地本申2号コーナー

新潟支社における各統括センターの検証及び営業職場の職場環境に関する申し入れ

最終更新日 2024年 4月18日


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  ■ 申2号 新潟支社における各統括センターの検証及び営業職場の職場環境に関する申し入れ

2023年 8月 8日申し入れ

 標題について、庄内統括センターの発足を皮切りに長岡営業統括センター、新潟営業統括センターの発足で新潟支社の営業職場は全て統括センター、営業統括センターの所属となりました。

 庄内統括センターの発足から1年以上が経過し、新潟・長岡営業統括センターも含め、激変する職場環境に対し私たち東日本ユニオンに様々な声が寄せられています。具体的には「増大する社員の負担」や「未来に対する不安感」であり、全ての統括センターが発足した今、施策の提案過程で行った労使議論と今日段階の労働実態・労働環境を検証する必要があると認識しています。

 従いまして未来ある営業職場を作り出すために、下記の通り申し入れますので新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 統括センター設置の成果と課題を明らかにするとともに、各ユニットの成果と課題を明らかにすること。
  2. 各統括センター発足前後での休日勤務・超過勤務の推移を明らかにすること。
  3. 各統括センター発足後の勤務作成について課題を明らかにすること。
  4. 各統括センターのいわゆる業務担当の現状と今後の展望について明らかにすること。
  5. 各統括センターにおける融合と連携について進捗状況を明らかにすること。また、今後の展望について明らかにすること。
  6. 各統括センターにおける新入社員・転入社員のOJTについて考え方を明らかにすること。
  7. 各統括センター発足後に発生している通勤超勤の計算方について明らかにすること。
  8. 他箇所勤務を命じられている社員の通勤方法の現状の考え方について明らかにすること。
  9. 新潟支社の営業職場に対する将来展望について、委託箇所を含め、会社の考え方を明らかにすること。
  10. 新潟駅・長岡駅の車掌の駅業務の成果と課題について明らかにすること。
  11. 「話せる指定席券売機」導入の成果と課題について明らかにすること。
  12. 「話せる指定席券売機」オペレーターの現状と課題について明らかにすること。
  13. 新潟駅・長岡駅の慢性的な窓口混雑について会社の考えを明らかにすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2023年 9月19日 10時00分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2023年 9月19日 10時00分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 統括センター設置の成果と課題を明らかにするとともに、各ユニットの成果と課題を明らかにすること。

    回答:柔軟な働き方を実現するために、系統や事業分野を越え社員一人ひとりの持つ能力や成長意欲を融合していくことを目指して新たな組織を発足させた。
    各ユニット等においては、一部の企画業務を移管し、主体的な課題解決を推進することで新たな価値創造と社員の成長に繋げているところである。

  2. 各統括センター発足前後での休日勤務・超過勤務の推移を明らかにすること。

    回答:各(営業)統括センター発足前後で大きな変動はなく、引き続き、必要な業務指示を行なっていく考えである。

  3. 各統括センター発足後の勤務作成について課題を明らかにすること。

    回答:就業規則等に則り取り扱っているところである。

  4. 各統括センターのいわゆる業務担当の現状と今後の展望について明らかにすること。

    回答:従来の「業務担当」が担っていた業務に相当する作業ダイヤを設定し、引き続き、役割を固定せず柔軟な働き方を実現していく考えである。

  5. 各統括センターにおける融合と連携について進捗状況を明らかにすること。また、今後の展望について明らかにすること。

    回答:複数駅勤務や乗務員による駅業務など柔軟な働き方を実現しており、今後も系統や事業分野を越えた業務融合を推進・拡大していく考えである。

  6. 各統括センターにおける新入社員・転入社員のOJTについて考え方を明らかにすること。

    回答:必要な教育は実施していく考えである。

  7. 各統括センター発足後に発生している通勤超勤の計算方について明らかにすること。

    回答:賃金規程等に則り取り扱っているところである。

  8. 他箇所勤務を命じられている社員の通勤方法の現状の考え方について明らかにすること。

    回答:就業規則等に則り取り扱っているところである。

  9. 新潟支社の営業職場に対する将来展望について、委託箇所を含め、会社の考え方を明らかにすること。

    回答:輸送品質の確保を前提に、担務やエリアを越えて融合・連携し、価値創造や課題解決を目指していくとともに、サステナブルな駅の体制を構築していく考えである。

  10. 新潟駅・長岡駅の車掌の駅業務の成果と課題について明らかにすること。

    回答:柔軟な働き方を実現するために、乗務行路に駅業務を融合するなど、業務領域を拡大し、社員一人ひとりの持つ能力や成長意欲を融合することで新たな価値創造を目指しているところである。

  11. 「話せる指定席券売機」導入の成果と課題について明らかにすること。

    回答:チケットレス化を推進していくとともに、各駅の状況を踏まえて「話せる指定席券売機」を導入することで、効率的な駅の体制を実現していく考えである。

  12. 「話せる指定席券売機」オペレーターの現状と課題について明らかにすること。

    回答:2023年8月1日現在11支社69駅で稼働中であり、お客さまの応対件数等、ご利用状況を勘案してオペレーターを配置していく考えである。

  13. 新潟駅・長岡駅の慢性的な窓口混雑について会社の考えを明らかにすること。

    回答:効率的な駅の体制と販売サービスの維持を両立していく。なお、引き続きチケットレス化を推進していく考えである。

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  ■ 団体交渉のポイント

  • 統括センター設置、各ユニットの成果と課題について
    • 業務融合はスケジュール的に遅れているものは今のところはなく、計画的に行われている
    • 新潟・長岡運輸区は行路内の連携・融合ができている
    • お客さまからの不都合や日々の鉄道オペレーションにおける問題はない
    • ユニット活動に触れる機会が少ないので限定的に感じるかもしれない。少しずつ経験できる社員を増やしていく
    • 統括センター発足時点で100%の発足ではなく順次、移管される中で進めている。まだ全てを担えていないため順次、担っていただけるように支社として連携していく

  • 統括センター発足前後の休日勤務・超過勤務の推移について
    • 平均月10時間程度の超勤。月によっては前年度よりも減っていることもあり、発足後も大きな変動はない
    • 勤務作成者は各職場のやり方を集めて一括で作成している。大きな超勤の要因ではない

  • 各統括センターの勤務作成について
    • 長岡営業統括センターはブロック毎に集約している。新潟営業統括センターは出改札と輸送に分けて作成している
    • 関係箇所と情報をとりながら作成している。課題は現状ない
    • 目指すのは1カ所作成で一括承認。将来にわたるかは箇所の判断

  • いわゆる業務担当の現状と今後の展望について
    • 俗人を業務担当として指定しない。
    • 新潟駅以外に担当を置くことの検討はしているが示すことはできない
    • 将来的に定例、定型業務は減らしていきたい。無人駅管理は業務委託により、除草作業については除草シート・モルタル吹きつけにより業務自体の縮減を検討している

  • 各統括センターにおける融合と連携について
    • 複数駅勤務や乗務員による駅業務など柔軟な働き方を実現している。花火など各種イベントでは昨年にない融合を行っている
    • 発足してから複数駅を勤務できる社員が多数できた。働きがい、業務領域の部分では確実に拡大している
    • イベント参加することにより通常業務に休日勤務が発生することは、バランス感となるが日々の鉄道オペレーションが優先となる

  • 新入社員・転入社員のOJTについて
    • 新入社員は7月中下旬に一本立ちを見込んでいる。転入者は半月から1ヶ月で4~6徹、不安があれば見習い回数を増やしていて、無理にということは行っていない
    • 一本立ちなどはOJTの判断を含めて状況を見ることになるが、管理者が背中を押して見守ることもある

  • 車掌による駅業務の成果と課題について
    • 車掌が駅業務を理解かることで今後のキャリアビジョンが広がった。コミュニケーションは活発になっている
    • 駅側としても車掌が駅に来てくれることに対して感謝の声はあり、業務融合に対しての一体感ができた。
    • 車掌からは、勤務時間が長いとの声があるほか、マルス操作が難しいとの声もあり、営業トレーニングセンターで訓練を行うことになった

  • 通勤超勤の計算方について
    • 経過措置は3年間。一度でも複数の駅に勤務すると定額となる
    • 人事ユニットで計算式に当てはめて支給しているので現場管理者では分からないこともある。都度の煩雑さを解消するために勤務実績がなくても定額で支払う

  • 新潟支社の営業職場の将来展望について
    • 新しいサービス、機器を導入していくことが会社の方針
    • 対面販売ではなく、他の業務を行ってもらうことで効果的な配置となる
    • 委託駅の無人化はグループ会社と相互に納得した上での実施となる

  • 「話せる指定席券売機」について
    • 2023年8月1日現在11支社69駅で稼働中。待ち時間は本社も問題意識を持っている
    • 対面販売によらない購入はコロナなど感染症の心配がない。
    • 「コール」し続けなければならないことに対する声があり課題
    • 制度上券売機で購入できない切符がある。社内的なルールで変えられるものはないのか検討し制度自体の見直しも進めていく
    • 対面販売も一定のニーズがあるものの販売体制の変化に着実に向かっている

  • 新潟駅・長岡駅の慢性的な窓口混雑について
    • お並びになるお客さま自体は減少している。並ばなくても購入できることを周知していく
    • ジパング倶楽部などはJRグループ全体の問題・協議となる
    • 最繁忙期もチケットレスを広く知ってもらうチャンスであり、その施策は引き続き考えていく
    • 新潟駅、長岡駅は問題なく対応できている認識である

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