地本申6号コーナー

「新潟支社の現業機関における柔軟な働き方の実現について」に対する申し入れ

最終更新日 2022年 6月 9日


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  ■ 申6号 「新潟支社の現業機関における柔軟な働き方の実現について」に対する申し入れ

2021年11月30日申し入れ

 標題について提案を受けました。東日本ユニオン新潟地本は提案された内容について組合員と議論を重ねています。しかし提案時、新潟支社からの説明は「検討中」が非常に多く、業務内容や働き方などについて具体的にどのように変化するのか不明点が多くあり、不安と疑問の声が多くの組合員から寄せられています。

 今提案は、社員一人ひとりの働き方や業務内容を明確にした上で進めるべきであると認識しています。また、安全・サービス・経営に与える影響などの視点から施策の目的について議論をする必要があると考えます。

 従いまして、下記の通り申し入れますので新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 「新潟支社の現業機関における柔軟な働き方の実現について」を行う目的を明らかにすること。
  2. 「新潟支社の現業機関における柔軟な働き方の実現について」の将来展望を明らかにすること。
  3. 新潟支社に営業統括センター・統括センターを設置する際の設置基準を明らかにすること。
  4. 庄内統括センターを設置する目的を明らかにすること。
  5. 酒田駅・鶴岡駅・酒田運輸区を選定した理由を明らかにすること。
  6. 庄内統括センターの設置が新潟支社の収益に与える影響を明らかにすること。
  7. 新潟支社が目指す「ヒト起点での新たな価値の創造」とは何かを明らかにすること。
  8. 現在の以下の業務や担務について庄内統括センター設置以降どのように運営されるか明らかにすること。
      ① 出改札業務
      ② 輸送業務
      ③ 事務業務
      ④ 駅業務担当の業務
      ⑤ 車両検査業務
      ⑥ 運転士業務
      ⑦ 車掌業務
      ⑧ 乗務員指導担当の業務
      ⑨ 地区センターの業務
      ⑩ 企画部門の業務
      ⑪ 管理者の業務
  9. 庄内統括センターの指揮命令系統を明らかにすること。
  10. 庄内統括センターの標準数を明らかにするとともに、算定根拠を明らかにすること。
  11. 庄内統括センターにおける労働基準法等に定める過半数で組織する労働組合又は労働者の過半数を代表する者を選定する事業場の単位を明らかにすること。
  12. 施策実施により、安全がどのように向上するのか明らかにすること。
  13. 施策実施により、お客さまサービスがどのように向上するのか明らかにすること。
  14. 各担務に精通するプロをどのように養成するのか明らかにすること。
  15. 庄内統括センター所属社員の「新たなジョブローテーション」における「同一担務」の考え方及び「同一担務の従事期間」の捉え方について明らかにすること。
  16. 庄内統括センターの業務や担務及び新たな働き方においてエルダー社員の運用を明らかにすること。
  17. 庄内統括センターにおけるフレックスタイム制の適用を明らかにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2021年12月20日  9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2021年12月20日  9時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 「新潟支社の現業機関における柔軟な働き方の実現について」を行う目的を明らかにすること。

    回答:社会の急速な変化を踏まえ、グループ経営ビジョン「変革2027」の目指す「鉄道起点のサービスからヒト起点のサービスへの転換」に向け、系統をこえて新たな価値の創造を一層推進していく観点から、社員一人ひとりの成長意欲に応え、活躍フィールドを拡大させていくものである。

  2. 「新潟支社の現業機関における柔軟な働き方の実現について」の将来展望を明らかにすること。

    回答:社会の急速な変化を踏まえ、グループ経営ビジョン「変革2027」の目指す「鉄道起点のサービスからヒト起点のサービスへの転換」に向け、系統をこえて新たな価値の創造を一層推進していく観点から、社員一人ひとりの成長意欲に応え、活躍フィールドを拡大させていくものである。

  3. 新潟支社に営業統括センター・統括センターを設置する際の設置基準を明らかにすること。

    回答:エリアごとの業務実態や規模、立地条件等を総合的に勘案し、検討していく考えである。

  4. 庄内統括センターを設置する目的を明らかにすること。

    回答:庄内エリアにおいて、系統や事業分野を越えた柔軟な働き方を実現するために、新たな現業機関として設置するものである。

  5. 酒田駅・鶴岡駅・酒田運輸区を選定した理由を明らかにすること。

    回答:庄内エリアにおいて、系統や事業分野を越えた柔軟な働き方を実現するために、新たな現業機関として設置するものである。

  6. 庄内統括センターの設置が新潟支社の収益に与える影響を明らかにすること。

    回答:社会の急速な変化を踏まえ、グループ経営ビジョン「変革2027」の目指す「鉄道起点のサービスからヒト起点のサービスへの転換」に向け、系統をこえて新たな価値の創造を一層推進していく観点から、社員一人ひとりの成長意欲に応え、活躍フィールドを拡大させていくものである。

  7. 新潟支社が目指す「ヒト起点での新たな価値の創造」とは何かを明らかにすること。

    回答:輸送サービス、生活サービス及びIT・Suicaサービスを融合することにより、「ヒト起点」での新たな価値を創造していく考えである。

  8. 現在の以下の業務や担務について庄内統括センター設置以降どのように運営されるか明らかにすること。
      ① 出改札業務
      ② 輸送業務
      ③ 事務業務
      ④ 駅業務担当の業務
      ⑤ 車両検査業務
      ⑥ 運転士業務
      ⑦ 車掌業務
      ⑧ 乗務員指導担当の業務
      ⑨ 地区センターの業務
      ⑩ 企画部門の業務
      ⑪ 管理者の業務

    回答:これまでの硬直的な仕事の垣根を越えた柔軟な働き方を実現していくために、系統や事業分野を越えた業務を行うこととなる。

  9. 庄内統括センターの指揮命令系統を明らかにすること。

    回答:就業規則等に則り取り扱うこととなる。

  10. 庄内統括センターの標準数を明らかにするとともに、算定根拠を明らかにすること。

    回答:庄内統括センターの業務量については、別に示す考えである。

  11. 庄内統括センターにおける労働基準法等に定める過半数で組織する労働組合又は労働者の過半数を代表する者を選定する事業場の単位を明らかにすること。

    回答:庄内統括センターについては、一つの事業場として取り扱う考えである。

  12. 施策実施により、安全がどのように向上するのか明らかにすること。

    回答:これまでの役割分担にとらわれない柔軟な働き方の実現により、安全・サービスレベルの向上を図っていく考えである。

  13. 施策実施により、お客さまサービスがどのように向上するのか明らかにすること。

    回答:これまでの役割分担にとらわれない柔軟な働き方の実現により、安全・サービスレベルの向上を図っていく考えである。

  14. 各担務に精通するプロをどのように養成するのか明らかにすること。

    回答:必要な教育・訓練は実施していく考えである。

  15. 庄内統括センター所属社員の「新たなジョブローテーション」における「同一担務」の考え方及び「同一担務の従事期間」の捉え方について明らかにすること。

    回答:多様な経験を積むことで安全・サービスレベルの向上を図るため、同一担務の従事期間を最長でも概ね10年を超えないように異動や担務変更を行う考えである。

  16. 庄内統括センターの業務や担務及び新たな働き方においてエルダー社員の運用を明らかにすること。

    回答:エルダー社員についても、これまでの役割分担にとらわれない柔軟な働き方を実現していく考えである。

  17. 庄内統括センターにおけるフレックスタイム制の適用を明らかにすること。

    回答:フレックスタイム制は一定の時間帯の中で社員個々が自ら始終業時刻を設定するものであるため、業務実態等を考慮し検討していく考えである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 施策実施の目的について
    • 駅は「出札」「改札」「信号業務」、乗務員は「運転士」「車掌」という作業ダイヤ、担務で仕事をしているが、「特定の仕事だけをしていれば良い」という訳では無く、お客さまが求めているニーズに合わせ、働き方についても多様な働き方を実現して行く
    • 酒田地区は直営の職場が運輸区、酒田駅、鶴岡駅に限られるため業務の融合を行い、一定の担務に縛られず色々な働き方や様々なことにチャレンジ出来ることを示し異動のマイナスイメージを変えていきたい
    • 庄内統括センターの在り方について一定の方向性は示すが、実際に動かすのは現場社員。発足日が統括センターの完成形では無く、現場社員が自分たちで職場を作ると思えるようにして行くことが支社としての大きな課題
    • 今まで会話が無かった社員同士が会話をすることで新たな気付きや、意見が交わされる1つの流れが出来ることを期待。働く環境が変わることに対して期待や不安もあると思うが、シッカリと把握しながらより良いものを作って行きたい
    • 安全は最優先にあるべきもの。1つの仕事を集中的に行うことで経験値を含めて安全のレベルが維持・向上するという意見もあるが、色々な人の意見を取り入れ色々な経験をすることで、新たな気付きがあり新たな取り組みが生まれている。気持ちの切り替えや一定の緊張感がもたらされることで、決してこの施策で安全レベルが低下するとは思っていない。むしろ向上するように取り組んで行きたい

  • 「新潟支社の現業機関における柔軟な働き方の実現について」の将来展望について
    • 統括センターは、今年度は庄内地区に1箇所設置し、次年度以降、長岡地区・新潟地区で成案となった時点で周知して行く。実施時期については必ずしもダイヤ改正に合わせているわけではない
    • 「自分の地区はどうなるのだろうか」という不安はあると思うので、早く示すことも大事。モチベーションという意味でも現場長や社員の声を踏まえながら 考えて行くがいたずらに長引かせるつもりは無い
    • 統括センターの仕事は、新しい仕事では無い。1人の社員が複数の仕事を担うことになるので、JRの歴史の中で確立された仕事を行う。鉄道の安全の仕組みを新しく変えるものでは無い。

  • 営業統括センター・統括センターを設置の設置基準について
    • 支社内最大規模の職場は新潟運輸区の250名。現場長が1人と副長、助役が何名まで許容されるのか考えて行かなければならない。制度改正で通勤条件の緩和も出たのでそれも踏まえて考えなければならない
    • 酒田では統合する職場は3つであるが新潟・長岡もそうと限らない。実際に働く社員がキャリアアップに資するような業務があるのか総合的に勘案しながら考えて行く形になる
    • 統括センターと営業統括センターのどちらを設置するかの基準はない。営業統括センターで立ち上げてから運輸区を後から統合したり、統括センターから運輸区を分離するということもあり得る

  • 庄内統括センターの設置目的について
    • 業務の連携について、現状でも職場間交流という形で色々出来るが、1つの職場になることにより勤務操配など管理者の中で統一して行うことが出来る
    • 酒田地区において直営の営業・運輸職場が酒田駅・鶴岡駅・酒田運輸区に限られ、庄内としての一体化が図られることから庄内統括センターとして決定した

  • 庄内統括センターの設置が新潟支社の収益に与える影響について
    • 会社収支の改善が目的では無く、社員の多様な働き方を実現することにより社員のレベルアップ・スキルアップを図って行くこと、モチベーションを向上させて行くことなどによる人材育成の観点が大きくウェイトを占める。収益部分は想定していない。
      組合
      赤字下においてこれだけの施策を行うのであれば、収益の確保というのは大事な部分であると捉えているのでそこは労使の共通の課題として取り組んで行きたい

  • 新潟支社が目指す「ヒト起点での新たな価値の創造」について
    • 社員、お客さまだけでは無く、家族や当社に関わる全ての方々として酒田・鶴岡地区に住まわれている全ての方々に何らかの形でJR東日本のサービスに触れて頂く、関心を持って頂くということが一つの考え方になる
    • 庄内統括センターの中で輸送サービスは何が出来るのかというところは色々これから考えて行く。今後このようなことを具体的に示していけるようにしていく

  • 庄内統括センターにおける業務の運営方法について
    • 職名も統一され担務の垣根が取り払われる。1人の社員が全てを狙うということは考えていない
    • 運転士は免許を持っているので全てを出来るかといえば仕組み上は可能だが現実的ではない。乗務員行路は基本的に今までと同じ考え方
    • 出改札業務は、酒田駅しか経験していない人が鶴岡駅に行くということはある。箇所長権限で作業ダイヤを作成できるので出改札業務を行いながらお客さまが少ない時間帯に後方で企画業務を行うことも考えている
    • 管理者業務について、運輸区の当直業務であれば常に点呼台にいなければならないが他の管理者は執務場所を問わない形できる。勤怠管理について運輸区と駅では違いがありすぐに融合するのは難しい
    • 内勤業務の一つとして事務業務はある。事務業務も事務の社員だけが行うわけではなくなる
      組合
      2つ以上の担務を担うというが社員の希望を取るのか?
      支社
      希望の把握はするが、希望していない業務を担って頂くことも当然ある
      組合
      庄内統括センター実施に向けた面談や希望を取る機会を作って行くべきである
      支社
      1つの職場の中で仕事の幅が広がるということであり、あくまでも人事異動では無い

  • 施策実施による安全・サービスの向上について
    • 営業・運輸双方にルールがあり煩雑であるので統一化した方が、より安全レベルが上がるという機運が現場の社員から上がれば当然検討して行く
    • 「より安全な方に変えて行く」という考え方に変わりは無いので「統一した方が混乱も無く安全である」となれば安全は向上される。
    • 異常時対応で駅が混雑しているときに、運輸区側で仕事が無ければ駆け付けて駅の社員と一緒にお客さまの案内をするということも1つの職場になれば出来るようになる
    • 業務融合が落ち着いていけば、列車が止まった際の除雪などへの応援も実施出来るようになって来るかと思う

  • 各担務に精通するプロの養成について
    • 駅の信号業務を30年行ったのでプロ、運転士を30年行ったので「安全のプロ・キーマン」という位置付ではなく、運転士を主として行いながら駅の信号業務も行う形も今後出て来る
    • 経験値やマニュアルだけでは読み取れない技量・感性を伝えることが鉄道を安全に運行していくために必要な人材であり、それができる人材を引き続き養成・育成して行かなければならない
    • 安全に関しては業務に精通した人材を養成して行かなければならない。「精通したプロ」とは各業務において一体どのようなことなのかということが統括センター設置においての課題となる

  • 新たなジョブローテーションにおける「同一担務」「同一担務の従事期間」の考え方について
    • ジョブローテーションの考え方は統括センターになっても残る。10年が一定の期間として担務変更、異動を考えている
    • 他の仕事で一本立ちして一定程度従事できるようになれば担務変更と捉えられる。考え方については支社内で検討している段階
    • 運転士を酒田運輸区で長年担ってきた社員が、駅業務など他の仕事で一定程度従事出来るようになれば担務変更と捉えられる

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