ダイヤ改正以降、申7号の団体交渉において懸念されていた短時間行路、また新幹線便乗に関わる折り返し時間等、多くの問題点が現場で働く社員から寄せられています。

 設備面においては質の高い睡眠を目的としたエアウィーヴの導入、石打駅の浴室など改善が図られた一方で休養管理室における衛生上の問題を始めとし、ワンマン列車の設備の問題など未だ改善が図られない実態であるとの認識です。よって下記の通り申し入れますので新潟支社の真摯な回答をお願いします。


【ダイヤ改正について】

  1. 育児・介護勤務A適用者、指導担当、当務主務、企画部門社員が短時間行路を乗務する場合は基本行路の枝番としてダイヤ改正時に作成し、必要な日だけ指定すること。
     また枝番とする行路は現場実態に即した時間帯の行路とすること。
  2. 運転士、車掌の日勤行路の拘束時間を12時間以内とすること。
  3. ワンマン列車の停車時分を自車駅45秒、全車駅30秒で統一すること。
  4. 1740Мの運転時分を見直すこと。
  5. ワンマン列車運転時の折り返し時分を10分以上とすること。
  6. 在来運転士、車掌の新幹線便乗に関わる折り返し時間を以下の通り見直すこと。

    (1)新潟場面における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (2)長岡場面(上、下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (3)越後湯沢場面(上、下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に12分に統一すること。

    (4)上記項目の各出先点呼要は2分加算すること。

  7. 運転士折り返し時間における長岡運輸区場面の自動車便乗に関わる出先点呼不要に乗務開始前及び乗務終了後に2分加算すること。
  8. 白山駅中線にワンマン定期列車を運用しないこと。

【設備改善について】

  1. 勤務変更が伴わないよう女性用休養管理室を増設すること。 またえちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターのホテル代用は、勤務変更が伴わないように確保すること。
  2. 睡眠の質の向上のため、下記の休養管理室を改善すること。

    ① 石打駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策

    ② 小出駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策

    ③ 長岡車両センター…布団の取り替え・空調設備を個別に変更

    ④ 長岡運輸区…布団の取り替え・空調設備を個別に変更

    ⑤ 越後湯沢駅、長岡駅…空調設備を個別に変更

    ⑥ 新潟新幹線保線技術センター長岡派出…空調設備を個別に変更・寝具の取り替え

    ⑦ えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センター…隙間風対策・防音対策・布団及び毛布の取り替え

  3. 睡眠の質の向上のため、休養管理室のベットの2段同時使用を行わないこと。
  4. E129系の運転室助士側に遮光幕を設置すること。
  5. E129系B編成にミュージェットを搭載すること。
  6. E129系のドア・トイレ・勾配起動の押しボタンの構造を改良すること。
  7. 越乃shu*kura運転室に熱中症対策として冷房を設置すること。
  8. 上越線(越後中里~宮内)・信越線(直江津~長岡)の停目を2・4・6に統一すること。
  9. 越後湯沢駅1番線の旧運転室脇の詰所に、一斉放送装置の設置、テーブル・椅子の交換、電子レンジ、ポット配備を行い、乗継詰所として整備するとともに管理は長岡運輸区とすること。
  10. 長岡駅2・3番線詰所に水道、洗面台を設置すること。
  11. 長岡駅・石打駅の抜本的なカラス対策を講じること。

【ワンマン設備改善について】

  1. 越後川口駅上り本線、及び下り本線のITVを陽光が当たっても見えやすい様に改修し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。
  2. 車両にICカード対応の精算機を搭載するとともに、直江津~長岡・越後中里~長岡の無人駅全てに簡易Suica改札機を設置すること。
  3. 六日町駅上りワンマン停目及びミラーを五日町駅方に移設及び地上子を新設し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2019年12月11日 10時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2019年 2月27日 10時00分より団体交渉を行いましたが、後日交渉を行い議論を継続することを確認して交渉を中断しました。

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  ■ 支社側の回答及び見解

【ダイヤ改正について】

  1. 育児・介護勤務A適用者、指導担当、当務主務、企画部門社員が短時間行路を乗務する場合は基本行路の枝番としてダイヤ改正時に作成し、必要な日だけ指定すること。
    また枝番とする行路は現場実態に即した時間帯の行路とすること。

    回答:乗務員勤務制度の見直しにより設定する短時間行路は、定期行路であり、勤務指定については就業規則等に則り取り扱うこととなる。

  2. 運転士、車掌の日勤行路の拘束時間を12時間以内とすること。

    回答:一般線区に拘束時間限度の定めはないが、これまで同様、効率性向上を目指した行路作成を行っていく考えである。

  3. ワンマン列車の停車時分を自車駅45秒、全車駅30秒で統一すること。

    回答:停車時分は、接続や後続列車等に支障のないように設定している。

  4. 1740Мの運転時分を見直すこと。

    回答:1740Mの運転時分については駅構内の在線状況や在来線及び新幹線の接続を考慮して設定していることから現行での時分となっている。

  5. ワンマン列車運転時の折り返し時分を10分以上とすること。

    回答:乗継時分等については、列車ダイヤや車両運用等も勘案しながら決定しているところである。

  6. 在来運転士、車掌の新幹線便乗に関わる折り返し時間を以下の通り見直すこと。

    (1)新潟場面における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (2)長岡場面(上、下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (3)越後湯沢場面(上、下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に12分に統一すること。

    (4)上記項目の各出先点呼要は2分加算すること。

    回答:乗務員の準備時間・折り返し時間については、現行どおりで考えている。

  7. 運転士折り返し時間における長岡運輸区場面の自動車便乗に関わる出先点呼不要に乗務開始前及び乗務終了後に2分加算すること。

    回答:乗務員の準備時間・折り返し時間については、現行どおりで考えている

  8. 白山駅中線にワンマン定期列車を運用しないこと。

    回答:中線発着の時間帯を固定してお客さまに分かりやすいように設定しているため、現行通りで考えている。

【設備改善について】

  1. 勤務変更が伴わないよう女性用休養管理室を増設すること。 またえちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターのホテル代用は、勤務変更が伴わないように確保すること。

    回答:女性乗務員の設備整備については、支社内の設備投資の優先順位を勘案しながら検討することとなる。

  2. 睡眠の質の向上のため、下記の休養管理室を改善すること。

    ① 石打駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策

    ② 小出駅…防音対策・防寒対策・床の張り替え・布団の取り替え・害虫対策

    ③ 長岡車両センター…布団の取り替え・空調設備を個別に変更

    ④ 長岡運輸区…布団の取り替え・空調設備を個別に変更

    ⑤ 越後湯沢駅、長岡駅…空調設備を個別に変更

    ⑥ 新潟新幹線保線技術センター長岡派出…空調設備を個別に変更・寝具の取り替え

    ⑦ えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センター…隙間風対策・防音対策・布団及び毛布の取り替え

    回答:休養管理室の改修等については、支社内の設備投資の優先順位を勘案しながら検討することとなる。
    なお、睡眠環境の改善を目的に、高機能寝具(エアウィーブ)の配備を行ったところである。

  3. 睡眠の質の向上のため、休養管理室のベットの2段同時使用を行わないこと。

    回答:乗務員休養管理室の使用については、乗務員行路により対応しているところである。

  4. E129系の運転室助士側に遮光幕を設置すること。

    回答:中間運転台としての運用時を考慮していることから、E129系運転士助士側のアクリル板に遮光幕を整備することは考えていない。

  5. E129系B編成にミュージェットを搭載すること。

    回答:現時点において、E129系B編成にミュージェットを整備する計画はない。

  6. E129系のドア・トイレ・勾配起動の押しボタンの構造を改良すること。

    回答:E129系の勾配起動ブレーキの押しボタンについては、改修を行ったところである。
    また、現時点でドア・トイレの押しボタンについては、現行通りで考えている。

  7. 越乃shu*kura運転室に熱中症対策として冷房を設置すること。

    回答:現時点で、「越乃shu*kura」の運転室に冷房を整備する計画はない。

  8. 上越線(越後中里~宮内)・信越線(直江津~長岡)の停目を2・4・6に統一すること。

    回答:停止位置目標の建植位置については、お客さまの動線や地上設備などを考慮した中で検討することとなる。

  9. 越後湯沢駅1番線の旧運転室脇の詰所に、一斉放送装置の設置、テーブル・椅子の交換、電子レンジ、ポット配備を行い、乗継詰所として整備するとともに管理は長岡運輸区とすること。

    回答:越後湯沢駅の旧運転室脇のスペースは、列車遅延の際に一時的な待機場所として便宜的に使用している場所であり、乗継詰所として整備する考えはない。

  10. 長岡駅2・3番線詰所に水道、洗面台を設置すること。

    回答:便宜的に使用している場所であり、水道、洗面台を設置する考えはない。

  11. 長岡駅・石打駅の抜本的なカラス対策を講じること。

    回答:カラス対策については、これまでも長岡駅で様々な対策を検討・実施してきたところであり、今後もより効果的な対策を検討していくことで考えている。

【ワンマン設備改善について】

  1. 越後川口駅上り本線、及び下り本線のITVを陽光が当たっても見えやすい様に改修し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。

    回答:越後川口駅のITVについては、現行どおりで考えている。

  2. 車両にICカード対応の精算機を搭載するとともに、直江津~長岡・越後中里~長岡の無人駅全てに簡易Suica改札機を設置すること。

    回答:ワンマン列車の運賃箱については、現行どおりで考えている。
    なお、簡易Suica改札機については、お客さまのご利用状況を総合的に勘案し設置していることろである。

  3. 六日町駅上りワンマン停目及びミラーを五日町駅方に移設及び地上子を新設し、乗降確認・後部確認を行えるようにすること。

    回答:ワンマン停目及びワンマンミラーについては、お客さまの流動や地上設備を勘案して設置していることから、現行どおりで考えている。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 短時間行路を枝番とし必要な日だけ指定することについて
    • 組合から要求されている枝番については、システム上の課題クリアが必要
    • 現行の短時間行路(1000番・4000番・9000番)の3種類は、人間の注意力で充当チェックをしており組合から要求されている枝番運用とリスクは一緒である
    • これまで運用してきての成果は制度の趣旨に沿った運用を新潟支社においても実施できたこと。課題は利用者にとって利用できる行路かどうかを含めて、これまで組合から問題提起されてきたことと認識は一緒である
    • 現在設定の無い職場で短時間行路の設定が必要となった場合は、基本行路から列車を抜いて指定することを想定しているが、勤務指定時に基本行路を崩して行路を作成するための作業が大変なことが課題

  • 運転士・車掌の日勤行路について拘束時間を12時間以内とすることについて
    • 労働時間Aを7時間10分に近づけつつ拘束時間を短くすることが総論としての考え方
    • 所定行路から短時間行路を作るために列車を抜き出すことで結果としてその分労働時間Bが増加していることは組合側からの指摘の通りと認識しているが、本社から許容限度の指示はない

  • ワンマン列車の停車時分、折り返し時分の見直しについて
    • 停車時分に基準はないが、設定ダイヤの前後当たりの有無や乗降実態で盛っている駅もある
    • 着台1分、発台1分、1両あたりの移動20秒。2両の折り返しは3分で可能ということに計算上はなるが、現行5分以上を確保している

  • 同一箇所で同じ足取りの運転士と車掌の折り返し時間が違うことについて
    • 差異があることは認識しているが、実測をして得た結果であるので正当であるとの認識
    • 徒歩経路の変更等のタイミングが見直すタイミング

  • 行路の途中で長岡運輸区から自動車便乗をする際の折り返し時間0分問題について
    • 前作業の着後の折り返し時間を使ってそのまま自動車便乗する足取りしか設定が無く、行路の途中において点呼無しで長岡運輸区から自動車便乗をすることは想定していないし行路設定もない。
    • 乱れて長岡運輸区がタクシーに直接乗る場合は点呼有りと見なして4分を付けている。点呼有りの場合の4分の内訳は点呼2分+徒歩2分
      組合
      作業を時間に換算して運用行路に指定するのがルールである。作業があるのに0分の説明を求める
      支社
      調査の結果、長岡運輸区からの要請で長岡運輸区場面で昼食を取るため区と調整してノーペイ承知で設定した。長岡運輸区と調整した取り扱い
      組合
      区と調整したからノーペイで良いとの回答は認められない。足取りは?タクシーが自分の居場所まで来てくれたとしても1分はかかるが運転士は瞬間移動するのか?
      支社
      タクシーに乗る所定の場所まで歩く
      組合
      作業を分に換算して労働時間を指定するのがルール。会社がルールを無視するという回答のままでは我々は組合員のもとへ帰れない。再考を求める
      支社
      なぜこのような0分設定になっているか経緯を調べないと正確な回答ができない
      組合
      経緯や理由の問題ではないから調べなくても良い。会社がすでにタクシー乗り場まで移動すると回答しており、点呼有りの4分は移動が2分とも回答している。移動しているから2分だ。意見や主張のレベルではないから我々にこれ以上の議論は無い
      支社
      要求に対する組合側の指摘の正当性は受け止め理解しているが、この場では回答はこのままとなる

    • ※ 最終的には、再度団体交渉を開いて回答及び議論することで合意し、後日団体交渉を開催することで整理し、団体交渉は中断となりました

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  ■ 第2回団体交渉の日程が決定!

  ★ 2020年 2月 3日  9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 第2回団体交渉を終了!

  ★ 2020年 2月 3日  9時00分より団体交渉を行いました。

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  ■ 第2回団体交渉のポイント

  • 第7項に関する交渉再開後の支社側の主張
    • 「長岡(輸)の乗務終了後の点呼無し」の折り返し11分の中身は「長岡駅から長岡運輸区までの徒歩」と「長岡駅からタクシー乗り場までの徒歩」の2通りを想定している。どちらも11分なので単独表記になっている
    • 長岡駅からタクシー乗り場までの徒歩時間は付いているため、長岡駅着後から自動車便乗まで時間が空いていても乗り場までの時間は付いている
    • 点呼ありは4分計上されるが、点呼無しはそもそも時間が計上されているので0分ということではない
    • 従って「現行のままで考えている」との回答のままとなる
    組合
    「タクシー乗り場までの徒歩時間が含まれていることは初めて示された考えであり、どこにも記載がない。他の箇所でも新しい解釈が出てくることを危惧する
    支社
    点呼が無い場合は長岡運輸区に寄らないので、タクシー乗り場が指定する箇所となる。長岡運輸区が出来てからの特殊な扱いだ。
    組合
    前回の交渉でこの内容を回答していれば中断する必要はなかった。ノーペイとの説明であったため組合は問題視した
    支社
    会社側交渉委員の勉強不足であり大変申し訳なかった

  • B3232行路の変更について
    支社
    B3232行路について1731M乗継からすぐタクシー便乗に向かう行路に変更した
    組合
    会社の説明が正しいのであればB3232行路は何も問題ない
    支社
    行路に問題は無いが、誤解を生じさせないように変更する
    組合
    我々の要求は2分付けることであったが、そもそも11分に含まれているのであれば、現場と調整して昼食をとれるようにしたのに、食べられないように変更する理由が理解できない
    支社
    前作業からタクシー便乗まで隙間を作らないという長岡運輸区発足当初からの仕切りに揃えた。行路を元に戻す考えはない
    組合
    そもそもの7項の労働時間議論については整理を図るが、B3232行路の変更については議論も行っていない上、交渉中断中にも関わらず会社が勝手に変更したという認識であり容認できない

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