地本申4号コーナー

異常時対応における電力社員の安全確保に関する申し入れ

最終更新日 2023年 5月18日


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  ■ 申4号 異常時対応における電力社員の安全確保に関する申し入れ

2022年 9月21日申し入れ

 標題について、2022年7月5日4時31分頃、酒田駅構内で「き電トリップ」が発生し、電力社員に対して車両の屋根上作業が指示されました。これは電力社員にとって、車両構造に対する知識が無い中での屋根上作業であり、危険性があったと認識しています。また、庄内統括センター設置における団体交渉での会社回答からも逸脱しており看過できません。

 東日本ユニオン新潟地本は事態を重く捉え、電力社員の命と安全を守るため下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 今事象の時系列を明らかにすること。
  2. 今事象において、電力社員に車両の対応を行わせた理由を明らかにすること。また作業に伴う安全の担保を明らかにすること。
  3. 庄内統括センターに検修社員を配置しない理由を明らかにすること。
  4. 今事象において、新潟車両センターから検修社員を派遣しなかった理由を明らかにすること。
  5. 新潟車両センターから検修社員が派遣できない場合の取り扱いを明らかにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2022年11月 10日 13時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2022年11月10日 13時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 今事象の時系列を明らかにすること。

    回答:2022年7月5日4時31分頃、き電トリップが発生したため、現地の確認をしていたところ、出区車両の屋根上でカラスの死骸を発見し除去を行ったものである。

  2. 今事象において、電力社員に車両の対応を行わせた理由を明らかにすること。また作業に伴う安全の担保を明らかにすること。

    回答:関係箇所と打合せを行ったうえで、カラスの除去を行ったものである。

  3. 庄内統括センターに検修社員を配置しない理由を明らかにすること。

    回答:仕業検査廃止など業務量が減少したため体制を見直したものである。

  4. 今事象において、新潟車両センターから検修社員を派遣しなかった理由を明らかにすること。

    回答:総合的に判断し、新潟車両センターから検修社員の派遣を行わなかったものである。

  5. 新潟車両センターから検修社員が派遣できない場合の取り扱いを明らかにすること。

    回答:状況に応じて、都度対応していく考えである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 今事象の時系列について
    • 4時31分に酒田運輸区構内でき電トリップが発生
    • 酒田駅の跨線橋から車両の屋根上にカラスの死骸を発見
    • NTSの方と運転士より車両に異常は無いとの連絡
    • 輸送指令、電力指令、新潟車両センターとで現状把握した中で、除去すれば運行可能と判断
    • 電力社員が撤去できるかも含めて協議し可能との事で、触れてはならない箇所等を伝え、撤去
    • 電力指令と輸送指令で打ち合わせ、電力社員よりカラスの撤去は可能と受けた中で行った
    • 車両故障対応のために新潟車両センターに対しても同時並行で出動準備も行っていたが、カラス撤去の要請は行っていない

  • 電力社員に車両の対応を行わせた理由について
    • 今回は車両故障対応ではなく、カラスの撤去も難しくなく単純に除去できる状況であったことから、安全を担保した中で行った
    • 今回は車両に問題がなく、カラスを屋根上に乗せたままよりも撤去した方が良いことから、屋根上の危険箇所や触ってはいけない箇所を車両センター、指令間を含めて周知・共有した中で撤去した
    • これまでも強風でビニールが絡まった場合などで電力社員による対応があった
    • 今回は電力の知識がある電力社員であることを考慮した中での指示。その場での最適な方法として他系統の社員が行う可能性もゼロではない

  • 今事象において、新潟車両センターから検修社員を派遣しなかった理由について
    • 車両に関わる故障では無く、カラスの撤去を電力社員にお願い出来るという事から派遣しないと判断した
    • 基準は特に無く、状態を含めて総合的に判断した
    • 今回はカラスの撤去により通常走行出来るという判断であり、走行に支障は無かった
      組合
      車両センターから検修社員を派遣しないと判断した理由は、モニターの状況と写真から車両に異常が無いという事で判断したという事で良いか
      支社
      そのとおり。カラスの撤去と、車両状況から派遣しないと判断した
      組合
      地絡した原因は屋根上のカラスだとしても、それ以外に車両に支障が無いかというのはどの様に確認したのか
      支社
      運転士がモニター含めて確認し現状を確認、車両センターとしても状況から確認してもらいたいところは見てもらっただろうと思う
      組合
      庄内統括センターの交渉では検修の派遣について、回送もできず走れなかったときに行うと回答している。それに変更は無いか
      支社
      そういう場合もあるし一律にそうとは限らない。ケースバイケースで状況をみた中で対応するという事である

  • 新潟車両センターから検修社員が派遣できない場合の取り扱いについて
    • 車両故障は基本的に検修社員派遣で対応していく
    • 車両故障で自力走行出来ないという事であれば修繕しなければならない。道路が通行止めで行けない場合などは秋田から協力をお願いする場合もある。状況に応じて対応する

  • 庄内統括センターに検修社員を配置しない理由について
    • 新潟車両センターから派遣するような重故障がそれほど発生していない
    • 足ロスの部分は認識している。大量退職期にある中で新入社員が減少している。今いる要員で出来ることを会社として考えている

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