地本申1号コーナー

「柔軟な働き方に向けた長岡統括センターの体制見直しについて」に対する解明申し入れ

最終更新日 2025年10月18日


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 ■ 申1号 「柔軟な働き方に向けた長岡統括センターの体制見直しについて」に対する解明申し入れ

2025年 8月18日申し入れ

 新潟地本は7月23日、新潟支社より「柔軟な働き方に向けた長岡統括センターの体制見直しについて」の提案を受けました。長岡統括センター内の複数駅にフレックスタイム制を導入するという内容です。

 フレックスタイム制については昨年10月に長岡駅に導入され、会社と団体交渉を行ってきました。今回の導入拡大についても「働きがいの向上」「柔軟な働き方」の推進を図る目的で導入すると説明されましたが、フレックスタイム制が導入された現場からは、働き方が大きく変わり苦労する社員、組合員の声が私たち東日本ユニオンに数多く届いています。

 従いまして、以下の通り申し入れますので新潟支社の誠意ある回答を要請します。



〇フレックスタイム制適用拡大関係

  1. 長岡統括センター(燕三条駅・浦佐駅・越後湯沢駅・長岡駅(輸送室)でフレックスタイム制適用の拡大を実施する理由を明らかにすること。
  2. フレックスタイム制が拡大される箇所のコアタイムで行う業務を箇所毎に明らかにすること。
  3. フレックスタイム制導入に伴い、作業をしなくなる業務があるのか箇所毎に明らかにすること。
  4. フレックスタイム制が導入される各駅のコアタイム内に入らない作業を箇所毎に明らかにすること。
  5. 点呼等で伝達・報告していた情報共有について今後はどのように行うのか明らかにすること。

〇要員関係

  1. フレックスタイム制導入に伴い、社員数が変わらない根拠を明らかにすること。
  2. フレックスタイム制導入に伴い、勤務本数(作業ダイヤ)が増減する理由を明らかにすること。
  3. フレックスタイム制を適用できない社員基準を明らかにすること。
  4. フレックスタイム制導入時、フレックスタイム制を適用できない社員数を各箇所別に明らかにすること。
  5. 冬期体制の作業ダイヤ・人員等について、フレックスタイム制導入以後の考え方を明らかにすること。

〇勤務の取扱い関係

  1. 泊まり勤務が日勤2分割勤務を基本とする理由を明らかにすること。 
  2. 泊まり勤務が日勤2分割の勤務のどちらかを年休取得を希望した場合の取扱いを明らかにすること。
  3. 二日目の勤務が深夜・早朝の出勤となるため望ましくないとして年休の時季変更権を行使する理由となる根拠を明らかにすること。
  4. 異常時等によりコアタイムを越えてフレキシブルタイムで勤務した場合、超勤とならない理由を明らかにすること。
  5. 当日のフレキシブルタイムを越えて業務した場合に発生した超過勤務分について、当月のフレキシブルタイムの業務時間に収まった場合の扱いについて明らかにすること。

〇サービス関係

  1. フレックスタイム制導入により、お客さまに対するサービス向上に繋がるのか明らかにすること。
  2. 長岡駅の放送案内業務は今後どのように運用していくのか明らかにすること。 
  3. フレックスタイム制導入により、改札が無人となる時間帯はあるのか明らかにすること。
  4. フレキシブルタイムでの車いすや券売機の呼び出し等、提供できなくなる可能性のある業務について、どのような対策を行うのか明らかにすること。

〇乗務員による業務融合関係

  1. フレックスタイム制が拡大される箇所において、今後も乗務員による駅業務の拡大を行うのか明らかにすること。

以上

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 ■ 団体交渉の日程が決定!

  ★ 2025年 9月10日 14時00分より団体交渉を行います

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 ■ 団体交渉を終了!

  ★ 2025年 9月11日 14時00分より団体交渉を行いました

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 ■ 支社側の回答及び見解

〇フレックスタイム制適用拡大関係

  1. 長岡統括センター(燕三条駅・浦佐駅・越後湯沢駅・長岡駅(輸送室)でフレックスタイム制適用の拡大を実施する理由を明らかにすること。

    回答:ライフスタイルに合わせたフレキシブルタイムの活用により、これまでの作業ダイヤに捉われない柔軟な働き方を実現していく考えである。

  2. フレックスタイム制が拡大される箇所のコアタイムで行う業務を箇所毎に明らかにすること。

    回答:各箇所の鉄道オペレーションの遂行に必要な業務をコアタイムに集約する考えである。

  3. フレックスタイム制導入に伴い、作業をしなくなる業務があるのか箇所毎に明らかにすること。

    回答:各箇所の鉄道オペレーションの遂行に必要な業務をコアタイムに集約する考えである。なお、必要により業務の見直しを行っていく考えである。

  4. フレックスタイム制が導入される各駅のコアタイム内に入らない作業を箇所毎に明らかにすること。

    回答:各箇所の鉄道オペレーションの遂行に必要な業務をコアタイムに集約する考えである。なお、フレキシブルタイムについては、社員一人ひとりが自身の業務計画や進捗状況に応じて自主的に判断し、業務を行うことが可能となる。

  5. 点呼等で伝達・報告していた情報共有について今後はどのように行うのか明らかにすること。

    回答:業務上必要な情報を把握出来る体制は整えているところである。

〇要員関係

  1. フレックスタイム制導入に伴い、社員数が変わらない根拠を明らかにすること。

    回答:各箇所の鉄道オペレーションの遂行に必要な業務をコアタイムに集約する考えである。

  2. フレックスタイム制導入に伴い、勤務本数(作業ダイヤ)が増減する理由を明らかにすること。

    回答:フレックスタイム規程に則り扱っているところである。

  3. フレックスタイム制を適用できない社員基準を明らかにすること。

    回答:フレックスタイム制の適用については、会社が指定することとなる。

  4. フレックスタイム制導入時、フレックスタイム制を適用できない社員数を各箇所別に明らかにすること。

    回答:フレックスタイム制の適用については、会社が指定することとなる。

  5. 冬期体制の作業ダイヤ・人員等について、フレックスタイム制導入以後の考え方を明らかにすること。

    回答:業務運営に必要な体制は確保していく考えである。

〇勤務の取扱い関係

  1. 泊まり勤務が日勤2分割勤務を基本とする理由を明らかにすること。 

    回答:フレックスタイム規程に則り取り扱っているところである。

  2. 泊まり勤務が日勤2分割の勤務のどちらかを年休取得を希望した場合の取扱いを明らかにすること。

    回答:就業規則等に則り取り扱っているところである。

  3. 二日目の勤務が深夜・早朝の出勤となるため望ましくないとして年休の時季変更権を行使する理由となる根拠を明らかにすること。

    回答:就業規則等に則り取り扱っているところである。

  4. 異常時等によりコアタイムを越えてフレキシブルタイムで勤務した場合、超勤とならない理由を明らかにすること。

    回答:就業規則等に則り取り扱っているところである。

  5. 当日のフレキシブルタイムを越えて業務した場合に発生した超過勤務分について、当月のフレキシブルタイムの業務時間に収まった場合の扱いについて明らかにすること。

    回答:就業規則等に則り取り扱っているところである。

〇サービス関係

  1. フレックスタイム制導入により、お客さまに対するサービス向上に繋がるのか明らかにすること。

    回答:従来の役割にとらわれない柔軟な対応を行うことにより、サービスレベルの更なる向上を図っていく考えである。

  2. 長岡駅の放送案内業務は今後どのように運用していくのか明らかにすること。 

    回答:業務運営に必要な体制は確保しているところである。

  3. フレックスタイム制導入により、改札が無人となる時間帯はあるのか明らかにすること。

    回答:各箇所の鉄道オペレーションの遂行に必要な業務をコアタイムに集約する考えである。なお、必要により業務の見直しを行っていく考えである。

  4. フレキシブルタイムでの車いすや券売機の呼び出し等、提供できなくなる可能性のある業務について、どのような対策を行うのか明らかにすること。

    回答:業務運営に必要な体制は確保しているところである。

〇乗務員による業務融合関係

  1. フレックスタイム制が拡大される箇所において、今後も乗務員による駅業務の拡大を行うのか明らかにすること。

    回答:社員の活躍フィールドや業務領域を拡大していくため、業務融合を進めていく考えである。

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 ■ 団体交渉のポイント

  • 長岡統括センターでフレックスタイム制適用の拡大を実施する理由について
    • 面談、コミュニケーションをとる中でフレックスタイム制導入を望む声があった
    • 今回の拡大以降もフレックスタイム制適用の拡大は考えていく
    • 組織の再編、入換作業、駅員の不在の可能性(吉田駅)を払拭できない課題があり、課題の解消は難しい
    • 作業ダイヤは各職場で検討中。9月17日〜19日に説明会を職場で実施していく
    • 輸送室は日中は二人体制。夜間は一人体制。フレキシブルタイムの社員がいる
    • 異常時に対する考えは変わらない。支社、ユニットからの派遣も考えている。一人で対応できない事象にはフレキシブルタイムの社員にお願いをしていく

  • フレックスタイム制拡大に伴う業務の考え方について
    • 係員がいなければできない作業をコアタイムに組み込んだ。今ある作業は全てコアタイムに盛り込める
    • 清掃や備品補充などはコアタイムに含まなくてもよい。
    • ポイント注油は鉄道オペレーションであるが、毎日行う作業ではないのでフレキシブルタイムで行う
    • 勉強会はフレキシブルタイムでの参加となる。フレキシブルタイムは社員の裁量権
    • 点呼等で伝達・報告していた情報共有については、管理者との口頭、ジョイタブ等を活用していく。口頭で伝わる仕組み作りを考えていきたい

  • フレックスタイム制拡大に伴う要員の考え方について
    • 9月17日〜19日に予定している各職場の説明会で知らせしていく
    • 時短勤務者はフレックスタイム制を適用できない。具体的な数字は言えない
    • これまで泊まり勤務が不可能な社員は日勤になることから、フレックスタイム制適用外の社員用に交代の作業ダイヤは残る
    • 休憩時間に関しては連続1時間が望ましい。しっかりと休憩できる作業ダイヤにしていきたい
    • 冬期体制における作業ダイヤや人員等については、別途、準備出来次第、説明する
    • 輸送室の除雪に訓練センターの社員を使うことも含め、しっかりと対応できる体制を検討する
    • フレックスタイム制度適用外社員について泊まり勤務を作ることになる

  • 泊まり勤務を日勤2分割とする考え方について
    • 泊まり勤務が日勤2分割を基本とするのは、社員の働きやすさを考えている
    • フレキシブルタイムを含むと24時間を超える設定もあり得る。フレックスタイム規定で5時間30分のコアタイムが決められており、支社で決めたわけではない
    • 7時間30分のコアタイムの設定をすると日勤の扱いとなり1日1本しか設定できない
    • 毎回2時間の解放時間がある。貯金をしてると思ってほしい。「この前、沢山働いたから、今日はすぐに帰れる」という働き方ができる。
    • フレックスタイム制と現行の作業ダイヤの総労働時間に変わりはない。
    • 以前の作業ダイヤの方が良いという意見は理解できるし、意見として承る。
    • 年休は取っていただいて大丈夫。片方の日だけでも取れる。年休は労働者の権利であり、やっていけないことではない

  • フレックスタイム制における超過勤務の考え方について
    • フレックスタイム規程に定められている。
    • 一カ月分を精算期間として考える。超勤とする場合、177時間の総労働時間を超えなければならない
    • 33発動の場合は「日の除外」という手続きを行うことにより、その勤務を変形とすることで反映することができる。判断は管理者、箇所長

  • サービスに対する影響について
    • 働きがいの向上、柔軟な働き方の推進により、社員のモチベ上がる。お客さまへの対応にも力が入り、サービス向上に繋がる
    • 長岡駅の放送案内業務については、サービスユニットと連携して対策を立てる。優先順位は高くなく、具体的な対策は現在ない
    • 経営判断により、改札に係員を置かなくても良いとする判断はしていく
    • 改札業務を行っているコアタイムの中で券売機締切などの他作業を行うという認識にはない
    • フレキシブルタイムでの車椅子や券売機の呼び出し等に対しては、合理的配慮を行い、対応しなければならないのが基本だが、急病人発生などの場合に、お断りする場面は想定できる
    • 改札を閉めて、車椅子対応などを行った場合には、お待たせしたお客さまにはお詫びするしかない

  • 乗務員による業務融合について
    • 現段階では考えてないが、業務融合の観点から、今後も乗務員による駅業務の拡大の可能性はゼロではない
    • 長岡駅の改札、越後湯沢駅の補助は継続していく

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