地本申14号コーナー

「鶴岡駅において使用開始前のワンマンミラーを使用した事象」に関する申し入れ

最終更新日 2022年 6月 6日


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  ■ 申14号 「鶴岡駅において使用開始前のワンマンミラーを使用した事象」に関する申し入れ

2022年 3月18日申し入れ

 標題について、2022年1月1日夜間、羽越本線鶴岡駅において本来、中線発車のワンマン列車が、中線にMRの在線により急遽、ワンマン列車を下り本線から発車させた事象が発生しました。

 鶴岡駅下り本線のワンマンミラーは使用開始前の状況であり、ワンマンミラーの使用に対する乗務員周知はもとより、ワンマンミラーの角度調整などの整備もされていない状態であったとの認識です。また、翌日も同様の取り扱いをする予定であったのに対して、使用開始前のワンマンミラーを使用することは職場からも安全上問題視され、指導添乗による安全確認と、駅係員による乗降確認の対応が行われました。

 この間の鉄道設備の設置に対する議論や考え方からも使用開始前の設備を使用することは、重大な問題且つルールを逸脱した事象と捉えていると共に、異常時においても、規程や規則等に基づいた取り扱いが行われなければ、安全を確保できないと認識しています。

 新潟地本は、今事象が発生した原因を明らかにすると共に、今後同種事象を発生させない再発防止策を講じるために、下記の通り申し入れますので新潟支社の誠意ある回答を求めます。


  1. 今事象の発生に至った経緯を明らかにすること。
  2. 使用開始前のワンマンミラーを使用して列車を運行したことに対する新潟支社の見解を明らかにすること。
  3. 再発防止に向けて具体的な対策を明らかにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2022年 5月18日  9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2022年 5月18日  9時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 今事象の発生に至った経緯を明らかにすること。

    回答:急遽の除雪作業が必要となり、鶴岡駅中線の使用ができなくなったため、運用変更を行い対応したところである。

  2. 使用開始前のワンマンミラーを使用して列車を運行したことに対する新潟支社の見解を明らかにすること。

    回答:ワンマン運転の取り扱いにより対応したところである。

  3. 再発防止に向けて具体的な対策を明らかにすること。

    回答:ワンマン運転の取り扱いにより対応したところである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 今回の取り扱いを行った根拠について
    • 今回の取り扱いについては、ワンマンミラーの地上設備が無い箇所からワンマン列車を発車させるために、急遽の取り扱いとして目視により乗降確認を行い発車させた
    • 今回は運転士が安全性を高めるために機転をきかせて使用開始前のワンマンミラーを使用したものであるが問題は無い
      組合
      ワンマンミラーが無い所ではワンマン運転は出来ないのではないか
      支社
      所定の運転であれば不可能だが、今回は急遽なので可能
      組合
      他に方法は考えなかったのか
      支社
      ツーマン運転、駅員などによるホーム上の看視、回送扱いなどの選択肢もあるが、今回は目視による運転が出来ると判断した。様々な選択肢がある中で最後の手段である
    • 「ワンマン運転の取り扱い」の「室内ミラーやホームミラー等の故障及び天候等により乗降の確認が困難な時は、目視により確認すること」とする規定に基づき実施した
      組合
      この規定はワンマン設備がある前提ではないのか
      支社
      全ての設備があるのは所定で運行をする中での話。今回は急遽の対応であることから目視で運行できる
    • これまでも急遽の取り扱いにより地上設備が無くても目視による運転は可能だった
      組合
      乗務員・管理者を含め運輸職場ではそのような認識にはなく、支社側の認識と大きな開きがある。車種により取扱いに差があり安全性に対する課題もある

  • 今回の取り扱いの安全性について
    • ワンマンミラーが無くても目視で車掌スイッチによりドア扱いを行うため、安全は保たれる
      組合
      発車時に後方確認が出来ない
      支社
      窓を開けて後方を確認する方法もある
      組合
      ホームが右側であればそれも出来ない
      支社
      気笛で注意喚起するなど、やれる範囲でしてもらえればよい。確認ができなくても問題は無い
  • ワンマン設備の有無、使用開始の周知について
    • マンミラーの有無について運用指令は知っているが、輸送指令が知っているとは限らない
    • 着発線変更の指示を出すのに地上設備の有無は関係しない
    • ワンマンミラーの使用開始については、示達をして運輸区に周知するものではない。整備完了について現場に対する共有は不要
    • 使用開始前の設備は使用しないことが原則
      組合
      そこにあれば誤って使ってしまうことはありえる。誤使用対策を求める
      支社
      使用開始前のワンマンミラーを覆うなどの対策を行うことは難しい

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