地本申14号コーナー

2024年3月ダイヤ改正に関する第一次申し入れ

最終更新日 2024年12月 8日


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  ■ 申14号 2024年3月ダイヤ改正に関する第一次申し入れ

2024年 1月19日申し入れ

 2023年12月20日、東日本ユニオン新潟地本は「モビリティ・サービス系統における体制の見直しについて」の提案と次期ダイヤ改正における運用行路表(案)について新潟支社より受けました。

 申7号「ダイヤ改正の乗務行路に職場・乗務員の声を反映させる取り組みを求める緊急申し入れ」の団体交渉でも新潟支社と議論を行いましたが、この提示された運用行路(案)は実際に乗務する社員の意見が反映されたものではありません。安全や働きがい、新規養成や転入者教育の視点においても再考すべきであると認識しています。

 また、次期ダイヤ改正から実施される短時間行路の運用についても解明すべき点が存在します。

 従いまして、下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


【各箇所の行路関係】

  1. 新潟運輸区、運転士行路を【別紙1】の通りとすること。
  2. 新潟運輸区、車掌行路を【別紙2】の通りとすること。
  3. 新津運輸区、運転士行路DC組の交番順序を【別紙3】の通りとすること。
  4. 長岡運輸区、運転士行路の一部を【別紙4】の通りとすること。

【乗務割交番について】

  1. 就業規則第90条に則り、乗務割交番の1循環が4週間以下の場合は乗務割交番を区切らずに作成すること。
  2. 乗務割交番の1循環が4週間を上回る新潟運輸区運転士行路EC1組および新津運輸区運転士行路DC組の乗務割交番は、一人一日平均の労働時間Aがほぼ等しくなる箇所で区切ること。(【別紙1】および【別紙3】参照)

【短時間行路について】

  1. 定期行路から切り離し作成した短時間行路を運用する場合、以下の項目について明らかにすること。

    ①短時間行路の乗務対象者を明らかにすること。

    ②短時間行路が毎日運用される前提の出面数として要員配置されているのか明らかにすること。

    ③9000番行路の更衣時間を除く、その他時間が最大で1時間である理由を明らかにすること。

    ④9000番行路の指定されている企画等の終始時刻および業務内容を明らかにすること。

    ⑤急遽短時間行路の乗務員が欠勤となり、定期行路の乗務員が短時間行路部分を乗務した場合、その他時間を超えた時間は時間外労働となるのか明らかにすること。

    ⑥動力車操縦者運転免許取得を目的としている新潟運輸区EC1組に短時間行路が設定されている理由を明らかにすること。

【労働時間について】

  1. 車内清掃等の作業が指定されている「付加時間」は「その他時間」とすること。
  2. 車掌行路の「駅業務」「駅業務等」「企画等」の指定されている付加時間をその他時間とすること。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2023年 1月30日  9時30分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2023年 1月30日  9時30分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

【各箇所の行路関係】

  1. 新潟運輸区、運転士行路を【別紙1】の通りとすること。

    回答:乗務行路については、乗務割交番作成規程に基づき、総合的に勘案し作成しているため、現行のままとする。

  2. 新潟運輸区、車掌行路を【別紙2】の通りとすること。

    回答:乗務行路については、乗務割交番作成規程に基づき、総合的に勘案し作成しているため、現行のままとする。

  3. 新津運輸区、運転士行路DC組の交番順序を【別紙3】の通りとすること。

    回答:乗務員の交番順序については、労働時間の均一化も含め作成しており、現行のままとする。

  4. 長岡運輸区、運転士行路の一部を【別紙4】の通りとすること。

    回答:乗務行路については、乗務割交番作成規程に基づき、総合的に勘案し作成しているため、現行のままとする。

【乗務割交番について】

  1. 就業規則第90条に則り、乗務割交番の1循環が4週間以下の場合は乗務割交番を区切らずに作成すること。

    回答:就業規則等に則り対応しているところである。

  2. 乗務割交番の1循環が4週間を上回る新潟運輸区運転士行路EC1組および新津運輸区運転士行路DC組の乗務割交番は、一人一日平均の労働時間Aがほぼ等しくなる箇所で区切ること。(【別紙1】および【別紙3】参照)

    回答:就業規則等に則り対応しているところである。

【短時間行路について】

  1. 定期行路から切り離し作成した短時間行路を運用する場合、以下の項目について明らかにすること。

    ①短時間行路の乗務対象者を明らかにすること。

    ②短時間行路が毎日運用される前提の出面数として要員配置されているのか明らかにすること。

    ③9000番行路の更衣時間を除く、その他時間が最大で1時間である理由を明らかにすること。

    ④9000番行路の指定されている企画等の終始時刻および業務内容を明らかにすること。

    ⑤急遽短時間行路の乗務員が欠勤となり、定期行路の乗務員が短時間行路部分を乗務した場合、その他時間を超えた時間は時間外労働となるのか明らかにすること。

    ⑥動力車操縦者運転免許取得を目的としている新潟運輸区EC1組に短時間行路が設定されている理由を明らかにすること。

    回答:①現行の短時間行路乗務者と同様の考えである。
       ②分割した短時間行路相当の出面数は、提案した体制には含んでいない。
       ③想定される業務等を考慮し、設定したものである。
       ④企画等の業務開始・終了時刻は示していく考えである。なお、業務内容については指示された企画業務等に従事するものである。
       ⑤勤務変更を行う時機により対応していくこととなる。
       ⑥短時間行路については、区所の行路を総合的に勘案して設定したものである。

【労働時間について】

  1. 車内清掃等の作業が指定されている「付加時間」は「その他時間」とすること。

    回答:車内清掃等の作業は付加時間として設定することとなる。

  2. 車掌行路の「駅業務」「駅業務等」「企画等」の指定されている付加時間をその他時間とすること。

    回答:システムの仕様により付加時間としているところである。

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  ■ 団体交渉のポイント NEW

【各箇所の行路関係】

  • 乗務員行路作成にあたっての新潟支社の基本的な考え方について

      ◇ダイヤ作成について

      • ダイヤ改正で行路内容が変わる際に働きやすいものに改善していく考えはある。乗務時間を均一にしたり、行路中のノーペイを設けたり、現場からの意見を聞いて作成した
      • 「現場」と副長や指導担当を指し、乗務員の意見は指導担当から聞いている

      ◇拘束時間について

      • 新潟支社は一般線区であり、規程上は拘束時間に限度はない
      • 拘束時間に定めはないが、運転士は24時間、車掌は26時間を超えないことを目安としている
      • 規程上は日勤行路という括りはないが、日付が変わらなければ日勤行路となる。日勤の拘束時間の目標値は定めてない
      • 行路を作成した結果になるが、定期行路を作成する上で、拘束時間は短い方が良い

      ◇労働時間について

      • 一般線区における労働時間Aの限度は16時間であり、日勤行路も同じ限度となる
      • 定期行路を作成する上で、労Aは1日当たり7:10に近づくようにしている。限度いっぱいだと交番が成立しないので、1日当たり7:10を超えない方が望ましい
      • 乗務割交番について、各組によって労働時間に偏りがなく均等の方が望ましい

      ◇泊行路の休養時間・在宅休養について

      • 睡眠を目的とした乗務中断の時間は、極端に多すぎた結果として拘束時間が長くなるのは良くないが、睡眠時間が短くて乗務に支障をきたすより多い方が良い
      • 在宅休養時間は規程をクリアしていれば良い。作成する側としては社員の状況はあまり分からないが、通勤などを考慮すれば可能ならば多い方が良い。
      • 拘束時間、労働時間等を含め、考慮しながら作っている。

  • 各箇所の行路関係について

      ◇新潟運輸区運転士行路

       拘束時間をより短くすること、新規養成に相応しい行路内容を考慮して組合案を要求

      組合
      会社提示案と比べて拘束時間が9時間30分ほど短縮されている。拘束時間は短い方が良いのではないのか?
      支社
      行路作成の結果であって、拘束時間を伸ばすことを目的とした分けではない
      組合
      現行の行路に戻せる部分を戻しただけで9時間30分の短縮ができる。なぜ現行の明けの部分や日勤行路に乗務列車を追加したりしたのか?
      支社
      全体的に当直、指導サイドで検討し意見交換した結果、このような会社案がとなった
      組合
      運転土新規養成者が乗務するEC1組に、土休日に運休となる列車や、短時間行路の設定を入れた理由はなぜか?
      支社
      現場の指導からの意見があり、1組に入れた
      組合
      現場からの養成で決めたというが、時短勤務者が気を使ってEC1組の短時間行路を選択し難い状況だ
      支社
      現場からの要望なので調整して行っていく。窓口は総括助役

      ◇新潟運輸区車掌行路

       ワンマン化で乗務機会が減る磐越西線に相互運用者を乗務させる必要性への疑問や、車掌3組の早出の分散を図る視点で組合案を要求

      組合
      提示案の乗務行路において技術継承や保持についてどのように考えているのか?
      支社
      特急列車の特改を新規養成の組に入れたい、との指導担当からの要望があった。組合案では優等の改札が無くなっている
      組合
      磐越西線はワンマン化により、車掌全体として乗務する機会が減っている。少ない気動車の乗務をわざわざ相互運用者に入れるのも教育の上で負担が多くなるため組合案では気動車乗務をなくしている
      支社
      相互運用は新たな視点を取り入れるために行うものである。様々な仕事を経験する事を通じて成長して、新たな視点を取り入れる為に行う
      組合
      新潟運輸区の運転士は普段的に磐越西線を乗務していない。普段乗務していない線区で新たな視点といわれても、なかなか見つけられないのではないか
      支社
      実際にそのような声があれば、今後2組に磐越西線の行路を入れる・入れないを検討していく
      組合
      W行路についてダイ改後は1つ減って2つになる。W行路を会社として解消する考えはないのか?
      支社
      現場からはW行路を無くして欲しいという要望は上がっていない。今後、そのような声があれば検討する

      ◇新津運輸区運転士行路

       遠距離通勤者が増えている実態から、在宅休養時間がより多くとれるように考慮し組合案を要求

      組合
      単身赴任・遠距離通勤者が増えている。そのため在宅休養が提示案より多く取れるよう変更したが、なぜ現行のままなのか?
      支社
      1休後の5勤がきついとの現場からの意見に基づく。5日勤務が2回ある組合案ではなく、5日勤務を1回とした会社案のままとする
      組合
      提示されている交番順序通りに運用されるのか?車掌の勤務が回らず、相互運用で対応することが発生しており、現状でも交番順序通りになっていない
      支社
      交番順序通りに乗務するのが望ましい。要員としては△が出るが、不足しているという認識は無い

      ◇長岡運輸区運転士行路

       EC・DC組に上越線の乗務がないことや、前泊・後泊の発生を考慮し行路案を要求

      組合
      提示された行路にはEC・DC組には上越線の乗務列車がない。理由は何か?
      支社
      行路作成の結果であり意図的なものではない
      組合
      DCの資格保持者が転出により減っており、新津から転入してきた人に混み組が固定されている。長い期間上越線の乗務がなくなることについての考えは?
      支社
      指導にも行路を見てもらっているが、そのような意見はなかった
      組合
      前泊や後泊をしている実態もあるB3802行路について、現場の意見は聞いてないか?
      支社
      会社としても解消したいと考えているが、行路作成上の結果論で長日勤などが生まれる。只見線の学生用の列車であり、只見線を中心として列車を付けて出来上がった行路

【乗務割交番について】

  • 乗務割交番の1循環が4週間以下の区切りについて
    • 昨年から全社的に区切るように言われ、可能な限り区切れる箇所で区切ることとなった
    • 休日の箇所で区切れるようであれば可能な限り区切る
    • 行路内での労働時間の凸凹を無くし、月間の労働時間を仕切る際にも凸凹が無いようにするため

  • 新潟運輸区運転士行路EC1組および新津運輸区運転士行路DC組の乗務割交番の区切りについて
    • 4週間超える場合は必ず区切ることとなる
    • 区切る箇所は労Aでは見ていない。区切れない箇所があれば交番として成立していない
    • 乗務割交番において、車掌には『公/特/予』の表記があるが運転士に『予』がないことに特に深い意味はない

【短時間行路について】

  • 短時間行路の乗務対象者について
    • 育児介護A適用者、指導担当、支社兼務者、副長が対象者
    • 勤務指定の段階で、本線乗務員が休日勤務で乗務することは発生しないが、急きょの場合は休日勤務はあり得る

  • 短時間行路に対する要員配置について
    • これまでは枠外なので出面数で表し含まれていた
    • 通常出面の数に分割した時短利用者は含まれていない。分割することによって体制には含んでいない

  • 9000番行路における更衣時間を除く「その他時間」について
    • 急きょの欠勤への対応は、提案時にはまだ決まってなかったが9000番行路で運用していく考え。
    • 急きょの欠勤対応に所定行路の乗務員が対応できない場合は、別乗務員や休日勤務もあり得る
    • 「その他時間」が最大で1時間の理由は現行のシステム上、次列車に連続して付ける事しか出来ないため
    • 2、3時間となると次の乗務と合わせて5、6時間乗務となり厳しいため、短い時間の1時間位にした

  • 9000番行路の指定されている企画等の終始時刻および業務内容について
    • 行路表や時刻表など、どこに記すかまだ検討中ではあるが示していく考え
    • 始終業が1分単位なので、企画等の開始・終了時刻も~◯時◯◯分と1分単位で表記するそうなる予定
    • 「その他時間」の業務内容はその時の管理者の指示となる。明確な指示ができる様にする

  • 定期行路の乗務員が急きょ短時間行路部分を乗務した場合の労働時間について
    • 勤務開始後であれば超えた部分は作業報告書を提出して超勤。勤務開始前は勤務変更の取り扱いとなり、「原則・例外」で対応
    • 指示するタイミングや指示を受ける側が交番組と予備組でも異なってくる
    • 勤務開始日よりも以前であれば所定行路の行路番号に勤務変更するなどする

【労働時間について】

  • 車内清掃等の作業が指定されている「付加時間」について
    • 列車の運行に続けて附随する場合は「付加時間」、出先で空いてる時間に駅などに出向いて車内清掃をする場合は「その他時間」となる
    • システムで「その他時間」に入力は可能
    • 「付加時間」は列車遅延で相殺されない。作業報告書で列車の遅れを出せば、繰越で相殺されない

  • 車掌行路の「駅業務」「駅業務等」「企画等」の指定されている付加時間について
    • 付加とその他時間は同じ労働時間という認識

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