地本申10号コーナー

乗務員休憩室の環境整備に関する申し入れ

最終更新日 2021年 7月 2日


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  ■ 申10号 乗務員休憩室の環境整備に関する申し入れ

2021年 4月20日申し入れ

 標題について、2021年1月25日付け運輸部より出された文書『新潟支社管内 乗務員休憩室の環境整備について』によれば、乗務中の眠気を予防する環境の醸成として『仮眠チェアー』の導入及びそれに伴う自区・他区休憩室の統合・整備を行うとされています。工事開始前から現場では不安の声が出され、その声に応えることなく工事が実施されたことから、利用開始に伴って休憩室を利用する社員から多くの不満の声が寄せられています。

 これは、『乗務中の眠気を予防する』という会社としてのリスクマネジメントと『次の乗務に備える』という乗務員個々が行うリスクマネジメントが一致していないが故に発生している不満であると認識しており、安全・安定輸送への影響を危惧しています。

 従いまして東日本ユニオン新潟地本は下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 乗務員休憩室の環境整備を行った経緯及び目的を明らかにすること。
  2. 乗務員休憩室の畳を撤去した理由を明らかにすること。
  3. 乗務員休憩室の自区、他区を共用にした目的を明らかにすること。
  4. 仮眠チェアー設置台数の根拠を明らかにすること。
  5. 乗務員休憩室の環境整備を行った以降の乗務員休憩室の利用実態を明らかにすること。
  6. 自区・他区休憩室を統合したことに伴う新型コロナウィルス感染リスクに対する考え方を明らかにすること。
  7. 乗務員休憩室の環境整備を行った以降の新潟支社の評価を明らかにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2021年 5月20日  9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2021年 5月20日  9時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 乗務員休憩室の環境整備を行った経緯及び目的を明らかにすること。

    回答:「変革2027」の実現に向けて輸送サービススタッフのオフィスにふさわしい職場環境を整備することで、「社員の働きがいの創出」及び「自らの意欲を伸ばしていくことのできる職場風土」を実現する目的で計画したものである。

  2. 乗務員休憩室の畳を撤去した理由を明らかにすること。

    回答:「変革2027」の実現に向けて輸送サービススタッフのオフィスにふさわしい職場環境を整備することで、「社員の働きがいの創出」及び「自らの意欲を伸ばしていくことのできる職場風土」を実現する目的で計画したものである。

  3. 乗務員休憩室の自区、他区を共用にした目的を明らかにすること。

    回答:「変革2027」の実現に向けて輸送サービススタッフのオフィスにふさわしい職場環境を整備することで、「社員の働きがいの創出」及び「自らの意欲を伸ばしていくことのできる職場風土」を実現する目的で計画したものである。

  4. 仮眠チェアー設置台数の根拠を明らかにすること。

    回答:仮眠チェアについては、総合的に勘案して設置したものである。なお、今後も利用状況を注視していく考えである。

  5. 乗務員休憩室の環境整備を行った以降の乗務員休憩室の利用実態を明らかにすること。

    回答:環境整備を行ったことにより、乗務員休憩室の利用者は以前より増加していると認識している。

  6. 自区・他区休憩室を統合したことに伴う新型コロナウィルス感染リスクに対する考え方を明らかにすること。

    回答:引き続き、新型コロナウイルス感染防止対策を実施していく考えである。

  7. 乗務員休憩室の環境整備を行った以降の新潟支社の評価を明らかにすること。

    回答:「変革2027」の実現に向けて輸送サービススタッフのオフィスにふさわしい職場環境を整備することで、「社員の働きがいの創出」及び「自らの意欲を伸ばしていくことのできる職場風土」を実現するという目的に近づいていると認識している。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 乗務員休憩室の環境整備を行った経緯について
    • 実施に至ったきっかけは平成31年に社長から出された『社員のみなさんへ』。自らの意欲を伸ばしていく風土の一環であり、社員の意見を取り入れる、働きがいの創出などが述べられている
    • 環境整備の具体的な中身としては、机や什器の新調、休憩室の統合、仮眠チェアなど
      支社
      社員の意見を踏まえた中で行っている
      組合
      これまでのほうが良かったという声がある
      支社
      そのような意見もあると思うが、イスのほうが衛生的で良いという声もあり、賛成の声の方がより多いと把握している
    • 回答にある「ふさわしさ」とは「職場にとって」であり、ふさわしさの尺度は会社が決める
    • 箇所長からは、「よりリラックスでき疲労がとれるようになった」と頂いている

  • 乗務員休憩室の畳の撤去について
    • 畳のほうが良いという声より無い方がよいという声が多かった
    • 畳が悪いのではなく、イスとテーブルのほうがより多くの社員が働きやすくリラックスできると判断した
    • 多くの乗務員が良かったと思っていると聞いている

  • 乗務員休憩室の自区・他区の共用化について
    • 共用としたことで社員同士の垣根のないコミュニケーションが可能となった
    • 他区や他支社の乗務員と線区の情報共有や見習い同士の情報交換などができる
    • 新潟運輸区の窓側のイスやテーブルは気分転換になるとの声も届いている
    • 課題としては、訓練待ちの居場所が無く訓練室の早め開放で対応していると聞いている

  • 仮眠チェアーについて
    • 財源は本社であり、予算に応じて何を買うかは支社が判断した
    • 現状は各運輸区に2台ずつだが、利用状況が低ければ例えば酒田の1台を新潟にもっていくというようなこともありえる
      組合
      酒田では置き場所の音が気になり仮眠チェアーを使いにくいという声は聞いていないか
      支社
      音が気になるということは把握している
      組合
      利用したくない環境など、なぜその稼働実績なのかの理由に踏み込んでの判断が必要であり、稼働実績だけで判断してはならない
    • 30分という使用時間では短いという声は把握しているが、睡眠ではなく仮眠という考え方であり適切だと考えている

  • 乗務員休憩室の環境整備に対する新潟支社の評価について
    • 乗務員休憩室の環境整備を行った目的に近づいているが、これで完璧だとは思っていない
    • 利用する社員の話を管理者や酒田のプロジェクトチームなどを介して聞きながら、より良い職場環境の構築に向けて取り組んで行きたい
    • 乗務員休憩室の環境整備により統合を行った結果として、乗務員休憩室の利用者は以前より増加している認識はある
      組合
      利用者の増加や混雑により、新型コロナウイルスの感染リスクが増加した認識はあるか?
      支社
      アクリル板の設置や内勤者による除菌など対策は行っており、今後も行っていくことから、利用者は増えたがリスクが増したとの認識は無い

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