地本申3号コーナー

「乗務員の業務等の見直し」に関する申し入れ

最終更新日 2022年 5月28日


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  ■ 申3号 「乗務員の業務等の見直し」に関する申し入れ

2021年 9月28日申し入れ

 東日本ユニオン中央本部は9月15日「乗務員の業務等の見直しについて」提案を受けました。これまで新潟地本は新潟支社に対して運用行路表に指定された労働時間、乗務員勤務制度を含む乗務員の業務に関する問題提起を行い、団体交渉を積み上げてきました。今回の「乗務員の業務等の見直しについて」の提案は、これまでの団体交渉で整理が図られた議論に影響があるものと認識しています。

 従いまして、新潟地本は下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 新潟支社において「早目出場(3分)」のための労働時間が3分付加されているのか明らかにすること。
  2. 「早目出場の見直し」に伴い新潟支社においてモデル時間から減じる時分があるのか明らかにすること。
  3. 新潟支社において「発車看視(2分)」の労働時間が2分付加されているのか明らかにすること。
  4. 「発車看視」の廃止に伴い新潟支社においてモデル時間から減じる時分があるのか明らかにすること。
  5. 新潟支社管内の各行先地の運転士の折り返し時間に発前と着後に1分の差がある理由を明らかにすること。
  6. 新潟支社における「入区点検」の指導内容を明らかにすること。
  7. 「入区点検」に要する作業時分を車種・編成両数による違いを含めて明らかにすること。またその時分を減じるのか明らかにすること。
  8. 「点呼箇所と休養室間の移動時間」を労働時間とする場合の新潟支社の考え方を明らかにすること。
  9. 「吉田において乗泊を利用し、対面点呼を行う場合」「女性車掌が吉田駅で乗泊を利用した場合」に付加される4分が設定された経緯及び4分の根拠を明らかにすること。
  10. 新潟支社において「起床点呼後における付加時間(5分)」を設けている理由を明らかにすること。
  11. 「新潟車両センターの乗泊を利用した場合における点呼時間は覚醒5分後とする」とした理由を明らかにすること。また、この記載における「覚醒」とは何か明らかにすること。
  12. 新潟支社において「起床点呼後における付加時間(5分)」の一部見直しによりモデル時間から5分減じるのか明らかにすること。
  13. 新潟支社において「帰着点呼(車掌)」についての指導及び区所別の実態を明らかにすること。
  14. 新潟支社において「帰着点呼(車掌)」の作業時分を明らかにすること。またその時分を減じるのか明らかにすること。
  15. 現行、車掌の出場時間の基準を明らかにすること。
  16. 新潟支社の「準備時間」「折り返し時間」「整理時間」のモデル時間算出にあたり、積み上げられた作業及び労働時間を作業別に明らかにすること。
  17. 新潟支社におけるモデル時間の算出方法を明らかにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2021年12月14日  9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2021年12月14日  9時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 新潟支社において「早目出場(3分)」のための労働時間が3分付加されているのか明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、必要な労働時間は確保していく考えである。

  2. 「早目出場の見直し」に伴い新潟支社においてモデル時間から減じる時分があるのか明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、必要な労働時間は確保していく考えである。

  3. 新潟支社において「発車看視(2分)」の労働時間が2分付加されているのか明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、必要な労働時間は確保していく考えである。

  4. 「発車看視」の廃止に伴い新潟支社においてモデル時間から減じる時分があるのか明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、必要な労働時間は確保していく考えである。

  5. 新潟支社管内の各行先地の運転士の折り返し時間に発前と着後に1分の差がある理由を明らかにすること。

    回答:必要な労働時間は確保しているところである。

  6. 新潟支社における「入区点検」の指導内容を明らかにすること。

    回答:運転士作業標準に記載のとおりである。

  7. 「入区点検」に要する作業時分を車種・編成両数による違いを含めて明らかにすること。またその時分を減じるのか明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、必要な労働時間は確保していく考えである。

  8. 「点呼箇所と休養室間の移動時間」を労働時間とする場合の新潟支社の考え方を明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、原則として、労務提供が行われるまでの移動時間は労働時間としては取り扱わない。

  9. 「吉田において乗泊を利用し、対面点呼を行う場合」「女性車掌が吉田駅で乗泊を利用した場合」に付加される4分が設定された経緯及び4分の根拠を明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、原則として、労務提供が行われるまでの移動時間は労働時間としては取り扱わない。

  10. 新潟支社において「起床点呼後における付加時間(5分)」を設けている理由を明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、必要な労働時間は確保していく考えである。

  11. 「新潟車両センターの乗泊を利用した場合における点呼時間は覚醒5分後とする」とした理由を明らかにすること。また、この記載における「覚醒」とは何か明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、原則として、労務提供が行われるまでの移動時間は労働時間としては取り扱わない。

  12. 新潟支社において「起床点呼後における付加時間(5分)」の一部見直しによりモデル時間から5分減じるのか明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、原則として、労務提供が行われるまでの移動時間は労働時間としては取り扱わない。

  13. 新潟支社において「帰着点呼(車掌)」についての指導及び区所別の実態を明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、帰着点呼については、終了点呼に含むことで重複している作業を見直すものである。また、必要な労働時間は確保していく考えである。

  14. 新潟支社において「帰着点呼(車掌)」の作業時分を明らかにすること。またその時分を減じるのか明らかにすること。

    回答:安全・安定輸送を確保しつつ、働きやすさの向上を図りながら見直しを行うものである。なお、帰着点呼については、終了点呼に含むことで重複している作業を見直すものである。また、必要な労働時間は確保していく考えである。

  15. 現行、車掌の出場時間の基準を明らかにすること。

    回答:車掌作業標準に記載のとおりである。

  16. 新潟支社の「準備時間」「折り返し時間」「整理時間」のモデル時間算出にあたり、積み上げられた作業及び労働時間を作業別に明らかにすること。

    回答:必要な労働時間は確保していく考えである。

  17. 新潟支社におけるモデル時間の算出方法を明らかにすること。

    回答:必要な労働時間は確保していく考えである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 新潟支社の乗務員行路における「早目出場」のための労働時間3分について
    • 現行は運転士は3分を含めている。車掌は定められた時刻に出場すれば良い
    • 実測を行い、余裕を持って歩いてモデル時間としてトータルで表している
      組合
      現在3分前に到着し異常時の番線変更等も対応しイレギュラーに対応しているが今後はどうなるのか
      支社
      異常時は考えていない。平常時として算出している
      組合
      現在業務指示で3分付いている。必要な労働時間なのか。無くすことでリスクはあるのか
      支社
      今は必要だから付けている。3分前雨でもそこにいなさいという指示をやめる。リスクは特段考えていない
    • 早目出場の見直しに伴いモデル時間から減じる時分は、文字として見ると3分となるが実測をしながら余裕をもって計るので単純に3分削る訳ではない
    • POS等の準備時間は別々だが、徒歩時間は運転士・車掌とも一緒にした
    • モデル時間の計測は終了し、換算している途中で示せるものは現在無い。徒歩時間は運輸部内、作業したのは複数の乗務員であり経験何年等の決めは特にない

  • 新潟支社の乗務員行路における「発車看視」のための労働時間2分について
    • 2分という表記では無いが時間を含んでいる。車掌は1分以上で離れて良いとあるが含まれている。
    • 発車看視の廃止に伴いモデル時間から減じる時分について質すと支社側は、歩いた中で変動はあるが実作業をベースにしている
    • 2分以内で発車していく列車のパンタグラフの確認等は歩いていく中で見て頂ければ良い。何かあれば速やかに連絡して頂ければ良い
    • 通告券の受け渡しや、異常時に手伝う等の作業が発生した場合は、必要な作業には必要な賃金を支払うので報告して頂ければ良い
    • 車掌も歩いていてガラス割れたり普段と違う状態であればば、今でも連絡して貰っている。具体的な教育は特段行わない

  • 各行先地の運転士の折り返し時間における発前と着後の1分の差について
    • 細かく何が何分とは言わないが総体的に1分の差があるのでは無い。実測して具体的結果から1分違っている
      組合
      全ての場所で1分違うから早め出場3分、着後2分では無いのか
      支社
      要素ではあるが総体としてみている。結果的にそうなっているだけ
      組合
      モデル時間でも要素としてあるなら作業は何をするのか
      支社
      例えば一例として運転士はスイッチ整備

  • 休養管理室の使用に関係する労働時間について
    • 原則として労務提供が行われるまでの移動時間は労働時間として扱わない
    • 吉田駅は男性しか居ない所に女性車掌が入り旧工務区の運転士と同じ建物に泊まるため4分を付加した
      組合
      この間交渉をしてきて時代に合った付け方もしてきたと思うが乗務員間でも自区と他区、男女で不平等が発生している
      支社
      休管の場所等一緒になれば一番良いが立地条件、設備投資等ハードルが高い
      組合
      例えば長岡の乗務員が新潟に最終で着き始発を担当するなど、等睡眠時間が取れないなら運輸区の上階を使うなど柔軟に出来ないのか
      支社
      支社として縛るものではない。近くで寝たいという事は理解できる
    • 新潟車両センターにおいては、当直が乗泊のある庁舎から庫の中へ移動したという経緯を考慮して点呼時間を「覚醒5分後」とした
    • 起床点呼後の付加5分を新潟支社では「覚醒」と呼んでいた
    • 「起床点呼後における付加時間」の5分は、起床点呼から乗務までが短いケースがあり平成4年から引き続いてが付加している
    • 「起床点呼後における付加時間の一部見直しに、労務実態、労務提供の無い所はモデル時間から5分減じる
    • 新潟車両センターは点呼した所から時間となる。吉田駅は総体として見直す考え

  • 新潟支社における車掌の「帰着点呼」について
    • 標準集はあくまでも標準であり、実施するかしないかは区所ごとに内規含めて当時の判断が続いている
    • 帰着点呼の作業時分について、個別的に何分という指定は無い。あくまで総体としての時間
    • 整理時間の中で他の見直しは今回示した以外は無い。モデル時間で算定している

  • 車掌の出場時間について
    • 現行の基準は車掌標準集に記載のとおり。早め出場をするのであれば付加時間としている
      組合
      内規により始発15分前と謳われている
      支社
      各箇所の中の出場遅延の対策かもしれないが望ましい程度の事。今後は列車到着に合わせてとなる
    • ドア開扉について、今後は優等列車も含めて始発は運転士が開ける。車掌による早め開扉など必要であれば作業指示で付加時分として付ける

  • 新潟支社における「入区点検」について
    • 入区点検の内容は運転士作業標準集に書かれているとおり
    • 在姿状態確認とは台車、電車全般、走り装置、ブレーキ装置、ジャンパーの状態。入区しているならブレーキ不緩解や台車不具合脱線はない
      組合
      入区点検をせずに出区点検で不良を見つけても時間的に処置に時間がかかる事を懸念する
      支社
      例えば異音検知等で何かあれば分かる。物理的に走行できなければ分かる。入区点検全てが無くなる訳では無い
    • 入区点検廃止に伴う時分の減少について、実測の中で変化はある
    • 車種による時間の違いは、電車、機関車、気動車等の違いはあるが、電車の形式毎の違いは無い

  • 新潟支社のモデル時間算出について
    • 計測がベースとなっている。必要な労働時間は確保していく
    • モデル時間算出は基本的には徒歩計測が基準。机上だけではなく、荷物を持って等全体を踏まえている
      組合
      作業を出勤時刻から始めても間に合わない。点呼も重なる事もある。作業も増えているが足りない認識はあるのか
      支社
      足りていない認識は無い。列車にあたりが出ていない
      組合
      実際に点呼が重なる。点呼時間を早めて対応して列車の遅れを防いでいる。社員の努力を見て欲しい。もう一度実測の検討を求める
      支社
      努力している事には感謝している。主張内容は分かる。あくまで実作業を基本ベースにしている
      組合
      各区所の作業で統一できる事は統一すべきであるし、このタイミングで作業実態に応じてと受け止めて貰いたい

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