地本申25号コーナー

2019年度 冬期検証に関する申し入れ

最終更新日 2020年10月23日


→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 申25号 2019年度 冬期検証に関する申し入れ

2020年 6月18日申し入れ

 標題について、2019年度冬期は記録的な小雪となり例年に比して輸送障害は小さく抑えられたと認識しています。

 しかし、架線凍結による輸送障害が顕在化し、『とらん丸』の活用など課題も積み残されています。今冬期に向け昨冬期を労使で検証し、万全の備えを行うべく下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 昨冬の輸送障害を踏まえ、冬期体制を全系統12月1日からに統一すること。
  2. E129系ディスクブレーキの抜本的な凍結対策について明らかにすること。
  3. 車掌の誘導による起動確認について昨冬の評価を明らかにすること。
  4. 信越本線(長岡~柏崎)・上越線の架線凍結対策を今冬に踏まえて明らかにすること。
  5. 上越線カッター代行、信越線カッター代行の同時運行に対応できる体制を構築すること。
  6. 冬期間のE129系の初列車は2ユニット以上のツーマン運転とすること。
  7. 越後線、吉田~内野間を新潟30km圏から除外すること。
  8. 簡易型乗用除雪機械「とらん丸」の具体的な運用方法について明らかにすること。
  9. 昨冬の倒木発生状況を明らかにするとともに、今冬期の倒木発生リスクに関する考え方を明らかにすること。

以上

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2020年 8月25日 14時15分より団体交渉を行います

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2020年 8月25日 14時15分より団体交渉を行いました

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 昨冬の輸送障害を踏まえ、冬期体制を全系統12月1日からに統一すること。

    回答:「冬期における社員運用計画」については、別途提案することで考えている。

  2. E129系ディスクブレーキの抜本的な凍結対策について明らかにすること。

    回答:E129系の制輪子凍結対策については、昨冬期の実績を踏まえ対応していく考えである。

  3. 車掌の誘導による起動確認について昨冬の評価を明らかにすること。

    回答:車掌の誘導による起動確認については、事前に起動できないことをより早く判断できるようにするものである。なお、昨冬における車掌の誘導による起動確認時に起動できなかった事例はなかった。

  4. 信越本線(長岡~柏崎)・上越線の架線凍結対策を今冬に踏まえて明らかにすること。

    回答:架線凍結対策については、昨冬期の実績を踏まえ対応していく考えである。

  5. 上越線カッター代行、信越線カッター代行の同時運行に対応できる体制を構築すること。

    回答:臨時単行機関車運転手配についは、状況を踏まえ実施していく考えである。

  6. 冬期間のE129系の初列車は2ユニット以上のツーマン運転とすること。

    回答:車両運用については、線区の状況を勘案し設定しているところである。

  7. 越後線、吉田~内野間を新潟30km圏から除外すること。

    回答:除雪の優先順位については現在検討中であるが、新潟30km圏の定義について変更する考えはない。

  8. 簡易型乗用除雪機械「とらん丸」の具体的な運用方法について明らかにすること。

    回答:簡易型乗用除雪機械は、列車が駅間に停車した際の救援等除雪作業、車両センター・運輸区構内等の除雪作業、その他必要と認められる除雪作業に活用することを目的として導入したものである。

  9. 昨冬の倒木発生状況を明らかにするとともに、今冬期の倒木発生リスクに関する考え方を明らかにすること。

    回答:沿線の危険木は、沿線危険木対策会議等により情報を共有し、計画的に伐採しているところである。

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉のポイント

  • 冬期体制の全系統12月1日からの統一について
    • 輸送・雪害・災害対策本部の立ち上げは早くなっている。指令が対応できなような事象は起こらない体制は取れていると認識している
      組合
      我々の問題意識は12月15日以前に除雪が必要となり、地上では準備完了しているのに指令がGOを出せない過去の事象を防ぐことにある
      支社
      人の対応として後手に回るという事が以前より少なくなった
      組合
      冬期対策、体制を決定するタイミングはいつか?
      支社
      今まさに検討中であり今後支社長含め判断していく

  • E129系のディスクブレーキの抜本的な凍結対策について
    • 昨年と同様に風よけのネットや柵は設置していく。赤外線パネルヒーターを今年も石打に設置していく
      組合
      赤外線パネルヒーターの効果はどうか
      支社
      昨冬冷えが弱くまだ業者と使用できるかの確認ができていない。設置による火災の危険性や車両を傷めないかなど影響を拾いきれていない。今年も試行となる
      組合
      車両改造を車両メーカーには相談しないのか
      支社
      相談したが、ブレーキ効果の保証含め難色を示している
      組合
      パンタグラフを上げたままでの留置はどうか。社員のアイデアでもある
      支社
      検討に上がっているが、停電時のバッテリー確保等課題がある
      組合
      凍結対応やパネルヒーターの試行、パン上げ留置の監視等の複合的業務としての要員配置はどうか
      支社
      異常時前提での要員配置はおこなっていない

  • 車掌の誘導による起動確認について
    • 昨冬の実施期間は2019年12月15日〜2020年2月29日まで
    • 実際に行った日は年末年始対応で12月26日〜1月6日、センター試験対応で1月18日・19日、気温を理由としては2月6日・7日・9日
    • 期間中は毎日実施を前提として、結果としてほとんどの日に取りやめた。改善の余地はある
      組合
      全ての現場の事務にも話しを聞いてきた。処理が膨大であったが輸送障害が少なかったから対応できたとの声だ。今冬期も実施するというのであれば、担う社員の苦労に応え、やりがいを持つためにも、日別に取りやめではなく、日別に行う指示(超勤)とすべきだ。
      支社
      一昨冬は全部の日に行い、昨冬は必要の無い日は取りやめた。現場の負担にならないように考えていく

  • 信越本線の架線凍結対策について
    • トロリー線塗油を12月11日に行う予定だったが12月9日に凍結事象が発生してしまった。今年は11月中にも塗油を行う検討を行っている
    • 信越線でのカッター車の運転判断について、気温、風速、降水等の条件をどうするか検討する
      組合
      信越線のカッター実績は柏崎〜長岡初列車の先走りで1回実施した
      支社
      貨物4059列車運休時に単行を走らせるという組合側からの案を取り入れてもらった。高く評価しているし、運行できることがわかった

  • 越後線、吉田~内野間の体制について
    組合
    認定線区としてランクを下げられ、本体の社員数が減らされているのに、除雪の順位はトップというギャップをどう捉えているか
    支社
    輸送の確保と除雪は分けて考えている。現場からも声が出ていて意見を勘案して検討しているが、除雪は新潟〜吉田一体で考えている。矛盾は理解している

  • 倒木発生リスクに関する考え方について
    組合
    小雪により昨冬本来倒れていた木が今冬一斉に倒れるのではないかと危惧している。昨年の実態はどうか
    支社
    輸送障害は3件で内1件は竹がしなった程度のものであった。伐採計画は約900本で昨年と同程度。木の健全度がなかなか掴めないが四季島対策もあり引き続き取り組んでいく

→地本団体交渉コーナーへもどる