地本申14号コーナー

2020年度冬期の取り組みに対する検証を求める申し入れ

最終更新日 2022年 1月13日


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  ■ 申14号 2020年度冬期の取り組みに対する検証を求める申し入れ

2021年 6月 8日申し入れ

 標題について、東日本ユニン新潟地本は申4号「雪害により発生した諸問題に関する申し入れ」(提出2021年1月25日・団体交渉2021年4月5日)にて新潟支社と2020年度冬期を踏まえた議論を行ってきました。

 雪害により発生した問題について認識一致が図られた項目がある一方で、「新潟支社としてトレース中であり示せない」との回答に留まった項目も存在します。

 従いまして昨冬の雪害により立ち現れた課題を今冬期で克服していくために下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 「2020年度冬期の取り組み」の成果と課題を明らかにすること。
  2. 申4号「雪害により発生した諸問題に関する申し入れ」(提出2021年1月25日・団体交渉2021年4月5日)要求項目における未回答事項の回答を行うこと。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2021年 8月25日 13時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2021年 8月25日 13時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 「2020年度冬期の取り組み」の成果と課題を明らかにすること。

    回答:2020年度冬期は、大陸から強烈な寒気が流れ込んだ影響等により12月中旬から広範囲にわたり断続的な大雪となったが、運転計画の早期判断と前広な情報提供等に取り組んだ。安全安定輸送の確保に向け、今後も同様に取り組んでいく考えである。

  2. 申4号「雪害により発生した諸問題に関する申し入れ」(提出2021年1月25日・団体交渉2021年4月5日)要求項目における未回答事項の回答を行うこと。

    回答:申4号「雪害により発生した諸問題に関する申し入れ」については、「労使間の取扱いに関する協約(平成30年10月1日締結)」に則り、対応したところである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 「2020年度冬期の取り組み」の成果と課題について
    • 支社として昨冬に得た知見をもとに、限られた予算、設備の中で可能な限り次の冬期に向けて整備を進めて行きたい
    • 情報の一元管理はこれまでもやってきたが、対策本部が十分に情報を収集してそれを各系統の指令を通じて、現業機関にも情報を展開して行くことは今後も続けて行きたい
    • 運輸では、計画運休実施により混乱を避けた一方で数日にわたったことに関してお客さまからお叱りを受けた 運休等の手配をいかに有効的に行えるかは、今後も引き続き検討する課題
    • 営業では、お客さまに対する情報提供をホームページ、SNSなどあらゆるツールを活用して早めに行ってきた
    • 設備では、各系統で限られた要員の中で必要な要員を確保しながら除雪を行った 連絡体制の課題など引き続き今冬に向けて取り組む

  • 手配に関する課題について
    • 基本的には雪害対策本部での大方針を受けて、個別には指令が列車運休を決めて電報を起こして流すことになり、そのスピードアップが課題となる
      組合
      お客さまへの情報提供が前広に行われる一方で、社員には情報、連絡が届かないことがあるという課題について、この冬期に反映させるものがあるのか?
      支社
      第一線の社員まで一律に全員同時は難しいが、タイムラグを少しでも埋めることが課題。運転計画を含め対策本部の情報を早く広めるために何かしら方法があるのかが検討課題

  • 除雪における課題・成果について
    • かなりの大雪だったということもあり、現場社員にかなり苦労を掛けたという認識は持っている
    • 企画部門の社員を現地に派遣して、現場社員の負担軽減も含めて現場社員と共に除雪対応にあたった
    • 機械技術センターや土木が保線の除雪の手伝いに行くなど、これまでに無い形での取り組みも行った
    • 対策会議後の各系統での共有について、除雪計画を現場にタイムリーに繋げなかったことを課題として捉えている。チームス等を活用しながら情報共有、認識の一致を図りながら、現場と指令の中で除雪計画を練って行く形で考えている
      組合
      企画が応援に行ったというのは、何処の除雪なのか?
      支社
      例えば踏切除雪など
      組合
      安全教育の関係で出来ない除雪もあるのでは?
      支社
      どの作業に関しても責任者を必ず立て、線路内に降りるに当たってその管理者の指示の下に除雪作業を行うことになる
      組合
      応援体制が作れることは良いことだと思うが、転轍機が動く可能性があるため教育が必要なポイント付近での作業などで、安全は担保されているのか?
      支社
      作業責任者を含めてどの箇所まで行って良いかなど指示を受けた中で除雪作業を行った。

  • 駅の除雪体制について
    • 初列車対応の2両分以上の両数の列車が入った駅で、まだ乗降口の除雪がされていないところがあったという意見を乗務員・お客さま双方から頂いた
    • 限られた人工の中で巡回する除雪も毎年見直しているが、お客さまや乗務員から可能な限り情報を頂いたりして、体制というのは今冬期も引き続きやって行きたい
    組合
    情報が提供されれば除雪の対応するというのは伝わって来たが、「降雪があってホームの除雪が必要と思った時は直ちに指令の方へ連絡して下さい」といった指導や教育は乗務員にはされていない
    支社
    基本的には疑義があれば報告するのが運転士のあるべき姿であり、ホームの積雪に関しても同様であると考える

  • 新潟車両センター、長岡車両センター、新津運輸区の構内除雪に対する課題について
    • 今冬期は、計画運休の時に計画的な除雪をすることによって最小限に入出区を当てないなど一定程度の効果は見えた
    • 構内図に除雪した範囲などを蛍光ペンで色分けし、保線技術センターと対策本部間で共有する「見える」化を行い一定程度の効果はあった
    • 除雪のタイミングや範囲、完了見込みも含めた所要時間などの計画精度を高めることが課題
    • 長岡車両センターについては長岡駅構内との入出区線にスプリンクラーを設置するなどの改良工事等を行った
      組合
      MR除雪を車両センターの要員のみで行えないかという組合側の提案についてはどうか?
      支社
      MRの操縦、除雪に関しては設備側が熟知していることから今冬は現状の体制で行く考えである
      組合
      車両センターの除雪が車両回し、運用を含めたかなり重要なポイントになっているとことは認識が一致出来るか?
      支社
      車両センターを含めて肝であるというのは当然会社側もそこは認識している
      組合
      極端な降り方も見込まれることを前提とした体制を組んで行かなければならないということは認識一致出来るか?
      支社
      波動の見極めは難しく、昨冬ベースで全部を永遠に行うという話にはならない。ある限りの資源で全体適材を含め、どのようなやり方で、配置するかは会社側で検討する話になる

  • 簡易型乗用除雪機械「とらん丸」について
    • 車両センターで実際に載線し、一応稼働は出来たというところは見えている。
    • 本線での使用はまだ無いが、車両センター構内や駐車場などで除雪に対して機械除雪として稼働した。除雪機械と言う形ではあるので、除雪には使用した
    • MRと比べて力が無いことは承知している。雪質や可動範囲などを含めて総合的に判断して今後も運用する
    • 「とらん丸」は2021年度冬期も必要な設備としてシッカリメンテナンスもして教育する計画は今のところは変わらない
    • 改良すべき点等は現場の声としては無い訳ではないので、ある程度そこを踏まえた中で今後引き続き検討して行く

  • 輸送指令と保線技術センターの連携を踏まえた除雪体制の課題について
    組合
    昨冬期は、輸送指令と技術センターで除雪の打ち合わせを行い作業に入ろうとしたら車両が在線していた、側雪の崩しを行おうとしたら貨物列車を運転させるために作業が中止になったということがあった。トレースした中身は?
    支社
    打ち合わせから着手まで時間がある時に想定から変わったり、現地で現状を確かめたタイミングで計画が変わったりすることはある。対策本部を集めた中で最適な判断をして、実施することになる
    組合
    何か是正するべき点があったかどうかと言うことについてどうか?
    支社
    情報共有が1番のポイントであると思っている。現場と認識を図りながら除雪計画に反映すること、現地の降雪状況に応じて計画から変更せざるを得ない場合の情報共有をシッカリと図って行きたい
    組合
    雪がずっと降り続き、除雪を終えてもまた除雪をしなければ列車が運行出来ないくらい雪が降り積もった。降り終わるまで待つという判断もするべきではないかと言うのが現場の声であるが、とのように考えているか?
    支社
    除雪により疲労困憊であると言う声は会社としても認識はしている。現場社員の疲労度合いを全く考えずに除雪計画を立てていることはない。引き続き可能な限り考えながら除雪計画を現場と打ち合わせをしながら立てて行きたい

  • 輸送指令社員の負担軽減策について
    • 冬期における指令員の著大な超勤について、大雪対応に伴う33発動によるものであり、いわゆる36超勤に関しては平準化している
    • 輸送指令も含めて支社からの応援を昨冬期も送っていたが、今冬期も応援体制で引き続きカバーして行く
      組合
      組合の要求は負担軽減策であり、超勤は多いが36超勤は45時間を下回っているので良いということにはならない
      支社
      業務内容としてどうしても担当者を変えられないために超勤が生じる部分はある。超勤が多くても負担軽減を理由に勤務変更も出来ないことから定時退勤を促すというような形で対応するしか無い
      組合
      「何が何でも勤務を外せ」ということを言っている訳では無い。指令員は強い使命感を持って仕事に臨んでいるからこそ体とのギャップにより過労死のような悲劇的なことが起きかねない。負担軽減にシッカリ取り組んで行くという回答で良いか?
      支社
      過労死と言う話があったが決して放置している訳では無く、産業医を含めて面談などルールに基づいて行っており、指令室の中でも総括を含めて把握している

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