地本申30号コーナー

「のってたのしい列車」における新型コロナウィルス感染防止対策に関する第2次申し入れ

最終更新日 2020年12月13日


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  ■ 申30号 「のってたのしい列車」における新型コロナウィルス感染防止対策に関する第2次申し入れ

2020年 9月11日申し入れ

 標題について新潟地本は8月1日の運行再開を前にして、7月21日に申26号『のってたのしい列車』における新型コロナウィルス感染防止対策に関する緊急申し入れを提出し、8月18日に団体交渉を開催して新潟支社と議論を行いました。

 団体交渉では、新潟支社より新型コロナウィルス感染防止に対する考え方、具体的な対策について回答がありましたが、行政の指針を根拠とした最低限の対応であり社員が安心してサービスを提供できる環境とは言えず、現場社員が未だ多くの不安残したまま運行されていると認識しています。万が一にも『のってたのしい列車』においてクラスター等が発生すれば当社の信用失墜につながることから、新型コロナウィルス対策は万全には万全を期す必要があります。従いまして実際にのってたのしい列車に従事する社員、スタッフから寄せられている不安を踏まえ下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. ご家族、グループ等のご要望に対応しつつ50%の発売制限を行うこと。
  2. 連絡先を把握し、万が一の連絡が可能な体制とすること。
  3. 体調不良が把握された場合及び申告のあった場合の対応を明らかにすること。
  4. 上記2項3項の業務及び車内イベント等に対するコロナウィルス感染防止のため、当社社員による専任スタッフを配置すること。
  5. 現美新幹線の自由席を指定席とし、定員以内での運行とすること。
  6. 『のってたのしい列車』の運行目的を踏まえ、新型コロナウィルス感染対策を工夫すること。
  7. お客さまから安心してご利用いただけるように『のって楽しい列車』における新型コロナウイルス感染拡大防止に対するお客さまのご要望を把握するためのアンケートを取り組み更なる感染予防に活かしていくこと。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2020年10月26日 13時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2020年10月26日 13時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. ご家族、グループ等のご要望に対応しつつ50%の発売制限を行うこと。

    回答:2021年3月期の業績予想は会社発足以来はじめての通期大幅赤字という非常に厳しい内容となった。収入確保にこだわり、将来に向けた成長の種を着実に蒔き続けるとともに、コスト構造の改革と生産性向上に向け、安全を前提に施策に優先順位をつけて費用をゼロベースで見直していく。将来にわたり継続的に高品質なサービスを提供できる「サスティナブルなJR東日本グループ」を目指し、「変革2027」が描く新しい時代を社員全員で実現していく考えである。
    上記を踏まえ、現行通りで考えている。

  2. 連絡先を把握し、万が一の連絡が可能な体制とすること。

    回答:現行通りで考えている。

  3. 体調不良が把握された場合及び申告のあった場合の対応を明らかにすること。

    回答:新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン等に基づき取り組んでいるところである。

  4. 上記2項3項の業務及び車内イベント等に対するコロナウィルス感染防止のため、当社社員による専任スタッフを配置すること。

    回答:現行通りで考えている。

  5. 現美新幹線の自由席を指定席とし、定員以内での運行とすること。

    回答:現行通りで考えている。

  6. 『のってたのしい列車』の運行目的を踏まえ、新型コロナウィルス感染対策を工夫すること。

    回答:新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン等に基づき取り組んでいるところである。

  7. お客さまから安心してご利用いただけるように『のって楽しい列車』における新型コロナウイルス感染拡大防止に対するお客さまのご要望を把握するためのアンケートを取り組み更なる感染予防に活かしていくこと。

    回答:お客さまのご要望を把握しつつ、引き続き新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン等に基づき取り組んでいく考えである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 50%の発売制限について
    • 満席になっても対策は出来ているとの認識。現場の声とお客さまの声を把握して、万全を尽くして対策していきたい
    • 会社としてもお客さまの流動が増えていることは把握している。現時点では対策はしている。増えてくれば都度、対策はしていく
    • 爆発的な感染者数では無い。感染者数等も見ての判断
      組合
      回答の「上記を踏まえて」は、収入確保の部分が大きいのか?
      支社
      安全・安心確保という視点である
      組合
      共通の認識からすると、我々の要求は50%制限である
      支社
      会社として向かうべき方向は一緒であるが、50%制限は設けない
      組合
      利用者数を減らすことが目的では無く感染予防の一つの方法として制限だ。間隔を開ける方法もある。売店はソーシャルディスタンスもあるが、客席での考え方はどうか?
      支社
      一般席については通常通り。お客さまのモラルだけでは無いが、放送で行っていく

  • お客さまの連絡先の把握について
    • 旅行商品では名前を把握しているが、一般発売ではできていない。現行通りとする。
      組合
      どんなに対策を講じても感染者が出てしまうこともある。出た時に「JRとしてどうするのか?」ということだ。不特定多数のお客さまにご利用いただくが、不特定多数のままで良いのか?
      支社
      現時点では現行通りとしている
      組合
      個人を把握したおかげで特定できたとなるが?
      支社
      やる必要が無い訳ではない。状況を見ながらとなる
    • COCOAなど接触確認アプリの活用や、アプリ登録のためのQRコードの掲出などについて、可能性としては検討している
      組合
      会社自身が把握しなくても、アプリの活用などの方法について検討は無いのか?
      支社
      慫慂の一つとしてゼロでは無い。コロナも当たり前になると社会がそのようになる。検討していかなければならない
      組合
      ぜひ、検討して頂きたい
      支社
      版権もある。通行の妨げになるめポスターでの掲出はできない。こちら側から連絡先を取ることはしないが勉強していきたい

  • お客さまの体調不良を把握したときの対応について
    • 新型コロナウイルス感染症対策に関するガイドライン等に基づく。
    • 基本的には急病のお客さま対応と変わらない。程度の確認はできると思うが通常の対応に準ずる
      組合
      コロナ禍でどのような対応するか教育されていないと思う。具体的にどうするのか見えてこない
      支社
      救急隊が来るまでは必要以上に近づかない
      組合
      触って良いのかもケースバイケースになるのでは?
      支社
      そうなる。2m離れることは目安となる。現場の社員が解かり易くとなれば勉強していきたい
    • 検温を行い38度あったとしても乗せない権利は無く、お願いベースとなる
    • 体調不良を理由に強制的に降りて頂くことは基本的にはできない
      組合
      現時点で出来るものは無いのか?新潟駅や新潟車両センターでは、検温してイベントをするが車内で何故実施しないのか?
      支社
      イベントで行うのは事実である。しかし、列車の使命として来るか来ないかは解からない
      組合
      やった方が良いが
      支社
      必要な対策は行っている
      組合
      検温も乗った後でも良いと思う。非接触型の機械もある。検討して欲しい。状況をつくってあげることも責任としてあると思う
      支社
      現場と相談していきたいと思うが、この状況下ではやる認識には無い。

  • 現美新幹線の運行について
    • ラストランにむけて混雑するのは予測される。何かしらの検討はしていく
    • 最終日は団体の運行となる。一般の最終日の対応は検討している
      組合
      自由席があるのは魅力であるが、子供連れも多く、ぎゅうぎゅうに混雑すれば世間から指弾される。ホームのも混んできている
      支社
      お示しできる対策があれば、今後お知らせする
      組合
      ラストランに向かっては、現行通りの対策ではダメだという認識か?
      支社
      何かしらの変化点があれば、お示しをさせて頂く。

  • 「のってたのしい列車」としての感染予防対策について
    • 「海里」でオリジナルマスクを発売することになった。ケースバイケースで検討していく
      組合
      イベントが無くなったり、楽しめる部分が減っているので、グッズ等の発売も含めて検討して欲しい。感染対策もイベントとして絡めれば良い。また乗りたいとなる工夫もお願いしたい
      支社
      収入を稼がなければならない。必要な所に必要な投資はしていく。精査していく
      組合
      「海里」のマスクはどこからの予算か?
      支社
      支社からの予算となる。新規のことをやるとなるとどこからか予算を持ってこなければならない
      組合
      プロジェクトも含めて支社で会議をするべき
      支社
      声を把握して進めていきたい。丁寧にキャッチボールはしていきたい

  • お客さまの声の把握について
    • 現状では乗務員の声、グリーン情報、駅からのお客さまの声をもとに把握している
    • 特徴的なご意見をとしてSLで言うと、「オコジョルーム」でお客さま利用と撮影は、分かれた方が良い。カメラを除菌して返して貰ったとのお褒めの声が数件上がってきている
    • 一つのツールとしてアンケートによる把握は会社として理解している。現時点では、決められない所はある。その考え方が無い訳ではない。今後、目指すべきは3密を防止すること。一つのツールとしては理解している

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