地本申26号コーナー

新潟支社における駅の販売体制に関する申し入れ

最終更新日 2024年12月15日


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  ■ 申26号 新潟支社における駅の販売体制に関する申し入れ

2024年 7月 4日申し入れ

 JR東日本は2021年5月に駅の「みどりの窓口」削減計画を発表しました。

 新潟支社においても現在に至るまで、委託駅を含め急速に「みどりの窓口」が削減され、新たに「話せる指定席券売機」の導入が進み、駅の販売体制は激変しました。

 5月の定例社長会見において当面の期間、現在の窓口数の維持、並びに首都圏では繁忙期において閉鎖された窓口を臨時窓口として営業するということが発表されました。駅の販売体制の見直しについては新潟支社と交渉を重ねてきましたが、「話せる指定席券売機」の機能やお客さまへの案内等、私たちが懸念した事柄がお客さまの声、社員の声から明らかになっています。

 従いまして下記の通り申し入れますので、新潟支社の誠意ある回答を求めます。


  1. お客さまのご利用状況に合わせた販売体制を構築すること。
  2. 長岡駅の「みどりの窓口」を二窓とすること。
  3. 「みどりの窓口」再開に伴う駅社員の増員をすること。
  4. 駅での営業知識の習得・復習の機会を保障すること。
  5. 「駅たびコンシェルジュ」において乗車券類の発売を行うこと。
  6. 指定席券売機が複数設置されている駅に案内要員を配置すること。
  7. 「話せる指定席券売機」オペレーションセンターの増員をすること。
  8. 新潟支社のSuicaエリアを拡大し、エリア内全駅にSuica対応設備を設置すること。
  9. 団体乗車券・特定席予約・レンタカー券をネットにて一括管理し、駅での発売・払戻を行わないこと。

以上

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  ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2024年 9月 5日  9時00分より団体交渉を行います

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  ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2024年 9月 5日  9時00分より団体交渉を行いました

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  ■ 支社側の回答及び見解

  1. お客さまのご利用状況に合わせた販売体制を構築すること。

    回答:将来的に窓口によらない販売体制を目指すことに変わりはないが、可能な範囲で臨時の窓口発売を行うなど、柔軟な対応を行っているところである。引き続き効率的な駅の体制と販売サービスの維持を両立し、サステナブルな販売体制を構築していく考えである。

  2. 長岡駅の「みどりの窓口」を二窓とすること。

    回答:開設する窓口数については、その必要性を精査したうえで検討・実施していく考えであり、引き続きご利用状況等を注視し必要な対応を行っていく。

  3. 「みどりの窓口」再開に伴う駅社員の増員をすること。

    回答:引き続きこれまでの役割分担に捉われない柔軟な働き方を推進し、必要な要員を確保していく考えである。

  4. 駅での営業知識の習得・復習の機会を保障すること。

    回答:従事する社員の経験や習熟度に応じて、必要な教育とフォローは実施していく。

  5. 「駅たびコンシェルジュ」において乗車券類の発売を行うこと。

    回答:「駅たびコンシェルジュ」においては、これまでも一部の乗車券類の発売を行ってきたところであるが、引き続き、みどりの窓口や駅たびコンシェルジュにお並びいただかなくともスムーズにきっぷを購入いただけるよう、インターネット等によるチケットレスサービスを推進するとともに、指定席券売機の機能増強等、必要な対応を検討・実施していく考えである。

  6. 指定席券売機が複数設置されている駅に案内要員を配置すること。

    回答:引き続きこれまでの役割分担に捉われない柔軟な働き方を推進し、必要な要員を確保していく考えである。

  7. 「話せる指定席券売機」オペレーションセンターの増員をすること。

    回答:話せる指定席券売機の導入駅における多売期等を含めたご利用状況等を踏まえ、柔軟にオペレーターの体制を調整するなど、最大限の対応を行っているところであり、引き続き駅とコールセンターが連携して適切な案内を行っていく。

  8. 新潟支社のSuicaエリアを拡大し、エリア内全駅にSuica対応設備を設置すること。

    回答:現時点で新潟支社管内において Suicaエリアを拡大する計画はないが、10月より支社内の一部駅ではSuicaと異なるチケットレス乗車サービス「えきねっとQチケ」を開始する予定である

  9. 団体乗車券・特定席予約・レンタカー券をネットにて一括管理し、駅での発売・払戻を行わないこと。

    回答:お客さまのご利用状況等を総合的に勘案したうえで、サステナブルな販売体制を実現するための検討は引き続き行っていく考えである。

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  ■ 団体交渉のポイント NEW

  • お客さまのご利用状況に合わせた販売体制の構築について
    • 2023年度と比較するとご利用は伸びているが収益はコロナ前には届いていない
    • みどりの窓口閉鎖に対する苦情は多くない
      組合
      「みどりの窓口」を閉鎖し、話せる指定席券売機を導入した新津駅において、4月8日に定期券を求めるお客さまの徒列が生じたことは想定内だったのか?
      支社
      3校同時に入学式があることを把握していたため、徒列が生じることは想定内だった。モバイルスイカの慫慂や登録をお並びいただいている待ち時間で勧めるなど新しい取り組みを行った
    • 制度の見直しで一度在学証明を見せれば並ばなくて良くなるため、今後効果が現れてくる。学校にも協力を得て分散慫慂を行っていく
    • 売り上げや配置、ご利用状況は見ており、現時点で対応できている

  • 長岡駅の「みどりの窓口」の増窓について
    • 長岡駅の利用状況はコロナ前に戻っていないが、幹線は年々増加傾向している。ネットでの利用は3割強
    • 窓口数は必要性を精査した上で検討・実施している。対面販売のニーズは理解しているが、現時点で2窓体制にする予定はない
    • 窓口における一人あたりの接客時間が伸びているかは注視している。対面販売以外の購入方法を周知していきたい
      組合
      指定席券売機が空いているのに窓口にお客さまが並んでいる状況をどう捉えているか
      支社
      複雑な営業制度や、複雑な操作が必要などの要因が考えられる。直感的に操作や購入ができるようにJR6社協議などを通じて簡素な操作が出来るよう目指している

  • 駅社員の要員体制について
    • 日常の体制として必要な要員は確保している。足りないと感じる部分では採用が減っている
    • 外部によるイベント等では臨時勤務指定など対応を行っている
    • 異動など人事交流の課題は認識している。必要な教育は実施している
      組合
      現場目線では人手が足りないとの声がある。休日勤務多発などにより、何とか回しているのが実態だ
      支社
      不安も把握している。新しい担務を担える環境作りを行っていく

  • 駅における営業知識の習得・復習の機会について
    • 習熟度チェック表やステーションバイブル指標など客観的なツールを使用しており、定期的な勉強会も開催している
    • 見習いの指導者がチェックし、完了した日付、実績を残し共有も箇所内で行っている
    • 新津駅では複数業務を担う社員に対して9月よりステーションバイブルを参考にした習熟度チェック表を使っている

  • 「駅たびコンシェルジュ」における乗車券類の発売について
    • 予約及び当日来店も対応可能である。主にJREポイント、えきねっと、モバイルスイカやジパング倶楽部、大人の休日倶楽部も発行している
    • 設置目的が違うため駅に並んでいるお客さまを駅たびコンシェルジュに誘導することはしない

  • 指定席券売機複数設置駅への案内要員配置について
    • 複数台設置されている駅は酒田、新潟、長岡、柏崎、浦佐、越後湯沢、上越妙高、燕三条の8駅
    • 瞬間的に必要なら臨時にありえるが、案内要員の専属配置の考えはない
      組合
      指定席券売機の操作難しい実態ある。導入時は案内要員いたが操作が分からず悩んでいるお客さまのところに行くと改札が無人になる。案内要員配置は必要だ
      支社
      券売機よりもえきねっとでの乗車を周知していきたい

  • 「話せる指定席券売機」オペレーターの増員について
    • 武蔵浦和、仙台の2拠点となったことで平準化鑑み、新潟支社の担当は仙台になる
    • 仙台のオペレーションが空いているからというわけでなく業務親和性から本社で決めている
    • 混雑緩和目的ではないが結果として緩和になっている部分ある
    • 出面数増員の意見は承るが、オペレーションとの相互理解も必要
    • オペレーションセンターの見学などにより、お互いの平準化、相互理解が必要
    • 出面増員によらず、方策は考えていく

  • 支社内全域へのSuicaエリア拡大、エリア内全駅へのSuica対応設備設置について
    • 導入は経営判断と利用状況による。改札機は数百万単位のため全体を見ている。導入となるとエリア単位で見ていかなくてはならず、導入は難しい
    • 新潟だけでなく東日本全体の問題。経営判断のため当面導入ない。Suicaエリア境界については周知していく
    • ストレスフリーな環境は必要であり具体的なものあれば示していく

  • 団体乗車券・特定席予約・レンタカー券の駅での発売・払戻について
    • レンタカーの返金は駅。特定席のお客さまが駅での申し込み、受け取り希望のため必ず駅員操作が必要
    • 連絡が入るのは駅端末。確認とアンサーはまだ駅が必要。調整しているが現時点改修など示せるものない。団体乗車券はwebへシフトしている
      組合
      窓口を無くして人がいないのに駅の取り扱いが残っていることが矛盾している
      支社
      取り扱いが残っているものは本社と調整し改修行って行く

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