地本申24号コーナー

2023年度冬期検証に関する申し入れ

最終更新日 2024年10月19日


→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 申24号 2023年度冬期検証に関する申し入れ

2024年 7月 4日申し入れ

 標題について、2023年冬期の取り組みは暖冬少雪という気候であったものの、雪や低温に起因する新潟30Km圏での運転見合わせや架線凍結など、お客さまへご迷惑をおかけする事象が発生しました。

 そのような中で安全・安定輸送を確保するため、現業・非現業を問わず奮闘した組合員・社員の声に基づいて振り返りを行い、次期冬期に向けた課題を労使の議論を通じて鮮明にする必要があると認識しています。

 従いまして東日本ユニオン新潟地本に寄せられた声に踏まえ、下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を要請します。


  1. 12月1日~3月31日まで只見線のホーム除雪体制をとること。
  2. 石打~岩原スキー場前間になだれ防止柵を設置すること。
  3. 長岡駅南部留置については12月1日~3月31日まで全ての車両を庫内留置及び冬期体制をとすること。
  4. E653系水管凍結対策の効果について明らかにすること。
  5. 始発までホームの除雪を徹底すること。
  6. 越後線柏崎~吉田間において発生した架線凍結による集電不良に対する対策と課題を明らかにすること。
  7. 2024年2月17日(土)臨回電、回9121Mと回9122Mを運行させた理由を明らかにすること。
  8. 羽越線羽前大山~羽前水沢間下興屋踏切における消雪設備の復旧を行うこと。

以上

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2024年 9月 4日 13時30分より団体交渉を行います

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2024年 9月 4日 13時30分より団体交渉を行いました

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 支社側の回答及び見解

  1. 12月1日~3月31日まで只見線のホーム除雪体制をとること。

    回答:ホーム除雪については、気象情報等を勘案し対応しているところである。

  2. 石打~岩原スキー場前間になだれ防止柵を設置すること。

    回答:なだれ防止柵については、地形等を考慮し設置しているところである。

  3. 長岡駅南部留置については12月1日~3月31日まで全ての車両を庫内留置及び冬期体制をとすること。

    回答:長岡駅構内(南部構内含む)の留置については、気象情報等を勘案し検討しているところである。

  4. E653系水管凍結対策の効果について明らかにすること。

    回答:必要な車両改修を行ったところであり、昨年度冬期においてはE653系の水管凍結対策により凍結は発生しなかった。

  5. 始発までホームの除雪を徹底すること。

    回答:ホーム除雪については、委託・臨時雇用・直轄により必要な対応を行っていく。

  6. 越後線柏崎~吉田間において発生した架線凍結による集電不良に対する対策と課題を明らかにすること。

    回答:2024年度冬期の取り組みについて検討を行っているところである。

  7. 2024年2月17日(土)臨回電、回9121Mと回9122Mを運行させた理由を明らかにすること。

    回答:気象情報を考慮し、臨時回送電車を運行させたところである。

  8. 羽越線羽前大山~羽前水沢間下興屋踏切における消雪設備の復旧を行うこと。

    回答:下興屋踏切については、消雪装置の改良を検討しているところである。

→地本団体交渉コーナーへもどる

  ■ 団体交渉のポイント

  • ホーム除雪について
    • 公共交通機関として確実に出来る範囲を除雪する考え
    • 早い駅では4時から、巡回除雪は5時前から除雪を行っているが、始発場面で一気に両数分の除雪は難しい
    • 除雪範囲は外部委託をする際に毎年折衝を重ねている。請け負う会社が集められる人工も限られる中で調整しながら、範囲を広げられないかという事も含めて折衝していきたい
    • 巡回除雪の課題は、作業指定日以外に積雪が見込まれた際に、臨時に発注をするのか、直営の社員で除雪をするかという判断は難しい部分があること
    • 次期冬期までに臨時発注の仕方を勉強している
      組合
      作業指定日や除雪の方法について、乗務員などにも共有して良いのではないか
      支社
      決してデータをクローズにしている訳ではない。支社内でもしっかりと議論していきたい

  • 只見線のホーム除雪体制について
    • 冬期期間外であっても、降雪があり除雪が必要な場合は、必要な体制が取れる
    • 昨年度も3月下旬に只見線において積雪があったため、直営の社員でホーム除雪の対応を行った
    • 外部の力による除雪は3月15日までだが、それ以降や冬期前であっても、長岡統括センター社員を含めた直営や、支社社員で対応する考えに変わりは無い

  • 越後線での架線凍結による集電不良の対策について
    • 2024年度冬期の取り組みについて検討を行っている段階
    • トロリ線の過熱装置の時間延長や加熱温度の調整、トロリ線塗油については効果が発揮できる時機に実施することで年1回に切り替えた
    • 新たな取り組みとしてカッターパンの導入ができるか検討している
    • 昨冬期は集電不良による運行不能が7件発生、そのうち5件はトロリ線過熱を行っていたが運行不能となった
      組合
      トロリ線過熱や塗油に変わる対策が必要ではないか
      支社
      問題意識を持って勉強していく

  • 2024年2月17日に臨時回送電車回9121M・回9122Mを運行した理由について
    • 過去の気象条件を参考に気象情報を考慮し、アークを出来るだけ発生させず集電不良を防ぐ取り組みとして、始発列車の前に運行させた
    • 電車での霜取りは初めて
    • 支社・指令・新潟運輸区の発案であり、効果については検証中
      組合
      急遽、定期行路を変行路として運用したため継続乗務時間が長くなった。臨行路での対応を求める
      支社
      手配の仕方についても検討していく

  • 羽越線・下興屋踏切の消雪設備の復旧について
    • 9月下旬から作業が始まる
    • 以前の交渉では継続して優先順位を勘案すると回答してきたが、ようやく優先順位の上位となったことで予算確保ができた
    • 装置そのものを入れ替えて、これまでは線路側に水が出ていたものを、車が通る方向に配管を這わせてそこから水が出る形にする

  • E653系の水管凍結対策の効果について
    • 一昨年は破損によりトイレが使用出来ない状況になったため、凍結による破損を防ぐ為の改修を行った
    • 2023年12月8日に8Mで凍結が発生したが破損はなかった
    • 凍結自体は防げないため、今年度はヒーターの機能確認や性能向上、凍った場合に直ぐ溶かせるような改修を勉強している

  • 長岡駅南部留置の期間について
    • 庫内留置は長岡車両センターの廃止により、車両の屋根上除雪等に検修社員が対応できないことから行った
    • 留置箇所変更による効果はあった
    • 期間については、支障する臨時列車の出入りが無い事なども勘案して設定した
      組合
      新潟車両センターと期間を合わせる考えはないか
      支社
      課題はあるが統一したい考えはある。検討したい

  • 上越線・石打~岩原スキー場前間のなだれ防止柵設置について
    • 同区間では、なだれ防止柵は総延長で約1700mの設置がされている
    • なだれ防止柵の設置で100%防止できるものでは無く、あくまで軽減できるもの。なだれの規模によっては全てを受け止められるものではない
    • 2023年に制定された「なだれに関するガイドライン」に徐行の速度や条件等が明記され、これに基づき上越線において徐行する事となった
    • 新たになだれ防止柵の設置は考えてはいない
      組合
      なだれに対する徐行を実施するのであれば、雪を抱えて駅間停車しないように万全な除雪体制を求める
      支社
      認識は組合側と一致できる

→地本団体交渉コーナーへもどる