地本申13号コーナー

只見線における無線設備の改善を求める申し入れ

最終更新日 2024年 5月18日


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  ■ 申13号 只見線における無線設備の改善を求める申し入れ

2023年12月20日申し入れ

 標題について、只見線只見駅~小出駅間はデジタル無線を使用しているにも関わらず、小出駅構内・大白川駅構内と只見駅~大白川駅間の六十里越トンネル以外電波が入らず、ほとんどの場所で無線が傍受できない状態です。また業務用携帯電話及び、車両搭載の衛星電話すらも繋がりにくい線区であり、只見駅~大白川駅間ではTBボックスが唯一の通信手段となっています。

 そのような中11月7日、426Dが大白川駅~只見駅間の雨規制を受信できず、六十里越トンネルに入るまで所定速度で運転する事象が発生しました。本事象は只見線が極めて危険な輸送環境の中で運行されていることを示しており、早急な対策が必要であると認識しています。

 従いまして東日本ユニオン新潟地本は下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 11月7日只見線426Dに大白川駅~只見駅間の雨規制通告が直ちに行えなかった原因と対策を明らかにすること。
  2. 只見線只見駅~小出駅間において乗務員と輸送指令が保安上必要な連絡を行う手段を明らかにするとともに、支障なく連絡ができる環境を整備すること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2024年 1月23日 12時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2024年 1月23日 12時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 11月7日只見線426Dに大白川駅~只見駅間の雨規制通告が直ちに行えなかった原因と対策を明らかにすること。

    回答:輸送指令より当該列車に対し雨規制の通告を行ったものである。

  2. 只見線只見駅~小出駅間において乗務員と輸送指令が保安上必要な連絡を行う手段を明らかにするとともに、支障なく連絡ができる環境を整備すること。

    回答:必要な通信設備は整備しているところである。

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  ■ 団体交渉のポイント NEW

  • 事象発生当時の対応について
    • 輸送指令から無線機、業務用携帯電話、衛星電話を使用して列車を止めようとしたが、4分にわたり乗務員に連絡が出来なかった
    • 6時37分に雨規制の規制値に達したため、同時刻に426Dを呼び続けていて、停止するまで4分間かかった
    • 雨規制が発令されてから無線で呼んだが応答がないため、乗務員の業務用携帯電話、426Dの衛星電話でも繰り返し呼び続けた

  • 無線の不通区間に対する認識について
    • 只見線には様々な条件によって電波が通じづらいところがある。基本的に会社としては無線機の繋がりにくい区間という事は認識している
    • 大白川駅構内と六十里越えトンネル内に無線局を設置しているのでその区間は繋がりやすい。それ以外は気象条件等によって繋がりにくい区間があると認識している
    • デジタル無線はLCXから電波が漏洩して無線が繋がるシステム。入っていない区間は聞こえづらい部分はある
    • デジタル無線にも検査基準があり、決められた検査期間があるので、その期間の中で検査をして通話が出来るか確認している
    • 小出から大白川はデジタル無線が入っていない区間なので、連絡方法としては携帯電話、衛星電話を使用しての連絡となる
    • 運転保安の設備実施基準に無線の配備が無いものは沿線電話を設けるという基準が設けられているので、TB、固定電話を用いて連絡を取る様にしている

  • 速度規制区間を4分にわたり走行したことに対する認識について
    • あらゆる手段を用いて最終的に列車を止めたので、速度超過ではなく問題は無い
      組合
      運転規制区間を4分間走行してしまった事は事実であり、お客さま・乗務員の安全を担保するためには課題がある
      支社
      最低限必要な設備は整えており、点検も実施しているため、規程・省令上違反はしていない
      組合
      輸送指令もあらゆる手段を講じていたとしても、4分の間に死傷事故が発生するような事態があってはならない

  • 今後の対策について
    • 支社として無線が繋がりにくい区間があるという事は認識している。できる事、できない事はあるが、本社と連携して検討はしていきたい
    • 只見線前線へのデジタル無線整備は、現段階では検討はしているとは思うが計画自体は無い
    • 無線か携帯電話のどちらかを繋がりやすくするという考えも今のところない。省令上も規定上も抵触しているというわけではない
    • あらゆる手段を用いて連絡する事が対策であり、この事象以降に新たな対策というものはない
    • 雨が降り続いていたり、今後継続して降り続く事が予想される場合には、事前に列車を抑止するという事も行なっている

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