地本申10号コーナー

「乗務員の業務等の見直し」に関する第二次申し入れ

最終更新日 2023年 7月 6日


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  ■ 申10号 「乗務員の業務等の見直し」に関する第二次申し入れ

2022年 1月28日申し入れ

 東日本ユニオン新潟地本はこの間、労使間で「労働時間及び乗務員勤務制度を含む乗務員の業務に関する問題提起」を行いながら団体交渉を積み上げてきました。

 2021年12月14日に申3号「乗務員の業務等の見直し」に関する申し入れに対する団体交渉を行い、同月21日に2022年3月12日実施のダイヤ改正に関する労働条件の提示を受けました。今ダイヤ改正において乗務員の業務等の見直しにより、労働時間に対するモデル時間も見直されたことが、申3号交渉でも明らかとなりました。

 乗務員の業務等の見直しにより、これまでの団体交渉で整理が図られた議論に影響があるものと認識しています。

 従いまして、下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


【運転士・車掌共通】

  1. 運用行路表における準備時間・折り返し時間・整理時間および徒歩時間等の労働時間について詳細な内訳を明らかにすること。
  2. 準備時間・整理時間・折り返し時間等の徒歩で移動に要する時間は、時間計測なのか距離計測なのか明らかにすること。
  3. 準備時間の見直しにより、出勤確認から乗務点呼までの職場においての準備の時間を増したのか減じたのか明らかにすること。
  4. 勤務開始後に変行路となった場合、作業報告書作成の時間は整理時間に含まれているか明らかにすること。
  5. 新潟支社管内の各行先地において、運転士、車掌の折り返し時間「乗継・便乗」の発前と着後に1分の差がある理由を明らかにすること。
  6. 運転士と車掌の乗継・便乗の折り返し時間がほぼ同じ時間とした理由を明らかにすること。
  7. 運転士と車掌の折り返し時間で、長岡駅における新幹線便乗の労働時間が違う理由を明らかにすること。

【運転士】

  1. 出勤確認から乗務点呼までの職場においての準備の時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。
  2. 退勤時に職場において報告類の記帳時間等の整理する時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。
  3. 各行先地において、出区時および入区時の「移動待ち時間」を明らかにすること。
  4. 入区時の留置手配と手歯止めのみ使用時の労働時間が同じ理由を明らかにすること。
  5. ワンマン列車入区およびホーム留置時、到着運転士に降車確認の労働時間を付与すること。
  6. ホーム発前整備時、運転士によるドア開扉は発車の何分前とするのか明らかにすること。
  7. 準備・折り返し・整理時間一覧表(車種EC・DC)の長岡車両センター入換時間8分を出入区時間とすること。  
  8. 整理時間と折り返し時間の乗務終了後点呼有りの労働時間との差異8分について、具体的な作業内容を明らかにすること。
  9. 手歯止めのみ使用以外の準備時間と折り返し時間の乗務開始前後点呼有りの労働時間との差異16分について、具体的な作業内容を明らかにすること。
  10. 手歯止めのみ使用時の準備時間と折り返し時間の乗務開始前後点呼有りの労働時間との差異18分について、具体的な作業内容を明らかにすること。
  11. 手歯止めのみ使用以外の準備時間と折り返し時間との差異16分と、手歯止めのみ使用と準備時間と折り返し時間との差異18分に違いがある理由を明らかにすること。
  12. 吉田駅、小出駅の折り返し時間に手歯止めのみ使用の労働時間を設定した理由を明らかにすること。また、これまで手歯止めのみ使用の労働時間を設定していなかった理由を明らかにすること。
  13. 東三条駅の折り返し時間に留置手配、発前整備、手歯止めのみ使用の労働時間を設定した理由を明らかにすること。また、これまで留置手配、発前整備、手歯止めのみ使用の労働時間を設定していなかった理由を明らかにすること。
  14. 宮内駅、越後川口駅、十日町駅には手歯止めのみ使用の設定はないが、その理由を明らかにすること。

【車掌】

  1. 出勤確認から乗務点呼までの職場においての準備の時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。
  2. 退勤時に職場において報告類の記帳時間等の整理する時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。
  3. 準備時間、整理時間、折り返し時間において、優等列車と普通列車の区分をなくした理由を明らかにすること。
  4. 準備時間、整理時間、折り返し時間において、乗継と便乗の区分を同一とした理由を明らかにすること。
  5. 準備時間、折り返し時間(乗務開始前)において、始発と乗継便乗の労働時間が同一の理由を明らかにすること。
  6. 整理時間、折り返し時間(乗務終了後)において、終着よりも乗継便乗が1分多い理由を明らかにすること。
  7. 整理時間において、車内補充券発行機の整理および収入金締め切り等の作業に要する時間は何分か明らかにすること。
  8. 整理時間と折り返し時間の乗務終了後点呼有りの労働時間との差異11分について、具体的な作業内容を明らかにすること。
  9. 準備時間と折り返し時間の乗務開始前後点呼有りの労働時間との差異22分について、具体的な作業内容を明らかにすること。
  10. 会津若松駅、米沢駅、水上駅の折り返し時間が始発と乗継、便乗とで差異がある理由を明らかにすること。
  11. 乗務開始前の泊場面で、点呼無しの終着と泊場面(及び便乗、乗継も同様)の終着と3分の差異がある理由を明らかにすること。
  12. 乗務終了後の泊場面で、点呼無しの終着と泊場面(及び便乗、乗継も同様)の終着と3分の差異がある理由を明らかにすること。
  13. 折り返し時間一覧の上沼垂欄について、乗務開始前は泊、点呼の有無を含め全て同じ時間である理由を明らかにすること。
  14. 折り返し時間一覧の新津運輸区欄に休憩室の項目が無くなった理由を明らかにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2022年 2月18日  9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2022年 2月18日  9時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

    【運転士・車掌共通】

    1. 運用行路表における準備時間・折り返し時間・整理時間および徒歩時間等の労働時間について詳細な内訳を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    2. 準備時間・整理時間・折り返し時間等の徒歩で移動に要する時間は、時間計測なのか距離計測なのか明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    3. 準備時間の見直しにより、出勤確認から乗務点呼までの職場においての準備の時間を増したのか減じたのか明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。

    4. 勤務開始後に変行路となった場合、作業報告書作成の時間は整理時間に含まれているか明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。なお、必要な労働時間は確保しているところである。

    5. 新潟支社管内の各行先地において、運転士、車掌の折り返し時間「乗継・便乗」の発前と着後に1分の差がある理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    6. 運転士と車掌の乗継・便乗の折り返し時間がほぼ同じ時間とした理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    7. 運転士と車掌の折り返し時間で、長岡駅における新幹線便乗の労働時間が違う理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    【運転士】

    1. 出勤確認から乗務点呼までの職場においての準備の時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。

    2. 退勤時に職場において報告類の記帳時間等の整理する時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。なお、必要な労働時間は確保しているところである。

    3. 各行先地において、出区時および入区時の「移動待ち時間」を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    4. 入区時の留置手配と手歯止めのみ使用時の労働時間が同じ理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    5. ワンマン列車入区およびホーム留置時、到着運転士に降車確認の労働時間を付与すること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    6. ホーム発前整備時、運転士によるドア開扉は発車の何分前とするのか明らかにすること。

      回答:整備完了後、状況に応じて対応することとなる。

    7. 準備・折り返し・整理時間一覧表(車種EC・DC)の長岡車両センター入換時間8分を出入区時間とすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    8. 整理時間と折り返し時間の乗務終了後点呼有りの労働時間との差異8分について、具体的な作業内容を明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。

    9. 手歯止めのみ使用以外の準備時間と折り返し時間の乗務開始前後点呼有りの労働時間との差異16分について、具体的な作業内容を明らかにすること。

      回答:運転士作業標準に記載の通りである。

    10. 手歯止めのみ使用時の準備時間と折り返し時間の乗務開始前後点呼有りの労働時間との差異18分について、具体的な作業内容を明らかにすること。

      回答:運転士作業標準に記載の通りである。

    11. 手歯止めのみ使用以外の準備時間と折り返し時間との差異16分と、手歯止めのみ使用と準備時間と折り返し時間との差異18分に違いがある理由を明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載の通りである。

    12. 吉田駅、小出駅の折り返し時間に手歯止めのみ使用の労働時間を設定した理由を明らかにすること。また、これまで手歯止めのみ使用の労働時間を設定していなかった理由を明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表を見直したものである。

    13. 東三条駅の折り返し時間に留置手配、発前整備、手歯止めのみ使用の労働時間を設定した理由を明らかにすること。また、これまで留置手配、発前整備、手歯止めのみ使用の労働時間を設定していなかった理由を明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表を見直したものである。

    14. 宮内駅、越後川口駅、十日町駅には手歯止めのみ使用の設定はないが、その理由を明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表を見直したものである。なお、十日町駅については長野支社で設定しているものである。

    【車掌】

    1. 出勤確認から乗務点呼までの職場においての準備の時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。

    2. 退勤時に職場において報告類の記帳時間等の整理する時間は、運輸区ごとに違いはあるのか明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。なお、必要な労働時間は確保しているところである。

    3. 準備時間、整理時間、折り返し時間において、優等列車と普通列車の区分をなくした理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    4. 準備時間、整理時間、折り返し時間において、乗継と便乗の区分を同一とした理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    5. 準備時間、折り返し時間(乗務開始前)において、始発と乗継便乗の労働時間が同一の理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    6. 整理時間、折り返し時間(乗務終了後)において、終着よりも乗継便乗が1分多い理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間は確保しているところである。

    7. 整理時間において、車内補充券発行機の整理および収入金締め切り等の作業に要する時間は何分か明らかにすること。

      回答:準備・折り返し・整理時間一覧表に記載のとおりである。

    8. 整理時間と折り返し時間の乗務終了後点呼有りの労働時間との差異11分について、具体的な作業内容を明らかにすること。

      回答:車掌作業標準に記載の通りである。

    9. 準備時間と折り返し時間の乗務開始前後点呼有りの労働時間との差異22分について、具体的な作業内容を明らかにすること。

      回答:車掌作業標準に記載の通りである。

    10. 会津若松駅、米沢駅、水上駅の折り返し時間が始発と乗継、便乗とで差異がある理由を明らかにすること。

      回答:各支社で準備・折り返し・整理時間を設定しているものである。

    11. 乗務開始前の泊場面で、点呼無しの終着と泊場面(及び便乗、乗継も同様)の終着と3分の差異がある理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間を確保しているところである。

    12. 乗務終了後の泊場面で、点呼無しの終着と泊場面(及び便乗、乗継も同様)の終着と3分の差異がある理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間を確保しているところである。

    13. 折り返し時間一覧の上沼垂欄について、乗務開始前は泊、点呼の有無を含め全て同じ時間である理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間を確保しているところである。

    14. 折り返し時間一覧の新津運輸区欄に休憩室の項目が無くなった理由を明らかにすること。

      回答:必要な労働時間を確保しているところである。

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  ■ 団体交渉のポイント

【運転士·車掌共通】

  • 運用行路表における準備時間・折り返し時間・整理時間および徒歩時間等の労働時間の詳細な内訳について
    • 折り返し時間で示しているものが、会社として最大限示せるもの。昨年の9月に本社から見直しがあり、それを加味されている
    • 労働時間の内訳が気になるのは理解しているが個々は明らかにしていない。隠している訳ではなく会社として責任を持って示している
    • 実測は秒単位で行い、出た端数は切り上げる

  • 徒歩での移動に要する時間の計測方法について
    • 徒歩時間を計測をする際は会社的な測定方法で測定した
      組合
      会社的とは、歩いたのか?距離なのか?
      支社
      測定方法に従って行なっている
      組合
      職場のダイ改プロジェクトで、徒歩時間は距離で算出と聞いている。実際に歩いたのか?
      支社
      必要な時間を実測してモデル時間を算出した
      組合
      実測は時間なのか?距離なのか?
      支社
      定則方法に従って実測した
      組合
      明らかに出来ないのか?
      支社
      隠す事ではないが、定則方法に従って測っている
    • 場所によっては時間、距離で測っている。ここの場では、どこがどうとかは、差し控える
    • 平面ではない箇所や距離を測りにくい階段など、距離メジャーで測れない箇所は実測
    • 新津運輸区の指定通路のように、列車の通過による待ち時間は計測していない。行路に合わせて実測はしていない
    • 昨年までと、今回のダイ改で、全社的な基準の考え方は今までと変わらない
    • 乗務員は胴乱を持っているが、実測する際には胴乱を持っての実測は行っていない
    • 実測は過去においても、一人の時間で測った事はない。何人とは言えず定めもないが、決して一人で測ってはいない

  • 準備時間の見直しによる時間の増減について
    • 時間については実測に基づいて、回答の通り
    • 今回のダイ改で何か作業が増える訳ではない。業務の見直しによって、作業として確認事項の増減はない
    • 実測をした時はD-TACの試使用期間では無かったが、想定してモデル時間としている

  • 勤務開始後に変行路となった場合の作業報告書作成の時間について
    • 事象の内容によって異なると思うが、会社としては足りていると考えている。足りなかったら退勤時に申告して欲しい
      組合
      変行路に関しても発生した部分に関しては、生時間で良いか?
      支社
      管理者の判断になると思うが、超勤として扱われるべきだと思う
      組合
      ある程度の報告に必要な時間は含まれているのか?足りない時は申請で良いか?
      支社
      よい

  • 運転士、車掌の折り返し時間「乗継・便乗」の発前と着後の差1分について
    • 運転士と車掌で作業内容が異なるから反映させている。
    • 乗継便乗では運転士・車掌も発の時間が同じだが実測した結果であり、意図的に合わせた訳ではない
      組合
      前回は同じにしたと言わなかったか?測る時は運転士・車掌も同じと言わなかったか?
      支社
      実測した結果
      組合
      では1分の差は何か?運転士・車掌も歩いて乗り継ぐ。3分前出場を見直してという事ではないのか
      支社
      余裕を持っての時間。様々な要素があると思うが、全体的としてもその様な考えで必要な労働時間を付与する

  • 長岡駅における新幹線便乗の折り返し時間が、運転士と車掌で違う理由について
    • 事務方の誤りであり、車掌に合わせて修正する事で進めている
    • 新潟駅の連続立体交差工事に伴う線路切り替えにあわせ6月に改正がある。それまでは変行路で対応する

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