地本申13号コーナー

2019年度「システムチェンジ・コストダウン計画(ダイヤ改正)」に対する申し入れ

最終更新日 2020年 9月23日


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  ■ 申13号 2019年度「システムチェンジ・コストダウン計画(ダイヤ改正)」に対する申し入れ

2020年 1月17日申し入れ

 標題について12月11日に提案を受けました。今次ダイヤ改正はGVE-400系の増投入によるキハ40系列の置き換えの完了を柱としつつ、接続の改善や輸送体系の見直しなどお客さまへ与える影響が大きく、また乗務員運用ではワンマン運転の拡大や新津運輸区に短時間行路を設定するなど労働条件や労働環境に変化が伴うと認識しています。同日提案前に開催された2018年度申16号『ダイヤ改正の検証及び諸設備に関する申し入れ』団体交渉においては現在的に発生している短時間行路やワンマン運転に関する問題、設備的な改善等を求めて議論を行い、多くの項目で認識の一致は図れたものの、未だ解決できない現実も多く残っているという認識です。

 東日本ユニオン新潟地本は提案された事案を全組合員で精査し、安全安定輸送はもとより働きやすく、より働きがいのあるダイヤ改正を目指して下記の通り申し入れますので新潟支社の誠意ある回答を要請します。


【短時間行路関係】

  1. 新津運輸区の車掌の短時間行路が急遽設定された経緯を明らかにすること。
  2. 酒田運輸区の車掌、運転士行路に短時間行路を設定しない理由を明らかにする事。
  3. 当務主務に指定された主務職社員の短時間行路の乗務は、基本行路の枝番としてダイヤ改正時に作成し、必要な日だけ指定すること。なお、短時間行路は育児・介護勤務A適用者の選択対象行路とすること。また、乗務員勤務での乗務も可能とすること。
  4. 育児・介護勤務A適用者以外が勤務指定において短時間行路を乗務する場合は、実乗務開始前後の「その他時間」を付加せず、短時間行路の休日労働と同等の労働時間整理とすること。
  5. 拘束時間=労働時間とし、6時間を超える短時間行路は作成しないこと。

【列車ダイヤ・乗務員運用関係】

  1. 新津運輸区の車掌の臨時要員を2とすること。
  2. 次期ダイヤ改正年度における運転士・車掌の要員需給の見通しを各運輸区別に明らかにするとともに、標準数を下回る運用は行わないこと。
  3. 運転士及び車掌の昨年度の臨時行路実績及び変形、出張、研修、免除等の勤務、結婚、忌引、病欠、育児、介護等の各種休暇・休職等の実績を明らかにすると共に実績に踏まえた要員を標準数として配置すること。また、乗務員勤務以外の業務量を勘案した要員を配置すること。
  4. 酒田運輸区の運転士における乗務可能車種の偏りについて認識及び原因を明らかにするとともに改善の方策を示すこと。
  5. 車掌の弥彦線受け持ちが新潟運輸区単独となったが担当乗務線区についての考え方を明らかにすること。
  6. 運転士折り返し乗継の付加4分を削除した根拠を明らかにするとともに、これまで付加していた4分の根拠を明らかにすること。
  7. 運転士、車掌の乗継作業のための労働時間について考え方を明らかにすること。
  8. 新津運輸区B2141行路の126D新津駅到着場面における運転士の具体的な作業について明らかにすること。
  9. 新潟駅における徒歩時間が2分増えた根拠を明らかにすること。
  10. 485系が淘汰されたことに踏まえ優等列車の暖房予熱指定時間の考え方を明らかにすること。
  11. 運転士、車掌の日勤行路の拘束時間を12時間以内とすること。
  12. 在来運転士、車掌の新幹線便乗に関わる折り返し時間を以下の通り見直すこと。

    (1)新潟場面における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士・車掌共に14分に統一すること。

    (2)長岡場面(上・下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (3)越後湯沢場面(上・下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士・車掌共に12分に統一すること。

    (4)上記項目の各出先点呼要は、2分加算すること。

  13. 只見線2428D~回2429Dは大白川駅本線折り返しとすること。
  14. 北越急行線への乗り入れに対し、車掌への線路、信号、設備等の教育を徹底すること。
  15. 宮内~長岡間において2時台及び4時台に長時間き電停止を行えるよう定期的に貨物列車の時刻変更を行う等により間合いを確保すること。
  16. 各区におけるダイヤ改正検討の取組みを支社において集約し、区同士で列車の持ち換えの検討ができる仕組みを構築すること。
  17. E129系・127系から115系への運用変更は行わないこと。
  18. 白新線~越後線の直通運転をやめること。
  19. 越後線で発生する慢性的な遅延を解消するため、運転時分ならびに停車時分について見直しを図ること。
  20. ELの今後の車両運用計画を明らかにすること。
  21. 只見線における気動車の今後の運用計画を明らかにすること。

【ワンマン関係】

  1. 白山駅中線にワンマン列車を運用しないこと。
  2. ワンマン運転時の折り返し時分を10分以上とすること。
  3. 越後川口駅上り本線、及び下り本線のITVを、乗降確認、後部確認が見やすく行えるように画面を大きく改修すること。
  4. 長岡駅改札入口前に、Suicaの利用エリアを わかりやすいように表示すること。
  5. 六日町駅上りワンマン停目及びミラーを五日町駅方に移設、及び地上子を新設し、乗降確認、後部確認を行えるようにすること。

【設備関係】

  1. 磐越西線の各駅にお客さまの乗降を考慮した箇所に4両停目を設置すること。
  2. 巻駅裏一番線に上り用のレピーターを新設する事。
  3. 目視による乗降確認が困難な以下の駅にITVを新設する事。

    ① 内野本線に到着する3両編成

    ② 越後赤塚本線に到着する下り4両、6両編成

    ③ 越後赤塚本線に到着する上り3両編成

  4. E129系の運転室助士側の遮光幕を設置すること。
  5. E129系B編成にミュージェットを搭載すること。
  6. 越乃shu*kura運転室に熱中症対策として、冷風を取り入れられるよう改良すること。
  7. 上越線(長岡~越後中里)・信越線(長岡~直江津)・羽越線(新津~新発田)の停目を2・4・6に統一すること。
  8. 越後湯沢駅1番線の旧運転室脇の詰所に、一斉放送装置の設置、テーブル、椅子の交換、電子レンジ、ポットの配備を行い、乗り継ぎ詰所として整備するとともに管理は長岡運輸区とすること。
  9. 石打駅・小出駅の乗務員宿泊所の害虫対策を実施すること。
  10. えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターの乗務員宿泊所に、エアウィーブを設置できるようにすること。
  11. 石打駅の浴室の湯船に追い焚き機能を設けること。及び脱衣所にエアコンを設置すること。
  12. 長岡駅・石打駅・吉田駅・柏崎駅の抜本的なカラス対策を講じること。

【その他】

  1. 新潟支社内における交通遠隔地である酒田地区の特状に踏まえた採用及び人事運用を 行うこと。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2019年 2月27日 9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2019年 2月27日  9時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

【短時間行路関係】

  1. 新津運輸区の車掌の短時間行路が急遽設定された経緯を明らかにすること。

    回答:短時間行路については、線区ごとの輸送形態や箇所の実態に応じて設定することで考えている。

  2. 酒田運輸区の車掌、運転士行路に短時間行路を設定しない理由を明らかにする事。

    回答:短時間行路については、線区ごとの輸送形態や箇所の実態に応じて設定することで考えている。

  3. 当務主務に指定された主務職社員の短時間行路の乗務は、基本行路の枝番としてダイヤ改正時に作成し、必要な日だけ指定すること。なお、短時間行路は育児・介護勤務A適用者の選択対象行路とすること。また、乗務員勤務での乗務も可能とすること。

    回答:短時間行路については現行どおりで考えている。

  4. 育児・介護勤務A適用者以外が勤務指定において短時間行路を乗務する場合は、実乗務開始前後の「その他時間」を付加せず、短時間行路の休日労働と同等の労働時間整理とすること。

    回答:出勤予備等が短時間行路に乗務する場合は、1日当り労働時間数に達するまで「その他時間」を指定することにより、乗務員の不時の欠勤、臨時列車の運転等に際して随時乗務できる体制をとることとなる。

  5. 拘束時間=労働時間とし、6時間を超える短時間行路は作成しないこと。

    回答:短時間行路については、線区ごとの輸送形態や箇所の実態に応じて設定することで考えている。

【列車ダイヤ・乗務員運用関係】

  1. 新津運輸区の車掌の臨時要員を2とすること。

    回答:新津運輸区の車掌の臨時要員については提案のとおり考えている。

  2. 次期ダイヤ改正年度における運転士・車掌の要員需給の見通しを各運輸区別に明らかにするとともに、標準数を下回る運用は行わないこと。

    回答:業務運営に必要な要員については引き続き確保していく考えである。

  3. 運転士及び車掌の昨年度の臨時行路実績及び変形、出張、研修、免除等の勤務、結婚、忌引、病欠、育児、介護等の各種休暇・休職等の実績を明らかにすると共に実績に踏まえた要員を標準数として配置すること。また、乗務員勤務以外の業務量を勘案した要員を配置すること。

    回答:標準数については、平均的な業務量を踏まえた業務運営に関する社員数の目安であり、業務運営に必要な要員については引き続き確保していくことで考えている。

  4. 酒田運輸区の運転士における乗務可能車種の偏りについて認識及び原因を明らかにするとともに改善の方策を示すこと。

    回答:酒田運輸区の運転士に乗務可能車種の偏りがあるという認識はないが、引き続き将来を見据えた養成等を行っていく考えである。

  5. 車掌の弥彦線受け持ちが新潟運輸区単独となったが担当乗務線区についての考え方を明らかにすること。

    回答:効率的な運用を行えることを考慮して設定しているところである。

  6. 運転士折り返し乗継の付加4分を削除した根拠を明らかにするとともに、これまで付加していた4分の根拠を明らかにすること。

    回答:運転士作業標準に則り取り扱うこととしたものである。

  7. 運転士、車掌の乗継作業のための労働時間について考え方を明らかにすること。

    回答:乗継については、準備時間・折り返し時間・整理時間一覧表による。

  8. 新津運輸区B2141行路の126D新津駅到着場面における運転士の具体的な作業について明らかにすること。

    回答:126D新津駅到着後、限免運転士と乗継となる。

  9. 新潟駅における徒歩時間が2分増えた根拠を明らかにすること。

    回答:新潟駅の高架化工事が進み、新潟駅旧1番線工事を見据えた徒歩経路の計測を行い2020年3月ダイヤ改正で反映させたものである。

  10. 485系が淘汰されたことに踏まえ優等列車の暖房予熱指定時間の考え方を明らかにすること。

    回答:暖房予熱は発車前60分を目標としているが、優等列車は発車前90分を目標としている。

  11. 運転士、車掌の日勤行路の拘束時間を12時間以内とすること。

    回答:一般線区に拘束時間限度の定めはないが、これまで同様、効率性向上を目指した行路作成を行っていく考えである。

  12. 在来運転士、車掌の新幹線便乗に関わる折り返し時間を以下の通り見直すこと。

    (1)新潟場面における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士・車掌共に14分に統一すること。

    (2)長岡場面(上・下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士、車掌共に14分に統一すること。

    (3)越後湯沢場面(上・下)における乗務開始前及び乗務終了後の折り返し時間を運転士・車掌共に12分に統一すること。

    (4)上記項目の各出先点呼要は、2分加算すること。

    回答:乗務員の準備時間・折り返し時間・整理時間については、現行どおりで考えている。

  13. 只見線2428D~回2429Dは大白川駅本線折り返しとすること。

    回答:関係線区全体の利便性と停止位置及び軌道回路注意の対象であることを考慮しているものである。

  14. 北越急行線への乗り入れに対し、車掌への線路、信号、設備等の教育を徹底すること。

    回答:北越急行線への乗り入れの教育については必要に応じて対応していく考えである。

  15. 宮内~長岡間において2時台及び4時台に長時間き電停止を行えるよう定期的に貨物列車の時刻変更を行う等により間合いを確保すること。

    回答:現時点においてそのような考えはないが、必要により調整していくこととなる。

  16. 各区におけるダイヤ改正検討の取組みを支社において集約し、区同士で列車の持ち換えの検討ができる仕組みを構築すること。

    回答:ダイヤ改正については、各運輸区が関係箇所と打ち合わせながら効率的な行路の検討を進めているところである。

  17. E129系・127系から115系への運用変更は行わないこと。

    回答:異常時の輸送手配については、関係箇所と打合せを行い、実施していく考えである。

  18. 白新線~越後線の直通運転をやめること。

    回答:異常時の輸送手配については、関係箇所と打合せを行い、実施していく考えである。車両運用については、お客さまのニーズや関係線区全体の利便性を考慮しながら検討しているところである。

  19. 越後線で発生する慢性的な遅延を解消するため、運転時分ならびに停車時分について見直しを図ること。

    回答:越後線の通勤通学時間帯の列車ダイヤについては実態を考慮しながら設定しているところである。

  20. ELの今後の車両運用計画を明らかにすること。

    回答:「車両取替中長期計画-ベストプラクティス」については、「運輸車両関係社員のみなさんへ」において2018年4月以降に周知し、計画的に取り組んでいるところである。

  21. 只見線における気動車の今後の運用計画を明らかにすること。

    回答:2020年3月改正でキハ40系からキハ110系へ置換えることとなる。

【ワンマン関係】

  1. 白山駅中線にワンマン列車を運用しないこと。

    回答:白山駅の中線については、異常時等における折り返し運転を想定し、常時使用しているところであるが、お客さまのご利用状況を勘案し着発列車を設定しているため、現行通りで考えている。

  2. ワンマン運転時の折り返し時分を10分以上とすること。

    回答:折り返し時分等については、ワンマン運転士の作業を考慮しつつ、列車ダイヤや車両運用等を勘案しながら決定しているところである。

  3. 越後川口駅上り本線、及び下り本線のITVを、乗降確認、後部確認が見やすく行えるように画面を大きく改修すること。

    回答:越後川口駅のITVについては、現行どおりで考えている。

  4. 長岡駅改札入口前に、Suicaの利用エリアを わかりやすいように表示すること。

    回答:Suicaの利用エリアの表示については、現行通りで考えている。

  5. 六日町駅上りワンマン停目及びミラーを五日町駅方に移設、及び地上子を新設し、乗降確認、後部確認を行えるようにすること。

    回答:ワンマン停目及びワンマンミラーについては、お客さまの流動や地上設備を勘案して設置していることから、現行どおりで考えている。

【設備関係】

  1. 磐越西線の各駅にお客さまの乗降を考慮した箇所に4両停目を設置すること。

    回答:磐越西線各駅の停止位置目標については現行どおりで考えている。

  2. 巻駅裏一番線に上り用のレピーターを新設する事。

    回答:巻駅裏一番線上りレピーターについては現行どおりで考えている。

  3. 目視による乗降確認が困難な以下の駅にITVを新設する事。

    ① 内野本線に到着する3両編成

    ② 越後赤塚本線に到着する下り4両、6両編成

    ③ 越後赤塚本線に到着する上り3両編成

    回答:内野駅及び越後赤塚駅のITVについては、現行どおりで考えている。

  4. E129系の運転室助士側の遮光幕を設置すること。

    回答:中間運転台としての運用時を考慮していることから、E129系運転士助士側のアクリル板遮光幕を整備することは考えていない。

  5. E129系B編成にミュージェットを搭載すること。

    回答:現時点において、E129系B編成にミュージェットを整備する計画はない。

  6. 越乃shu*kura運転室に熱中症対策として、冷風を取り入れられるよう改良すること。

    回答:現時点で、「越乃shu*kura」の運転室については現行どおりで考えている。なお、必要な熱中症対策については引き続き取り組んでいく考えである。

  7. 上越線(長岡~越後中里)・信越線(長岡~直江津)・羽越線(新津~新発田)の停目を2・4・6に統一すること。

    回答:停止位置目標の建植位置については、お客さまの動線や地上設備などを考慮した中で検討することとなる。

  8. 越後湯沢駅1番線の旧運転室脇の詰所に、一斉放送装置の設置、テーブル、椅子の交換、電子レンジ、ポットの配備を行い、乗り継ぎ詰所として整備するとともに管理は長岡運輸区とすること。

    回答:越後湯沢駅の乗継詰所は、指定されたとおりであり、必要な設備を有していると認識している。

  9. 石打駅・小出駅の乗務員宿泊所の害虫対策を実施すること。

    回答:休養管理室の害虫対策については、状況に応じて検討することとなる。

  10. えちごトキめき鉄道(株)直江津運転センターの乗務員宿泊所に、エアウィーブを設置できるようにすること。

    回答:えちごトキめき鉄道(株)において決定することとなる。

  11. 石打駅の浴室の湯船に追い焚き機能を設けること。及び脱衣所にエアコンを設置すること。

    回答:石打駅の設備については現行どおりで考えている。

  12. 長岡駅・石打駅・吉田駅・柏崎駅の抜本的なカラス対策を講じること。

    回答:カラス対策については、これまで様々な対策を継続的に行って来たところであるが、今後も引き続き有効な対策を検討していく考えである。

【その他】

  1. 新潟支社内における交通遠隔地である酒田地区の特状に踏まえた採用及び人事運用を行うこと。

    回答:社員の運用については、任用の基準に則り総合的に勘案し実施することとなる。

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  ■ 団体交渉のポイント

【短時間行路関係】

  • 新津運輸区・車掌の短時間行路設定の経緯について
    支社
    支社が判断したが、判断が遅く現場に混乱を生じさせた認識はある。設定できると判断できたことから急遽の設定となったが今後は現場のニーズ大切にしたい
    組合
    箱ダイヤから単純に列車を抜いてその分の要員増が許されるならいつでも出来たはずである。現場のダイヤ改正プロジェクトの取り組みをないがしろにして短時間行路への検討の余地を与えなかったことは厳しく指摘する
    支社
    指摘は受け止める

  • 酒田運輸区での短時間行路設定について
    支社
    ニーズの有無、職場の規模、ダイヤ設定等総合的に勘案した結果
    組合
    行路から抜いた分だけ要員増となる新津での設定方法が可能ならできたはずだ。ニーズの有無というのは制度の趣旨に反する。単純な要員増になるからではないのか
    支社
    どうやっても要員増になってしまうことは要素の一つ。制度が利用できない現実には否定感を持っており実現したい

  • 短時間行路の基本行路枝番としての指定について
    組合
    枝番には会社側も理解を示してきた。様々な案をこちらも出してきたが、育児・介護Aの社員が土日祝に短時間行路を乗務した実績は?曜日指定の枝番としたらどうか
    支社
    土日に育児・介護Aが短時間行路に乗った実績は無いか極まれと認識している。曜日指定の枝番はシステム上、枝の表示が出ないので同一の行路番号が複数表示されることによる誤充当のリスクが新たに発生する

  • 育児・介護勤務A適用者以外が短時間行路を乗務する場合の「その他時間」について
    組合
    「その他時間を指定することにより、乗務員の不時の欠勤、臨時列車の運転等に際して随時乗務できる体制をとることとなる」との回答は、その他時間を超える業務指示は行わないことでよいか
    支社
    基本はマイプロや委員会活動を想定している。輸送障害時等その他時間を超える業務指示はあり得る
    組合
    それはその他時間の無い通常の行路と同じではないか。少なくとも行路前後のその他時間は必要ない
    支社
    本社の制度であり支社が判断できるものではない
    組合
    制度は承知している。書面回答及び説明が意味不明であった。最初からそう回答すれば良い

  • 短時間行路の労働時間について
    支社
    あるべき姿としてこの間組合側とも認識一致している。制度利用者のニーズや、ダイヤ設定上止むを得ない場合超えてしまうことはあり得る
    組合
    他支社を含め列車を途中で割る方法の実績及び検討はどうか。新幹線では8時間を超える行路が設定されている
    支社
    他支社は別にして新潟支社においては検討したが実用性ある行路は作れなかった

【列車ダイヤ・乗務員運用関係】

  • 新津運輸区・車掌の臨時要員について
    組合
    新津の車掌の年間波動我々の把握は250少々であり1を上回る認識だがどうか?
    支社
    概ね250であるが、波動要員の考え方は人工ベースではなく「波動1=365」でカウントしており下回っている
    組合
    「波動1=365」とは初めて出た考え方だ。臨時列車以外に何を足しているのか、定期訓練はどうか
    支社
    定期訓練は足していない

  • 運転士・車掌の要員需給の見通しについて
    組合
    各区所の見通しはどうか
    支社
    波動の関係で長岡と新潟の8月は波が高いと見ている
    組合
    それは例年そうでだ。新津への行路移管、酒田の運転士の10月、現在の新潟の車掌のような事態は?
    支社
    妊娠や若年退職まで想定した要員計画はしていない
    組合
    妊娠をイレギュラー扱いしてはならない。女性の数に対する予備率など考え方はないのか
    支社
    予備率のような考え方は無いが女性の数は見ている。指摘のあった行路移管、酒田の予備ゼロのような事態はあってはならない。新潟の車掌は手当するなど、下回らないように人事運用を行っていく

  • 酒田運輸区・運転士の乗務可能車種の偏りについて
    組合
    偏りは無いとの回答だが酒田の現実は偏り以外の表現が見当たらない。GV-E400系の差分教育の計画はどうか
    支社
    組合側が指摘するようなこと指すのであれば偏り以外に表現が見つからない。組移動ができないねじれた状況であると認識している。差分教育で解消していく
    組合
    今でも交番通りに乗っていないが、乗れない行路があり抜いて運用する勤務担当者の苦労が相当重い。122ダイヤを枠外で運用するのはどうか
    支社
    一理あるがダイヤ改正は確定しているのでやったとしても次々回からとなる
    組合
    養成期間、教育内容はどこが責任を持つのか
    支社
    指導グループだが現場の指導と丁寧に打ち合わせる
    組合
    キハ110系を残した理由は何か
    支社
    花火臨など臨時列車を酒田に担当してもらう行路が残る。定期列車が無いのに臨に乗れとはならないとの運用課の判断で酒田の担当行路にキハ110系列車を回した

  • 担当乗務線区の考え方について
    支社
    長岡運輸区は弥彦臨の実績が5年ほどない。臨時列車を担当するために弥彦乗務を残してきたが、このタイミングで判断した
    組合
    新津のDLで弥彦越後南線行路や、新潟運輸区の上越線はどうか
    支社
    新津は頻度の問題もあり転換教育時にハンドル訓練長い時間かけている。新潟の上越線は昔は臨があったが現在は輸送障害対応である。1線区2運輸区という考え方は無い

  • 運転士、車掌の乗継作業のための労働時間について
    支社
    運転士標準集に則り列車の到着位置を原則とする。今までなぜ発台乗り継ぎとしていたかは不明
    組合
    具体的な作業方は?
    支社
    到着運転士が到着運転台に責任を持つ。方向が逆になる場合はいわゆるエンド交換の切替スイッチ後までが責任
    組合
    労働時間が0分となるのに作業指示だ
    支社
    折り返し時間に着台整備の時間が含まれている
    組合
    新しい考え方と認識する。詳細な説明を求める
    支社
    同一方向への乗り継ぎの場合も0秒で降りられない。着台整備、携行品の撤去は発生している。分解して回答できないが、着台整備の時間は秒単位で加算されている。1秒の端数は1分に切り上げている切り捨てはない
    組合
    新しい考え方であり、詳細な回答をせず書き物もない、こちらが確認する術が無い中で議論できない

  • 在来線乗務員の新幹線便乗に関わる折り返し時間について
    • 車掌は『便乗』『乗継』の時間が別枠で設定されている
    • 運転士は『便乗・乗継』が同じ枠で設定されており、便乗と乗継両方に対応する時間設定となっている
    • 運転士の方は乗継も加味されているため生じた違いである。なお、実測であり秒単位での積算、端数は切り上げである

  • 新系列車両導入に伴う暖房余熱時間の考え方について
    • E129系は車内温度のデータを見ることができるため検証したが、余熱時間を短縮できるほど温度が上がっていないことを確認したため現行の60分は変更しない
    • E653系はデータは取れていないが90分のままとする

  • 運転士、車掌の日勤行路の拘束時間について
    支社
    認識は一致しているが限界もある。ダイヤ改正で車掌1行路の長時間拘束を解消した
    組合
    引き続き解消の方向で良いか
    支社
    良い

  • 北越急行線に乗り入れる車掌の教育について
    • 問題意識は持っている。どのような教育が有効か現場の声をよく聞く

  • 宮内~長岡間にける間合いを確保について
    • 貨物会社との協議が必要。拒むものではないが作業や工事の重要性、必要性に鑑みて組合側からの要望列車の時変も含めて柔軟に対応する考え

  • 区同士で列車の持ち換えの検討ができる仕組みの構築について
    支社
    時間的な制約から厳しいと思っている。ダイヤ改正PTが始まる前の時期に総括会議で持ち替え議論を行なったがWIN-WINにならないと成立しない。支社で仕組みを作っても得られる成果は少ないと考える
    組合
    各運輸区のプロジェクトチームが集まってダイヤ検討や運営方法の意見交換だけでも意味があるのではないか?勉強会から始めるところ、プロジェトチームだけでやっているところ、いろいろある
    支社
    意見として承る。取り組みを総じて実際に乗る人が作ったほうが良い行路ができていると実感している

  • E129系・E127系から115系への運用変更について
    支社
    運用変更をしないとの確約はできない。可能な配慮はするが他の人へ振り替え等での対応となる
    組合
    長岡は快速1本だけの担当。各駅に止まれと言われても無理だという人はいる

  • 白新線~越後線の直通運転とりやめについて
    支社
    お客さまのニーズを的確に把握しているとは言えないが、平常時の利便性を取って直通運転を行なっている
    組合
    常に平常運転が維持できるならそれで良いが、架線凍結など輸送障害の原因と向き合うことが重要だ。必要な問題提起を今後も行なっていく

  • 越後線の運転時分・停車時分見直しについて
    支社
    慢性的な遅れという認識はない
    組合
    定時運転ができない。停止定位の問題も含め基準運転時分を見直すべき
    支社
    現場に聞くなど実態を把握する

  • 只見線における気動車の今後の運用計画について
    • プレスでは3月投入だが、GV-E400形新造との兼ね合いで、捻出した110系に只見改造を施してからのため実際の投入は7月頃となる
    • 試運転や教育計画は確認する

【ワンマン関係】

  • 白山駅中線へのワンマン列車運用について
    • 白山駅中線は赤羽対策と呼ばれる指定箇所で多くの本数を入れる必要がある
      組合
      検証交渉時の書面回答は『中線着発の時間帯を固定してお客さまにわかりやすく』だったがなぜ回答を変えたのか?
      支社
      回答は変えたが趣旨は変わらない
      組合
      中線に何本列車を入れても良いがワンマン列車はやめてくれという要求だ
      支社
      現地で1650Mを見てきた。組合側の言いたいことは理解している。このまま進めるが組合側からの指摘に踏まえ検証していく

  • ワンマン運転時の折り返し時分について
    組合
    E129系タッチパネルの操作性の悪さ、GV400は発車3分前には発台整備が完了していないと異常に長い放送が流れる上に発車ベルが無い。運転士が定時に発車するために工夫をしているのが実態だ
    支社
    実態について現場の声を聞いて再度確認する

  • 越後川口駅・六日町駅のワンマン設備改修について
    組合
    我々の要求は確認できるようにすることであって大規模改修ではない。補助ミラー等工夫の範囲でも解決してもらいたい
    支社
    現地には行ってないが写真で状況は把握している
    組合
    六日町駅も越後川口駅と同様に確認ができる環境を求めている。補助ミラー等できる工夫を

  • 長岡駅でのSuica利用エリアの表示について
    支社
    券売機の上にエリア表が掲出されている。営業部を通して長岡駅に確認したが問題があるという意識は無い
    組合
    Suicaで利用するお客さまは券売機の方へは行かない。降車の際に問題が生じるのであり長岡駅では問題にならない。新幹線から乗り換えて塚山、茨目で降りるお客さまに対応が発生している
    支社
    再度営業部と協議する

【設備関係】

  • 停止位置目標の統一した設置について
    組合
    上越線では停目の移設や新設が行われているが理由があるのか
    支社
    順次変えられる駅は変えていく
    組合
    磐越西線は最大4両となるタイミングであり、今後を見据えてあるべき停止位置、停目に揃える時期だ。現場の声を反映できるよう要請する
    支社
    現場の声も加味して決定している。2020年度は信越線犀潟~宮内間で実施していく

  • 確認困難駅へのレピーター、ITV新設について
    組合
    問題だと思っていても慣れてしまう中で、会社が車掌を異動させた結果、新しい目から見えた問題だ。異動の成果として捉え改善をしなければならない
    支社
    新しい目には問題として映り、職場で声として出ることは自然だ。受け止める

  • E129系の設備改善について
    組合
    運転室助士側の遮光幕設置について、自動車用の吸盤式遮光幕の施行など工夫を求める。間も無く新規要請が始まるので何か手を打つこと
    支社
    支社としても何も考えないわけではないので、色々現場と話し合いの上で試してみたい
    組合
    A編成とB編成の滑走する割合に違いはあるか
    支社
    車軸が多いことで分散されるのでB編成の方が滑走しにくい認識である
    組合
    車軸が複数あっても滑走すると制動距離が著しく伸びる。改造費はどれ位かかるのか
    支社
    示せる資料はない
    組合
    雪国で運用する新型車両なのだから環境に適した改造を行うべきだ
    支社
    滑走検知ソフトは改修した

  • 「越乃shu*kura」運転室の熱中症対策について
    支社
    充電式サーキュレーターを購入することで進めている
    組合
    サーキュレーターは熱風のかき混ぜでしかない。冷風扇など温度が下がるもの、アイスノンなど冷却水グッズの購入が現場の負担にならないように手当てを
    支社
    引き続き問題意識を持って進める

  • 各駅の乗務員・休養設備等の改善について
    支社
    石打駅・小出駅乗務員宿泊所の害虫対策は抜本的には建て替えしかないが現実的ではない
    組合
    湿気を何とかできないか。
    支社
    除湿機をすぐ買えるかわからないが引き続き対策を検討する
    組合
    石打駅の浴室の湯船に追い焚き機能を設けられないか
    支社
    前の人のお湯に入りたくないから抜いてから入れ直す人もいると思う
    組合
    脱衣場が寒く外気温とさほど変わらない。何らかの対策をお願いする
    支社
    「現行どおりで考えている」という回答通りであるが、現場と打ち合わせて対策を考えていきたい
    組合
    直江津運転センターの乗務員宿泊所に、エアウィーブを設置できるようにすること
    支社
    有償の契約で借りている。えちごトキめき鉄道(株)と協議は行なっている
    組合
    有償なら意見は言えるはずである。来年同じ議論にならないように
    支社
    そのように協議している

【その他】

  • 酒田地区の社員の運用について
    組合
    新潟支社の北の端に位置し交通機関も限られた遠隔地である。JR採用者の割合を見ると地元出身者は半数に満たず、新潟方面の異動を希望する社員が離職している実態も複数件ある
    支社
    庄内エリアでの採用活動も行なっており内定者もいる。鉄道業は永続的に働いてもらうことが前提で成り立つ業界であり、離職者が多いことは事実として認識している。人事運用も一定の考えを持ち食い止める方策があれば講じるし、運用に柔軟性を持たせられるジョブローテーションも始まる
    組合
    辞める社員の理由は様々だが地元の人は辞めていない。ここの認識はどうか?
    支社
    その通り
    組合
    人事交流の団体交渉で支社側も「自宅から通える範囲で働けることは幸せ」と感覚することはおかしくないと回答している。間違いないか
    支社
    間違いない
    組合
    酒田は通えない。任用の基準にかかわることではあるが、必要な提言は申し入れを通じて行わせていただく

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