地本申5号コーナー

2021年3月ダイヤ改正及び駅の業務執行体制の見直しに対する申し入れ

最終更新日 2021年 4月18日


→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 申5号 2021年3月ダイヤ改正及び駅の業務執行体制の見直しに対する申し入れ

2021年 1月25日申し入れ

 標題について提案を受けました。今ダイヤ改正は上越新幹線へのE7系の増投入や接続の改善などを図りお客さまサービスの向上に資するものと認識しています。一方で労働条件としての要員提案が「乗務」として一括されたことにより、設定されたダイヤに基づく運行の担い手である乗務員の労働条件が不明確となりました。また、相互運用を行うという提案については具体的な計画が示せない中での提案であり、無用な憶測を招く結果を生み出しています。

 駅の業務執行体制の見直しについては、サービス向上や異常時対応等について労使での更なる議論が必要であると認識しています。

 従いまして東日本ユニオン新潟地本は提案を踏まえ下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


【ダイヤ改正関係】

  1. 運転士・車掌・指導・予備(臨時)の各標準数を運輸区別に明らかにすること。
  2. 乗務員の標準数を算定するにあたり、考え方に変更があるか明らかにすること。
  3. のってたのしい列車及び繁忙期輸送等の多客臨設定の見通しを明らかにすること。
  4. ダイヤ改正施行日に発生する要員ギャップ(新潟運輸区 乗務+10、酒田運輸区 乗務△21)に対する対処を明らかにすること。
  5. 短時間行路は育児介護A専用行路とし、育児介護A適用社員がいない場合は枠外行路を作成しないこと。
  6. ダイヤ改正以降、育児介護A適用社員が発生した場合は基本行路を分割し、日別に勤務指定すること。
  7. 短時間行路は拘束=実労働としその他時間をあわせて6時間とすること。
  8. 相互運用の具体的な運用方法について明らかにすること。
  9. 相互運用の運用開始時期、教育内容、教育期間、対象社員を明らかにすること。
  10. 酒田運輸区の運転士担当行路からキハ110系を除外すること。
  11. 夜間の安全運行を確保するため560Mをツーマンとすること。
  12. 白山駅の中線にワンマン列車を定期運用しないこと。
  13. 新潟駅高架ホームに手歯止め作業に使用するための足場を設置すること。
  14. 休養管理室のリネン交換の取り扱いが変更された経過、理由を明らかにすること。
  15. 各区の保持すべき乗務可能車種を、車両置き換え計画に沿って明らかにすること。
  16. 労働基準法及び労働安全衛生法に基づく事業場の過半数代表選出手続きにおいて、乗務を行う企画部門等兼務者の取り扱いを明らかにすること。

【駅の業務執行体制の見直し関係】

  1. 東三条駅の3月1日以降の業務執行体制を明らかにすること。また業務委託する根拠を明らかにすること。
  2. アシストマルスが定着するまで浦佐駅のみどりの窓口を存続させ、要員体制を変更しないこと。
  3. 坂町駅及び吉田駅の3月1日以降の業務執行体制を明らかにすること。また坂町駅を業務委託する根拠を明らかにすること。

以上

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2021年 2月17日  9時30分より団体交渉を行います

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2021年 2月17日  9時30分より団体交渉を行いました

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 支社側の回答及び見解

【ダイヤ改正関係】

  1. 運転士・車掌・指導・予備(臨時)の各標準数を運輸区別に明らかにすること。

    回答:各運輸区の標準数については、提案した内容の通りである。

  2. 乗務員の標準数を算定するにあたり、考え方に変更があるか明らかにすること。

    回答:乗務員の標準数の算定については、考え方に変更はない。

  3. のってたのしい列車及び繁忙期輸送等の多客臨設定の見通しを明らかにすること。

    回答:「のってたのしい列車」は計画通り運行していく考えである。また、繁忙期輸送等の多客臨については、需要予測や定期列車の予約状況等を考慮し検討する考えである。

  4. ダイヤ改正施行日に発生する要員ギャップ(新潟運輸区 乗務+10、酒田運輸区 乗務△21)に対する対処を明らかにすること。

    回答:必要な訓練は実施していく考えである。

  5. 短時間行路は育児介護A専用行路とし、育児介護A適用社員がいない場合は枠外行路を作成しないこと。

    回答:多様な働き方の実現のため、短時間行路を設定していく考えである。

  6. ダイヤ改正以降、育児介護A適用社員が発生した場合は基本行路を分割し、日別に勤務指定すること。

    回答:多様な働き方の実現のため、短時間行路を設定していく考えである。

  7. 短時間行路は拘束=実労働としその他時間をあわせて6時間とすること。

    回答:短時間行路については、線区ごとの輸送形態や箇所の実態に応じて設定することで考えている。

  8. 相互運用の具体的な運用方法について明らかにすること。

    回答:就業規則に則り取り扱うこととなる。

  9. 相互運用の運用開始時期、教育内容、教育期間、対象社員を明らかにすること。

    回答:必要な教育及び訓練については実施していく考えである。

  10. 酒田運輸区の運転士担当行路からキハ110系を除外すること。

    回答:酒田運輸区では、引き続きキハ110系を担当することで考えている。

  11. 夜間の安全運行を確保するため560Mをツーマンとすること。

    回答:ワンマン列車の設定については、お客さまのご利用状況等を考慮しながら設定している。

  12. 白山駅の中線にワンマン列車を定期運用しないこと。

    回答:2021年3月改正では、白山駅中線を着発する定期のワンマン列車設定はない。

  13. 新潟駅高架ホームに手歯止め作業に使用するための足場を設置すること。

    回答:現行通りで考えている。

  14. 休養管理室のリネン交換の取り扱いが変更された経過、理由を明らかにすること。

    回答:新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、休養管理室のリネン交換を毎日実施するため、一体型のスリーピングシーツを導入したものである。

  15. 各区の保持すべき乗務可能車種を、車両置き換え計画に沿って明らかにすること。

    回答:必要な教育及び訓練については実施していく考えである。

  16. 労働基準法及び労働安全衛生法に基づく事業場の過半数代表選出手続きにおいて、乗務を行う企画部門等兼務者の取り扱いを明らかにすること。

    回答:法令等に則り対応しているところである。

【駅の業務執行体制の見直し関係】

  1. 東三条駅の3月1日以降の業務執行体制を明らかにすること。また業務委託する根拠を明らかにすること。

    回答:お客さまのご利用状況等を勘案しながら必要な体制を構築していく考えである。また駅の業務委託については、グループ会社等と一体となった効率的な業務運営を行うことで考えている。

  2. アシストマルスが定着するまで浦佐駅のみどりの窓口を存続させ、要員体制を変更しないこと。

    回答:浦佐駅の販売体制については、「話せる指定席券売機(アシストマルス)」等で対応することで考えている。要員体制については、提案の通りである。

  3. 坂町駅及び吉田駅の3月1日以降の業務執行体制を明らかにすること。また坂町駅を業務委託する根拠を明らかにすること。

    回答:お客さまのご利用状況等を勘案しながら必要な体制を構築していく考えである。また駅の業務委託については、グループ会社等と一体となった効率的な業務運営を行うことで考えている。

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉のポイント

【ダイヤ改正関係】

  • 運転士・車掌・指導の標準数について
    • 提案の通りであり職名の統一に伴い一括で提示となる。全ての系統で職名で要員を提案していることに揃えた。担務別に分解して示す考えはない
    • 標準数とは業務に必要な要員の目安である。担務別に標準数の管理は行っていない
    • 交番数は示されており、予備率をかけて定期予備を算出するという考え方に変更はない
    • 標準数を算定するにあたり休日出勤がある程度発生することを想定した算出は行なっていない。年休が20個取れる要員である。標準数を巡っての不安は発生しないとの認識
  • 多客臨設定の見通しについて
    支社
    のってたのしい列車は計画通り運行する。多客は需要予測や定期列車の予約状況を勘案して検討する
    組合
    多客が決まっていない中で波動を含む標準数を提案したのはどういうことか
    支社
    例年通りに多客が設定されたとしても吸収できる数を入れてある。一番少ないところで計算はしていない。多客を取りやめる場合は要員的には余裕が出る認識
  • ダイヤ改正施行日に発生する要員ギャップについて
    支社
    異動もあり得る中で対応していく。転勤に伴う教育は3月13日に向けて行っていく
    組合
    直江津運輸区を廃止する時は転勤者用の限定行路を設定した。提案に対して組合側も要員ギャップが大きく転勤はあるものと認識しているが行路の設定が対応を難しくしている。今回のダイヤ改正では例えば新潟運輸区のECDC組。3月13日に向けてと言うが区の取り扱い含めてすぐ1人では乗れない
  • 短時間行路について
    組合
    社員の多様な働き方のさらなる推進からすれば、育児介護A専用とし、利用者がいない時は所定行路として運用できるように分割できる行路を設定すべきだ。育介Aの社員に不測の年休が発生しても所定行路に戻るだけであり、当直にとっても良いし、育介以外の乗務員の働きがいも確保できる、将来的に育介Aの適用を受けるかも知れないと思っている社員も必要の都度行路分割で短時間行路と同じ扱いを受けられる安心感にもなる。運用としても効率的だ
    支社
    メリットとしては組合側の言う通りであるが、短時間行路という確立された制度であることと、勤務指定の時点で所定行路を割って変行路と臨行路としての指定が好ましいかどうか疑問もある
    組合
    制度としてと言うならば酒田運輸区はそもそも当務主務も設定されておらず機会が奪われている。ダイヤ改正年度の途中で利用希望者が出た場合は新潟運輸区が行路分割をしているように今も行っている話しだ
    組合
    現行は6時間以上の行路が存在している。また6時間の行路と6時間に満たない行路の選択が制度の柱であるが、6時間に満たない行路しかないが制度との関係で考え方はあるか
    支社
    6時間にしたいと思っているが列車設定上やむを得ない場合もある。利用する社員数や利用者の実態として6時間に満たない行路の設定となっている
  • 相互運用について
    支社
    具体的なものはないが、提案の必要があると判断したので提案した
    組合
    何も決まっていない中で要員を提案したということは次々期のダイヤ改正まで出来ないのではないか
    支社
    運転士・車掌間の相互運用という意味では示した行路にその考え方は入っていない
    組合
    酒田運輸区では指導担当が交番担当を担っているが、これは相互運用ではないのか
    支社
    相互運用ではない
    組合
    相互運用を提案した支社としての意義、メリットは何か
    支社
    変革のスピードアップ、社会の大きな変化への対応、多様な経験や働き方、働きがいの向上などが挙げられる
  • 白山駅中線へのワンマン列車の定期運用について
    組合
    ダイヤ改正以降入るワンマン列車はないことは確認できている。毎年議論してきたが考え方は?
    支社
    赤羽事故対策としてのサビ落としのため混雑しない時間で設定していた。今回は中線に入れる列車本数は確保しつつ、越後線の停車時分の見直し、ご利用状況を勘案した
    組合
    これまでの労使議論との関係は
    支社
    必要性があれば入れる考えはある。組合側からの指摘を受けて現地を見に行ったことは事実である
  • 新潟駅高架ホームへの手歯止め作業用足場の設置について
    組合
    基本的な足取りは?
    支社
    ホーム端部から線路に降りて戻る
    組合
    3.4番線の端部は屋根がなく積雪の上を歩く。実測では抑止から抑止解除まで8分かかっているが、作業として8分は想定していないはずである。安全性と作業効率として現場からの声が挙がっているはずだ
    支社
    営業部としては初耳である
    組合
    系統間の壁があることを確認する。連続立体交差完成までのメニューに入れるなど検討を要請する
  • 休養管理室のリネン交換の取り扱いが変更について
    • 目的はコロナ対策における毎日交換。クリーニング業者の体力から一体もののスリーピングシーツであれば毎日対応できることから導入した。交換作業も毎日は無理ということで各自とした
    • スリーピングシーツを各自で交換することによりコストダウンになっている。
      組合
      寝た時の姿勢で起きる人はいない。シーツがよれて肌や口が布団に直接触れる。むしろ不衛生という声もある。乗務員だけ今まで交換してくれていた経過はわかるか?
      支社
      遡っていろいろ調べたがわからなかった。駅や指令は自分の職場に泊まるわけで、休憩時間に敷ける環境があり、乗務員は出先に着くまで敷けないという違いからではないか
      組合
      休管は消毒はされているのか。現行休管は人の手が入っているのか。コロナが終わったら元に戻るのか
      支社
      消毒は確認する。休管はシーツ交換以外は今まで通りの作業をやっている。コロナが終わっても戻らない
      組合
      空気清浄機を置けば上下2段使用が可能という説明がさせているが科学的な根拠からの取り扱いか
      支社
      空気清浄機に根拠は無い。カーテンを閉めるなどで対応して欲しい
  • 各区の保持すべき乗務可能車種について
    支社
    想定外の経営状況であり各車種延びる見込みであり、成案となれば示される
    組合
    経営環境に応じてという部分は理解するが、一方でその環境の中で何でも乗れる人を転勤させてゴールは延ばしますでは人事施策を指摘せざるを得な
  • 乗務を行う企画部門等兼務者の過半数代表選出手続きについて
    • 主たる勤務地に投票する。例えば冬期要員でガーラ湯沢で勤務すればはガーラ湯沢で投票する
    • 現状は支社ビル勤務のほうが多いため支社で投票している
    • 支社としてはどちらかに1票という認識であり、半々なら兼務元である支社への投票
    • どの期間で見るかは公示の基準日の属する月(2月1日現在在籍の社員に投票権があるなら2月)の勤務実績を見てどちらに投票するか案内する

【駅の業務執行体制の見直し関係】

  • 東三条駅業務執行体制について
    • 東三条の作業体制は2徹1長日勤を1徹2日勤とし、作業ダイヤも全て決まっている
    • 支社も現場へ足を運ぶ中で駅長含めて決定してきているため混乱は無いと認識している
      組合
      社員から声を聞き混乱があると聞いている。委託することで出来なくなることは何か
      支社
      救済バスなどは管理駅手配となる。ポイント不転対応などJNBが受けられるようであれば順次対応を委託していく
      組合
      内野駅の委託の際は一斉停止テコを扱わないことを巡って議論になったが今は扱える駅がある。運転適性検査が必要かどうかではないのか?
      支社
      JNB側が受けられるかどうかである
  • 浦佐駅の要員体制について
    • 作業体制は3徹1日勤を3徹とする
    • マルス端末は残すが使わないことを基本とすることを浦佐駅と確認している。
    • アシストマルスは3月1日から稼働を開始しお客さまに案内していく。3月13日まで窓口と併存する。窓口閉鎖後はわかりやすく表示をしていく
      組合
      社員はマルスを扱う技術保持に不安を持っている。会社として課題意識は何か?
      支社
      マルスの技術保持に不安があることは承知しており、訓練の必要が課題。その他にはコールセンターと意見交換を行う予定であり、繁忙期や学生の定期券購入時期など多売期をどうするか浦佐駅と意見交換していく

→地本団体交渉コーナーへもどる