地本申5号コーナー

異常時における安全安定輸送の確立を求める申し入れ

最終更新日 2023年 3月19日


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  ■ 申5号 異常時における安全安定輸送の確立を求める申し入れ

2022年10月 3日申し入れ

 標題について、東日本ユニオン新潟地本は2021年度に発生した事象を踏まえ、2021年度申第13号「羽越本線矢引・新矢引トンネル内における速度指定の取り扱い」に関する申し入れ、同申第14号「鶴岡駅において使用開始前のワンマンミラーを使用した事象」に関する申し入れ、同申第15号「ツーマン運転の快速列車を異常時にワンマン運転で運行したこと」に対する申し入れにて新潟支社と団体交渉を行いました。安全安定輸送の確立は運転取扱実施基準の定めを基準とし、異常時にあっては輸送指令と乗務員・地上係員が齟齬なく意思疎通ができる状態を準備し、訓練を重ねる必要があると認識しています。

 申第13号・申第14号・申第15号の交渉以降も、支社と現場の間で運転取り扱いの認識に乖離があることから、下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


 【申第13号関係】

  1. 矢引・新矢引トンネルに対する窓ガラス破損対策を速度規制により施行する場合は徐行信号機によること。

 【申第14号関係】

  1. ワンマンミラーを含むワンマン運転に必要な地上設備の新設・移設・撤去を含む変更は全ての関係箇所に通知すること。
  2. 現場と連携し、全てのワンマンミラーの視認性向上に取り組むこと。

 【申第15号関係】

  1. ワンマン装置不具合等によるワンマン運転の可否判断は、マニュアルや対応フローにより輸送指令・乗務員双方で確認できる体制を構築すること。
  2. ワンマン運転に必要な機能が喪失した場合はツーマン運転とすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2022年11月10日 16時00分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2022年11月10日 16時00分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

 【申第13号関係】

  1. 矢引・新矢引トンネルに対する窓ガラス破損対策を速度規制により施行する場合は徐行信号機によること。

    回答:窓ガラス破損対策については、総合的に判断した中で対応する考えである。

 【申第14号関係】

  1. ワンマンミラーを含むワンマン運転に必要な地上設備の新設・移設・撤去を含む変更は全ての関係箇所に通知すること。

    回答:運転設備は運転報などにより関係箇所へ示達しているところである。

  2. 現場と連携し、全てのワンマンミラーの視認性向上に取り組むこと。

    回答:視認性向上については取り組んでいるところである。

 【申第15号関係】

  1. ワンマン装置不具合等によるワンマン運転の可否判断は、マニュアルや対応フローにより輸送指令・乗務員双方で確認できる体制を構築すること。

    回答:ワンマン装置不具合時は、状況に応じて対応していく考えである。

  2. ワンマン運転に必要な機能が喪失した場合はツーマン運転とすること。

    回答:状況に応じて対応していく考えである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • ガラス破損対策として矢引・新矢引トンネルで速度規制を実施する際の取り扱いについて
    • 総合的に判断した結果、今年度は徐行信号機を設置する事で検討している
    • 昨冬期はある程度ガラス破損対策ができた中で徐行信号機は設置しない判断をしたが、雪が多く降った事もあり途中から急遽実施したため速度指定とした。今冬は計画的な部分も含めて判断し、徐行信号機を設置することにした
    • 徐行信号機、速度指定、指令通告によるものと様々方法がある。実施する事の周知は行うが、方法が都変わる事について会社としての説明は考えていない
    • 今年度、新たにバラストネットの対策は行わない。矢引・新矢引トンネルの速度規制によって対応する事で考えている

  • ワンマンミラーなどワンマン用地上設備について
    • ワンマンミラーの新設等は職場に通知する項目ではないが、設置するにあたり、基本的には情報としてできる限り連絡する様に努めている
    • 新設では角度調整もあるため、ワンマンミラーが設置されているのに指導担当が知らないという事は基本的にはなくなる
    • ワンマンミラーの汚れは現場や企画課が清掃などの対応を行う。角度については現場と連携した中で必要であれば調整している
      支社
      基本的には申告に基づき調整する
      組合
      車両がE127系からE129系に置き換わり座席の高さが変わったことや、下りの亀田駅のように乗降が後方のため角度調整に関わらず見え難い箇所がある
      組合
      現場では言っても変わらないという意識になっているために待っているだけでは声は上がってこないことから、会社として現場に見えづらい箇所を確認するような取組みを求める
      支社
      意見が上がってくれば調整はするので上げて頂きたいとする一方で、交渉内で言われた意見は担当を含めて話していきたい

  • 車上のワンマン装置不具合時の運転について
    • ワンマン運転に必要な機能が喪失した場合に、ツーマンにするのか、車両を差し換えるかは、状況に応じて対応する
    • 故障時に車掌スイッチを扱いながらワンマン運転を行うことは可能という考え方は基本的には変わらない
    • 故障発生が始発、運転の途中など状況は様々あるので、その時々で対応は変えていかなければならず、状況をみて指令が判断する
    • マニュアルや対応フローにより輸送指令・乗務員双方で確認できる体制の確立は、条件が様々あるため難しい。指令判断で状況に応じて対応していく
    • ワンマンの取扱い含めて教育を受けているので、3371Mで行った取扱いは出来る部分はやってもらう事が前提。ケースバイケースになるので必ずやらなければならないとは言い切れず、出来ないなら出来ない中で指令が考えていく事となる

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